愛犬と一緒にもっとドライブを楽しみたい。ホンダは、こうした愛犬家の声に応えて、愛犬の“専用シート”を設けたコンセプトカー(先行試作車)を、二十一日に開幕する東京モーターショーに出展する。
四人乗りだが、リアシートを後ろにスライドさせて補助席を出すと六人乗りになる。この補助席のシートバックと床面のパッドを起こすと中型犬を乗せる籠(かご)に早変わりする。また、助手席前にも小型犬を入れられるスペースを設けており、小型犬ならば助手席の乗員と向かい合わせに座って、ドライブを楽しめる。床はウッド素材を採用し、犬が汚しても楽にふき取れるようにした(FujiSankei Business i. 2005/10/6 )。
ペットフ-ド工業会の調査によると、2004年の全国の犬の頭数は1,245万頭だ。
日本の人口の1割に当たる頭数だ。つまり、10人に一人が犬を飼っている。
一方、日本ケンネルクラブ(JKC)の2004年の全登録犬の数は561,713頭だ。その7割が小型犬だ。
ダックスフンドが圧倒的に多く、ついで、チワワ、プ-ドル、ヨ-クシャ-・テリア、パピヨンの順だ。この5種で約60%を占める。
それにシ-・ズ-、ポメラニアン、ミニチュア・シュナウザ-とミニチュア・ピンシャ-を加えると、約70%になる。
ホンダが小型犬や中型犬を載せられる愛犬専用シ-ト付きコンセプトカ-を発表したのも時代の趨勢を見極めてのことだろう。
日本の犬の飼育率は18,8%であり、欧米の30%前後と比較すると、日本では、愛犬の数はもっと大きく増える傾向にある。愛犬たちの住環境も変わりつつある。
不動産経済研究所の2004年の「首都圏におけるペット飼育可能なマンション普及率調査」によると、ペット可マンションの普及率は56%とのこと。前年に比較して、9ポイントもアップしたようだ。
6年前には首都圏でペットの飼育ができる新築マンションは全体の1%にすぎなかったので、すごい早さで愛犬たちの住環境が整備されつつあることになる。
中古マンションでも、マンションの規約を改正して、ペットを飼えるような動きがあるようだ。嬉しいことだ。
2000年に改名改正された「動物愛護法第2条」に愛護動物との共生が明記されたことが、マンション建築業界にも、セ-ルス・ポイントを提供することになったものと考えている。愛玩動物を飼って、多くの人が幸せになることは良いことだ。
犬は人との共生の長い歴史の中で、その遺伝子には人への忠誠心を示すDNAが組み込まれたのであろう。小言一つ言わないで、惜しみない無償の愛を与えてくれる。
人は見返りのない無償の愛を他に与えることはできない。何かを密かに期待している。
愛犬の飼い主に対する愛は純真で駆け引きがない。もらうことよりも、与えることに喜びを覚える愛だ。
最良の愛犬から、いつも無償の愛を受けていると思うと、心がなごみ、幸せな気分で暮らせる。うるおいとやすらぎのある心豊かな生活ができる。
人それぞれのセラピ-ドッグは、皆それぞれ世界一のセラピ-ドッグだ。
東京の公園で会った愛犬達の写真集です。お時間のある方はどうぞ。
公園でノ-リ-ドで遊ぶ愛犬たちや珍しい愛犬たちの写真集