熱中症の危機！浴衣や洋服を着せられた愛犬　酷暑に見栄や趣味で動物虐待！

2010.08.05

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カテゴリ：犬

　熱中症による高齢者などの死亡が多発している。
西東京市にある木造戸建て二階の真夏の室内温度が３５℃以上になり、夜１２時でも３０℃のことが多い。
地球温暖化、建築物の密集化、ヒートアイランド現象などの影響で、この３０年ほどで夏の平均温度が２℃ほど高くなったように感じている。風通しはよいが、夜も室温は下がらない。
　愛犬のパロも飼い主も一階のリビングで過ごすことが多い。特にパロは暑い二階には上ってこない。

　犬は寒さには強いが、暑さには弱い動物であることを多くの愛犬家が理解してない。
　特に、口吻の短いパグ、ブルドッグ、ボストン・テリア、フレンチ・ブルドッグ、チン、ペキニ－ズ、シー・ズーなどの犬種は高温多湿に弱い。熱中症で重症になりやすい。死ぬこともある。要注意だ。

　５年前、熱中症でかけがえのない名犬の警察犬が死んだとの新聞報道があったが、一般的には犬の熱中症での死亡はテレビ・新聞の報道にはならない。人でさえ、熱中症で沢山死んでいるからだ。つまり、犬のほうが熱中症で死んでいる割合は多いのではないかと思っている。飼い主の酷暑に対する不注意や油断による熱中症による死亡だ。

　愛犬の真夏の住環境の再点検が大切だ。熱中症は環境によっては３０分程度の短時間で襲ってくることを理解しておくことが肝要だ。愛犬の飲み水は十分確保されているか。犬小屋は直射日光が当たらず、風通しは良いか。

　愛犬に真夏でも洋服や浴衣を着せていないか。クーラーの効いている室内ならよいが、そうでない室内や公園などで浴衣のどを着せているのは愛犬を熱中症の危険にさらしているようなものだ。飼い主の趣味や見栄よりも愛犬の健康を重視したほうが良い。

　「犬　洋服」でＧoogleで検索すると５５７万件、「犬　浴衣」で164万件と出た。その９９％以上が宣伝広告だ。なぜ犬に服を着せなければならないかは書いてない。当然、科学的な記述はゼロ。かわいい洋服だとか、犬が可愛く見えるとか商魂たくましい宣伝文句だけだ。

　なぜ、愛犬に洋服、特に酷暑の真夏に浴衣を着せる必要があるのか。
動物園の動物に洋服や浴衣をきせたら、自然ではないし、動物虐待の愚行だと抗議の声が殺到するだろう。
　動物に洋服を着せて見世物にしているのは猿回しの猿くらいだろう。芸が未熟なので、洋服はそれを補う小道具として使われている。芸が完璧なら、洋服はないほうが良い。

　真冬に寒がりのチワワなどの犬種に洋服を着せてやるのは理解できる。暖かいメキシコ原産のチワワは寒がりだからだ。
　しかし、そのチワワでも、真夏に浴衣を着せられているのを見ると、その飼い主の学識教養を疑いたくなる。非科学的で、身勝手な人のような印象を受ける。ご自分の愛犬の身になって考えたほうが良い。

　人も犬も熱中症で急死する。熱中症は急性の怖い病気だということを理解してない犬の飼い主が多い。犬は人のように汗をかいて体温調節をすることができない。大きな口をあけて、舌を出し、荒い息をすることにより体温調節をしている。犬は寒さには強いが暑さには弱い動物だ。人よりも熱中症にかかりやすい。死ぬ割合が高い。

　そのことがわかってない人は平気で犬の浴衣を売り、また、買ったりして愛犬に着せる。愛犬に危険なものを着せているという認識がない。
無知とはこわいものだ。無知に趣味や見栄が上塗りされると、被害を受けるのはその飼い犬だ。かわいそうだ。虐待されている。飼い主はかわいがっているつもりだから、始末が悪い。

　服を着せると、愛犬の体が汚れないとか、毛が飛ばないとか言うのは犬服メーカーや飼い主の都合だ。自然界の動物は自然の姿が最も美しい。愛犬たちも自然のままの姿が最も美しい。

　自然界で人工的な服を着て喜んでいるのは人だけであり、人だけが人工的な服が必要であり、その容姿が美しく見える。人も健康な若い人は何も身に着けてない姿がその人の最も美しい姿であろう。
　愛犬の自然の容姿に自信があるなら、服で自然の容姿を隠すようなことはしないほうがよい。「自然」が最も健康的であり、最も美しい。

関連随想集

１　犬に有害無益な浴衣と熱中症の危険！

２　熱中症でかけがえのない名犬の警察犬が死んだ！

３　真夏の犬に服や靴！熱中症も何のその？

４　犬に靴！？熱中症で死ぬことも！

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６　　愛犬に服を着せたい気持ちはわかるが
　