NHKのBSの海外ニュースでアメリカが
有機水銀化合物のチメロサール(thimerosal)をワクチンの防腐剤として使用することを今後禁止すると放映した(2007.9.27)。アメリカの業界や学界で10年以上も議論されてきた問題にやっと結論が出た。
日本ではいまだに人のワクチンにも犬のワクチンにも有害なチメロサールが殺菌防腐剤として使われ続けている。
水俣病の原因化合物と同一系統の有機水銀化合物だ。
厚生労働省は人や犬の健康や長寿について本気に考えているのか。その下部組織の社会保険庁の小役人は年金保険料をねこばばしている輩も多いと報道されている。まともに仕事をしているのかと疑いたくなる。
犬の狂犬病ワクチンの殺菌防腐剤について2年半ほど前に公表した随想を補足して次に掲載する。
狂犬病ワクチンで愛犬が水俣病に!?
チメロサ-ルという有機水銀化合物が、狂犬病ワクチンには殺菌防腐剤として入っている。獣医師のブログやHPには有機水銀は入っていませんと書いてあるが、ウソだ。獣医は自分ではワクチンを作らないのに、なぜ、ワクチンメ-カ-とは違うことを言うのか。
狂犬病ワクチンメ-カ-がチメロサ-ルを使用していることを公表している。
犬1頭分のワクチン1ml中にチメロサ-ル0.1mg入れてあるとのこと。別の単位でいうと100マイクログラムだ。体重5kgの犬だと、体重1kg当り20マイクログラムになる。
チメロサ-ルは犬用ワクチンだけでなく、人のワクチンにも使用されている殺菌防腐剤だ。
日本脳炎や2種混合、3種混合(ジフテリア、破傷風、百日咳)のワクチンにも含まれている。
人のワクチンについて世界保健機関(WHO)はチメロサールの許容量を体重1kg当り3.3マイクログラム以下と定めている。その数倍のチメロサールが犬の狂犬病ワクチンには使用されている。
人のワクチン接種は一生に1回のものが殆どだ。それでも、ワクチンに含まれるチメロサ-ルの有機水銀が問題にされている。
狂犬病ワクチンは毎年注射が法律で強要されている。有機水銀は体内に蓄積されることは多くの事例で明らかだ。年老いた愛犬は堆積した有機水銀で、水俣病のような症状を呈することになる。
世界保健機関(WHO)は水俣病の原因物質の
メチル水銀の週間耐容摂取量を1.6マイクログラム/Kg体重/ 週以下と定めている。
日本の狂犬病ワクチンに入っている有機水銀の量は、メチル水銀換算で、WHOの基準をはるかに超えている。その数倍だ。(体重5kgの犬の場合)
米国や欧州ではチメロサ-ルはすべてのワクチンから除去しつつある。
幼児に有機水銀が蓄積して、水俣病みたいな病気になるのを避けるためだ。
オ-ストラリアとニュ-ジ-ランドは狂犬病のワクチン注射は法律で禁止している。イギリスや北欧諸国などのいわゆる
清浄国は狂犬病ワクチンの
接種義務を廃止して久しい。
スイスも2004年10月1日から廃止した。
狂犬病が根絶してない
アメリカでさえ、
3年に1回注射すればよい。ワクチンの効力は3年はあるから、予防のためには3年に1回でよいとしている。
日本はなぜ、60年ほども前に制定した狂犬病予防法(1950年)で、未だに毎年注射するように強制しているのだ。科学的には無意味だ。諸外国からは動物虐待だと非難されている。
日本は50年間も狂犬病は発生してない。海外で犬に噛まれて、帰国後に発症した2例があるが、それは日本国内に問題があったのではない。獣医業界は、そのことを狂犬病注射の宣伝に悪用している。悪質な詐欺師と同じ行為だ。
賄賂接待付け届けの好きな小役人と癒着結託して、関係機関や関係業者が儲けるために、犬とその飼い主が犠牲にされている。多くの犬が狂犬病の副作用で殺されている。犬死にだ。補償もされたてない。殺され損だ。
オ-ストラリアやニュ-ジ-ランドが狂犬病ワクチンの注射を禁じていることを愛犬家は静かに考えていただきたい。
狂犬病ワクチンには
アナフィラキシ-・ショック死もある。つまり、注射後に急死することがある。
悪法の狂犬病予防法に従うと愛犬の寿命を縮める。わかってない人が多すぎる。
悪法に盲目的に従う人は、社会良識のある善良な市民とは言えない。愚民政治の愚民だ。
明るい健全な社会は、社会良識のある善良な市民が作る。それが改革の歴史だ。
私を狂犬病予防法違反として訴えるというなら、喜んで法廷に立つ。罰金は狂犬病予防法の改廃の宣伝費と思えば安い。だが、誰も何も言ってこない。残念だ。
補足
世界には狂犬病が根絶した国や地域が75ある。イギリス、フランス、オランダ、スイス、オーストラリア、ニュージーランドなどだ。それらの国の多くは狂犬病ワクチンの接種義務を廃止している。その75のすべての国名や地域名を
日本はなぜ狂犬病ワクチン注射を強要する? 日本も清浄国75ヶ国の一つだよ!に掲載してある。
"注”
チメロサ-ルの化学名はチオサリチル酸エチル水銀ナトリウムだ。化学構造式はNaOCOC6H4SHgC2H5であり、分子量は404.8で、水銀含有量は重量パーセントで49,6%)だ。
チメロサールは人体に吸収された後はエチル水銀とチオサリチル酸に分解される。
その分解したエチル水銀は水銀含有量が87%で、水銀の固まり見たいな化学物質だ。
メチル水銀もエチル水銀も一般名ではアルキル水銀(有機水銀)と呼ばれ、化学的な結合が強く、容易には分解しない化学物質だ。体内に長く滞留する。
アルキル水銀は分解することがあっても、無機水銀として、長期間、体内に蓄積されて、神経毒などの悪作用を及ぼすことは広く知られている。
参考随想
犬の狂犬病注射有害無用論!随想集46編!
狂犬病予防注射の問題点については通常のHPにも詳述。
狂犬病予防ワクチン注射のからくり
狂犬病予防法は御用済みの悪法だ