生物分類学上のホモサピエンスのヒトとイヌ科のイエイヌには共存共栄の長い歴史がある。オオカミもイヌ科に属するが、現在の犬であるイエイヌは、そのオオカミを手なずけてヒトが作り上げた動物だ。共に哺乳類でありながら、一方を他方の好みによって作り上げてきた。有史以前の太古の昔から、イエイヌはヒトと共に栄えてきた歴史がある。
現在、国際的に公認されている犬種だけでも300種をこす。ヒトの好みが反映されている。犬は、いわば、人工的な動物だ。
その人が犬に主食として与えたものは
人の食べ残し、残飯だ。犬はオオカミから進化して以来、人とほとんど同じものを食べて繁栄してきた。オオカミが肉食動物であるのに、犬は人と共に生活するうちに雑食性になってきた。つまり、犬の主食には
塩や香辛料もついていたことは歴史的な事実だ。
鳥の骨や魚の骨もあった。忙しい人が飼い犬の食餌を特別に作ることは普通はしなかっただろう。
ドッグフードという加工品の犬専用の食べ物が地球上に現れたのは第二次大戦後だ。わずか50年前にアメリカで最初に発売された。人と犬の1万年前後の長い歴史から見ると、あって無いような短い期間だ。
そのドッグフードの原料は畜産廃棄物や農産廃棄物だ。資源の有効利用といえば聞こえはよいが、捨て場所に困っている廃棄物も含まれているのも事実だ。人用食品としては消費期限切れのものが、ドッグフードの原料として使われているのは良いほうだ。なのに、ドッグフードは総合栄養食品だと思い込まされて、高い文明生活を愛犬にさせていると思い込んでいるお人よしの愛犬家もいる。
戦後、犬には塩や香辛料のついた人の食べ残し、残飯は与えてはいけないという風説風評が広まった。その風説風評を意図的に流したのがドッグフードメーカーだ。ドッグフードを売るためだ。おいしくて栄養満点の人の食べ残し、残飯を犬が喜んで食べていてはドッグフードは売れないからだ。一種の詐欺商法だ。その
風評被害を受けるのは愛犬たちだ。
愛犬のパピヨンのパナはドッグフードを食べ物とは思ってない。ジャーキーさえ食べない。主食は鳥の骨のついた手羽先や砂肝などだ。飼い主の食べる味のついた豚肉や牛肉も分け与える。大好きだ。唐辛子のついた肉もおいしそうに食べる。辛くはないのかと注意して様子を見ているが、食べたあとは舌なめずりして喜んでいる。
肉類の細胞外液には0,9%程度の塩分(塩化ナトリウム)が含まれてるので、肉食動物には塩分の補給は必要がない。愛犬のパナは肉類が主食なので、その食餌には味付けはしてない。飼い主と同じものを食べさせる時は味のついたものを気楽に与えている。
塩分過剰を気にする必要はない。犬も人と同じように
余分な塩分は腎臓で排泄する。
犬には汗腺がなく汗をかかないので、塩分の排泄ができないというのは生理学に無知蒙昧な人が言うことだ。中には獣医もいる。学識教養が無さすぎる。
犬にとって、人の食べ残しは歴史上も現在でも、最高の食べ物だ。人は地球上で一番おいしくて贅沢な食べ物を食べているからだ。長寿犬に人と同じものを食べさせている犬が多い。愛犬の幸せのために、愛犬家はご自分の頭で物事を考えることが大切だ。
(犬の食べ物の例外として
タマネギなどのネギ類や
イカ、タコなどについては別の随想に詳述してある。)
参考随想
狂犬病予防法の改廃23編の随想集
狂犬病予防注射の問題点については通常のHPにも詳述。
狂犬病予防ワクチン注射のからくり
東京の公園で会った愛犬達の写真集です。お時間のある方はどうぞ。
公園でノ-リ-ドや珍しい愛犬たちの写真集
愛犬ノ-リ-ドの42編の随想集
犬のノーリードついて通常のHPにも詳述。
1
条例に犬ノーリードでよいと規定 他人に危害を加えおそれのない犬
2
愛犬は公園でノーリード 動物愛護法と犬
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幾多の 風説風評誤信で愛犬達が泣いています!!
この愛犬問題を愛犬たちと幸せに暮らすために多くの愛犬家に知らせたいのです。