テーマ:愛犬のいる生活(75363)
カテゴリ:保健所
ひと昔前までは保健所で殺処分される犬の数は全国で年間20万匹ほどもあった。
動物愛護の思想が広まり、現在では、その15%の3万匹ほどに激減した。 正当な理由がない限り、保健所は犬の引き取りを拒否できるように制度が変わったからだ。良いことだ。 ところが、その新制度の裏で、保健所に代って犬を引き取る悪徳詐欺業者が横行している。 引き取り条件としては、1年分の狂犬病ワクチンや混合ワクチンの注射代の支払い、業者によっては、避妊・去勢手術代やフィラリア予防薬代、ノミ駆除薬代も要求している。 その他に寄付金を要求している。その寄付金が高額だ。20万円とも、30万円とも言われている。 ( ワクチンの注射代や避妊・去勢手術代をその業者が要求するのは不法行為だ。注射や手術は医療行為だ。獣医の資格がない者が行うと獣医師法違反で逮捕される。その代金を獣医に渡さずに、業者の収入にしているなら、詐欺行為だ。) 捨て犬引き取り業者の悪行は高額な金銭の要求だけではない。引き取った犬をどうしているのかが大問題だ。 その業者のホームページには引き取った犬は、里親に出し、里親が見つからないで残った犬は終生飼養すると書いてある。 その里親と終生飼養は詐欺師の詭弁だ。 上記のように、保健所で年間20万匹の犬を殺処分していたのは、引き取った犬の数と里親に出した犬の数の差があまりにも大きく、里親に出しても焼け石に水だったので、問題が解決しなかったのだ。保健所で引き取る犬の数を激減させる以外に良い解決策はなかったのだ。 つまり、保健所でも解決できなかった問題を民間の捨て犬引き取り業者が自力で解決できるわけがないのは自明のことだ。 捨て犬引き取り業者が引き取った犬は里親に出すと言っているのはごまかしの虚言だ。無責任すぎる。 また、その業者は里親に出せずに残った犬は終生飼養すると言っているが、その飼養施設がどんな大きさの設備で、どこにあるかを明らかにしてない。 沢山の犬を施設で飼うには多大な費用が掛かる。その費用を業者が自分で負担できるのか。長年月の永続は不可能だ。 また、沢山の犬を飼うとなると、その吠え声や悪臭で近隣迷惑になる。つまり、その飼養施設は社会問題になる。 ところが、今までにそのような捨て犬の飼養施設が社会問題になっているとの報道はない。 と言うことは、捨て犬引き取り業者が終生飼養しているという施設は日本全国どこにもないのだ。 つまり、里親に出せずに残った犬は終生飼養すると言っているは、口から出まかせの真っ赤なウソだ。 (儲けるためではなく、犬好きな人が善意で捨て犬を沢山飼養して、社会問題として報道されたことはある。) では、業者が引き取った犬たちは、いままでにどこに消えて、今後はどこに消えるのだ。 昔、犬の葬式業者の悪行が暴露されたことがある。 立派な納骨室があるので、犬の死体は火葬後に納骨室に収めるとの宣伝広告だった。実際は、火葬もしないで、引き取った死体のまま奥深い山に投げ捨てていた。 沢山の犬の死体が見つかったとの報道だった。その業者は逮捕された。 最近は、全国各地の奥山や河川で沢山の犬の死体が発見されたとの報道が多い。その一例を上げる。 山林にペット100匹の死体、業者が不法投棄か 読売新聞 (2010/4/6) 犬や猫約100匹の死体が埼玉県飯能市内の崖下に捨てられていた。県や市などが回収した死体は衣服を身に着けたままのものも多く、ペットだったとみられる。県警は悪質な業者らによる不法投棄とみて、廃棄物処理法違反容疑で捜査を始めた。 多数の犬や猫の死体が見つかったのは、飯能市から同県横瀬町に抜ける正丸峠(標高636メートル)の道路沿い。「ペットの死体が投棄されている」との通報を受け、県などが現地を調べたところ、白骨化したり、野生動物に食い荒らされたりした死体が見つかった。 この中にはリボンや服を身に着け、ペットとして人気の種類の犬の死体などもあり、約80体を回収した。 その後日にも、捨てられていたごみ袋から、死後10日以内とみられる犬15匹の死体が見つかった。道路から崖下の山林に向けて投げ込まれたとみられる。 兵庫県西宮市の御前崎浜では、テトラポットの撤去工事の際トラック一杯分以上の猫の死骸が見つかったことがあるとのこと。 背筋が寒くなるような怖い話だ。動物虐待の極みだ。極悪非道な悪魔の所業だ。 つまり、捨て犬引き取り業者が言っている引き取った犬の終生飼養施設は、人目につきにくい山や海と見るのが順当だ。 犬猫を殺すことは悪魔の蛮行だ。犯罪だ。 動物愛護法第44条に「愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金に処する。」とある。 犯罪の取り締まりは警察に任せば済む問題ではない。市民による犯罪の通報も大切だ。 次の随想のコメント欄に動物愛護団体を名乗る捨て犬引き取り業者の投稿があった。 動物愛護団体は偽善団体だ!里親で荒稼ぎ! 