「国立公園なので、犬は登山禁止」とは観光業者などの横暴だ。
犬は自然環境を破壊した歴史はない。自然環境を破壊しているのは人間だ。特に登山観光業者だ。
2006年1月1日から、国立公園
特別保護地区内に「
動物を放つ」ことが自然公園法施行令の改正で禁止された。家畜の放牧は別法ですでに禁止されていたので、動物を放つことが全面禁止になった。自然環境と生態系の保護のためにはよいことだ。外来種の動物が放たれると、日本本来の生態系が破壊されるおそれがある。アライグマなどの被害はその例だ。
犬については「放つ」ことが禁止であって、「持ち込む」ことは禁止でない。つまり、放し飼いやノ-リ-ドの登山が禁止であって、犬連れ登山まで禁止ではない。
今回の自然公園法施行令の改正には気になることが3点ある。
その1 「動物を放つこと」が禁じられる地域は、国立公園や国定公園の特別保護地区だけだ。国立公園全体ではない。
しかし、国立公園全体が禁止だと、故意に曲解して、犬の入山禁止を主張する不埒な観光登山業者が出て来そうだ。禁止する法津はない現在でも、「国立公園だから犬は禁止だ」と平然と唱える観光業者がいるからだ。
その2 広大な国立公園に占める特別保護地区の面積は13%だ。関東地方の登山愛好者がよく行く秩父多摩甲斐国立公園の中の特別保護地区の面積はわずか3%だ。
標識もないので、どこが特別保護地区かは一般の登山者にはわからない。
それでも、違反したら、50万円以下の罰金か、6ヶ月以下の懲役だ。不合理、理不尽だ。善良な市民を犯罪者に仕立てるための法律かと聞きたい。
その3 「動物を放つこと」が禁止なのに、犬の入山が禁止されていると、拡大解釈以上の故意の曲解をする不埒者が出てきそうだ。あるいは、遭難救助犬以外の犬は入山禁止だと主張しそうだ。
環境省の出先の小役人は、従来から、国立公園は犬は禁止だと主張していた。登山中に激論したことがある。コンプライアンス(法令順守)の意識が欠如している。観光業者の賄賂接待付け届けの好きな連中だ。詳細は
愛犬と登山の法律 国立公園犬は登山禁止? に記述。
犬が自然環境を破壊した歴史は地球上にない。犬を規制する科学的な根拠もない。犬を規制して喜ぶのは観光登山業者だ。自然環境破壊を犬のせいにして、自分たちは自然環境保護者の顔をしている。カモフラ-ジュだ。偽善だ。自然を破壊しているのは人間、特に登山観光業者だ。犬は自然環境を破壊したことはない。景観の維持に影響を及ばした史実もない。あると言うなら、科学的な証拠を示してもらいたい。
東京の公園で会った愛犬達の写真集です。お時間のある方はどうぞ。
公園でノ-リ-ドで遊ぶ愛犬たちや珍しい愛犬たちの写真集