保健所の犬にワクチン避妊フィラリア薬強要 その投稿内容を要約して書く。 保健所が引き取らない犬を引き取っている『愛の肉球会』は偽善団体ではありません。非営利の一般社団法人の動物愛護団体です。社会に奉仕している団体です。 世の中には動物愛護団体を名乗ってはいるが、その実体は偽善団体であることも多いことは確かですが、私が経営している『愛の肉球会』は正真正銘の動物愛護団体です。ホームページに詳しく書いてあります。 捨て犬の引き取り費用を他の業者よりも安くしているので、経営は火の車です。 詐欺師が私の商売は詐欺行為ではない。正当な商売だと主張しているのに似た投稿内容だ。 動物愛護団体の悪徳詐欺商法を糾弾しているブログ「愛犬問題」に自ら投稿してくるとは「飛んで火にいる夏の虫」だ。 その投稿文は極めて冗長だ。その上に、内容が支離滅裂で散漫だ。つまり、詐欺師が人を騙すためにありとあらゆる屁理屈を並べ立てている長文だ。 「里親に出せずに残った犬は終生飼養しているとのことですが、その飼養施設はどこにあるのですか」との単純明快な質問には答えてない。ごまかしの曖昧模糊としたわけのわからない長文の返事しかない。大規模な飼養施設はどこにもないのだろう。 その業者の投稿文は愛犬家にとっては情報価値はないから、このブログの本文には掲載しない。 ブログ開設者のほうで、そのやり取りの要点だけをまとめて簡潔に掲載する。 その投稿内容にご興味にある方はリンク先の原文をどうぞ。 『愛の肉球会』さん、こん〇〇は。 Q(^ェ^)Q 引き取った犬はどうすのですか。 里親に出すとのことですが、引き取った犬の全てを里親に出すのは不可能でしょう。 というのは、保健所さえ、里親に出す犬の割合はごく僅かだったのです。 だから、引き取った犬のほとんどを殺処分していたのですよ。 里親に出せずに、残った犬はどこで終生飼養しているのですか。 その施設名と所在地の番地を教えてください。 狂犬病ワクチンや混合ワクチンの注射代などの僅か1万円ほどの金銭と寄付金だけでは、終生飼養を続けていくことは不可能ですよね。 寄付金は、他の業者は20~30万円を要求しているのですか。 『愛の肉球会』の要求額はそれよりは少ないということですね。 犬を収容する施設とその土地代などを勘案すると、終生飼養をするなら、30万円の寄付金を貰っても事業としては成立しませんね。 大勢の犬の吠え声や悪臭などの問題で、近隣からの苦情も頻発して、その事業は長い年月は永続できませんね。 金儲けもできない上に、世の中から嫌われる仕事を事業として好んでする人はいませんね。 東日本大震災後に善意の犬好きな多くの人たちがやむに已めない思いで、飼い主と離れ離れになった犬を一時的に世話をしていたことは知っています。 その行為は金銭問題とは離れた、いわば、善意の趣味の範囲内の行動だと見ています。憐憫の情に満ちた慈善行為です。 その慈善行為をしている愛犬家たちは、ホームページなどで寄付金の募集はしても、犬を新たに引き取りますとは宣伝広告はしてないのですよ。つまり、金儲けのために他人の犬を引き取って世話をしているのではないですよ。 捨て犬を引き取る業者は、捨て犬の引き取りますと宣伝広告していますね。 つまり、金儲けのために捨て犬を引き取っているのです。 業者は犬を金儲けの手段にしているのです。 動物愛護行為ではなく、犬を食い物にしている偽善行為ですよ。 あなたは、猫の死骸が海岸で沢山見つかったと投稿してきましたね。 「兵庫県西宮市の御前崎浜で、テトラポットの撤去工事の際トラック一杯分以上の猫の死骸が見つかったことがある」とのことですね。 『愛の肉球会』は犬だけを引き取っているから、その猫の死骸を捨てた犯人は私ではないと言いたいのでしょうが、社会良識のある人は、あなたも「同じ穴のムジナ」だと見ますね。「目くそが鼻糞を笑う」ようなものですよ。殺したのが猫なのか、犬なのかの違いだけですね。 つまり、犬や猫の引き取り業者は、皆、犬猫殺しの悪魔です。ハイ。 『愛の肉球会』を検索しました。兵庫県西宮市にあるのですね。その同業者が日本全国で暗躍しているでしょね。 飼い主にも愛犬たちにも迷惑千万な偽善団体ですね。 その偽善団体は、犬が心の底から好きで、愛犬と楽しく暮らしている愛犬家にとっては無縁な団体ですよね。 しかし、世の中は広くて、いろんな事情のある愛犬家もいらっしゃるでしょう。 その方たちにとって何かのご参考になればと思って随想を書きました。 一言でいうと、動物愛護団体は皆偽善団体ですよ。 「君子危うきに近寄らず」ですね。ハイ。 関連随想 動物愛護団体は偽善団体だ!里親で荒稼ぎ! 保健所の犬にワクチン避妊フィラリア薬強要 ← トップページへ ボクの頭をなでてワン! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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