カテゴリ:避妊去勢
前回の随想では、アメリカの獣医師協会がやっと避妊去勢手術の弊害を認めて、ネット上にもその見解を公開してあることを翻訳して紹介した。
前回の随想:避妊去勢手術は癌や脱毛症等いろんな難病を誘発! 米国獣医師協会がやっと公表! 日本はいまだに隠蔽! 今回の随想では、そのアメリカの獣医師会の見解に批判的な内容の獣医師のネット記事を翻訳して紹介する。 原文 SPAY & NEUTER MEDICAL FACTS CASTRATION-HYSTERECTOMY 一言で要約すると、犬は子犬でも成犬でも避妊去勢手術をすると、いろんな難病になり、短命になるということだ。 避妊去勢手術に関する医学上の事実 睾丸摘出と卵巣摘出 避妊去勢手術は性ホルモンの分泌を停止させ、寿命を短くし、癌や肥満、体形の異常をもたらす。 雄犬の避妊手術は睾丸を摘出するとだ。 雌犬の避妊手術は卵巣を摘出することだ。 去勢(neuter)とか、避妊(spay)とか、あるいは、睾丸摘出(castration)とか、卵巣摘出(hysterectomy)とか、言葉上は何と言ってもどうでも良いことだ。 即ち、避妊去勢手術は犬の性ホルモンの分泌を停止させる。 米国獣医師協会の公式の見解には、次のような記述がある。 「強制的に避妊去勢手術をするのは悪い考えである。」 その記述は、愛犬家が避妊去勢手術を考えるときには犬の健康問題だけに注意を払えばよいかのように書かれている。 その文章には米国獣医師会自身がそのように自分自身に言い聞かせているような響きがある。 すべての犬にとって悪いことでも、獣医にとっては良いことだ。 というのは、犬の生殖器を切除して、癌や尿失禁、体形異常などの問題が発生しても、獣医が経営する動物病院にとっては収入が増えることは確かだからだ。 獣医たちは、”動物の権利”を守るために、すべての犬に避妊去勢手術をするようにその飼い主に推奨するのは当然だと思い込んでいる。 しかし、実際は、獣医界が行っている避妊去勢手術という呪文的な所業の弊害は、その”動物の権利”をはるかに超えている。避妊去勢手術は有益な面よりも有害の面のほうが遥かに大きい。 獣医の避妊去勢手術を信用し、信頼しても良いかどうかについては、米国獣医師会は、公式の簡単なステートメント(見解)では何も言ってない。 次のように記述してあるだけだ。 「 避妊去勢手術は犬の健康に深く関与している。 犬は避妊去勢手術をすると、雄犬は前立腺癌のリスクが上昇する。 骨の癌のリスクも上昇する。 成犬に成長する前に避妊去勢手術をすると、大型犬種の場合は、股関節異形成症にもなる。 肥満や糖尿病、尿路感染症、尿失禁、甲状腺機能低下症になる。」 米国獣医師協会誌には犬の避妊去勢手術の健康上のリスクについてさらに詳しく記述されている。 1964~2003年に100万匹以上の犬について研究をして、犬種、性別、年齢に関する情報が集められて、その報告が獣医学のデーターベースにまとめられている。 その研究結果によると、睾丸を切除された雄犬は、他の犬に比較して、股関節が異常に形成されている頭数が著しく多かった。 また、卵巣を切除された雌犬は、他の犬に比較して、頭部十字靭帯が欠損している頭数が著しく多かった。 4歳以下の犬は、股関節異常形成が著しく多かったのに対し、4歳以上の犬は、頭部十字靭帯欠損が著しく多かった。 一般的には、大型犬種や超大型犬種の場合は、他の犬種に比較して、股関節異常形成も頭部十字靭帯欠損も多く、その両方がある犬もいた。 股関節異常形成と頭部十字靭帯欠損の発症率は調査研究した40年間で著しく増加していた。 この40年間に避妊去勢手術をする犬の割合が著しく増加したことが股関節異常形成と頭部十字靭帯欠損の発症率の増加の要因になったと推測できる。 避妊去勢手術をされた犬は最良の家庭犬にはなりえない。 雌犬は避妊去勢手術をすると1年に二度ある発情期がなくなる利点はあるが、その利点はホルモンの分泌がなくなったことによる潜在的な苦痛と寿命が短縮する欠点よりも有益であると言えるのか。 発情期がなくなることだけで避妊去勢手術は賢い選択だと果たして言えるのか。 飼い主は避妊去勢が誘発するいろんな病気の治療費の出費を当然強いられる。 つまり、犬は避妊去勢手術で健康を害して短命になり、飼い主は本来不要な出費を強いられる。 遠まわしの曖昧な言い方である”早期の避妊去勢手術、幼犬の避妊去勢手術、あるいは、若年期の避妊去勢手術”で子犬を手術すると、その手術の弊害で子犬は著しい健康障害を被ることになる。 子犬の場合は、成犬の避妊去勢手術がもたらす一般的な問題に加えて、物音に敏感になりやすくなるし、他の物事を怖がる恐怖症問題を抱えることになりやすい。 卵巣子宮摘出術や睾丸摘出手術で女性ホルモンや男性ホルモンの分泌がなくなると、子犬は言語道断な酷い健康被害を受ける。 米国獣医師会が調査して報告した文書が、もう一つある。 「雄犬も雌犬も早期に避妊去勢手術をすると、股関節異形成や騒音恐怖症、性的異常行動問題が増加する。分離不安症、逃避行動、怖い時に異常な排泄行動を起こす。」とある。 これらの問題は、すべて早期の避妊去勢手術に起因している。 これらの病気や問題行動は看過できない重要な問題だ。 尿失禁をする犬や所かまわずに排泄をする犬は戸外に追いやられるか、多くの場合、柵内やケージ内で飼われることになる。 また、犬は避妊去勢手術によって肥満にもなる。その肥満によって股関節異形成症の症状が更に悪化して、それまで家庭犬として重宝されていた価値が損なわれることになる。 騒音恐怖症や分離不安症、性的異常行動のある犬は、睡眠薬で眠らされるか、収容所に入れられる。(翻訳者注釈:アメリカの保健所の多くは、睡眠作用のあるフェノバルビタールで犬を永眠させている。) ( 翻訳者:ブログ「愛犬問題」開設者 Paroowner ) 英語の原文には更につづきがあるが、これ以下の英文は翻訳して紹介することを止めた。 これ以下の原文の記述は、思春期以前には避妊去勢手術をしてはならないと特に注意を喚起している文章だ。 見方を変えて言うと、上記翻訳文にあるように、成犬後の避妊去勢手術も弊害が大きいことは事実だ。 要するに、子犬だろうが、成犬だろうが、避妊去勢手術をすると、犬は心身ともに健康を害し、短命になる。 飼い主は、避妊去勢手術をしなければ不要であった難病の多額の治療費などの出費を獣医に強要される。 避妊去勢手術は動物虐待の最たるものだ。 地球上に生を受けた生きとし生ける物の体内には不必要な臓器はない。 すべて自然の摂理で授かった必須不可欠な臓器ばかりだ。 人間の都合、特に獣医が金儲けのために、その臓器を切除するのは自然の摂理への反逆だ。悪魔の悪業だ。 獣医は犬が避妊手術をしてもらうのは”動物の権利”だと主張しているが、その主張は欺瞞に満ちた詭弁だ。 金儲けに狂奔している犬の天敵の悪魔の論理だ。 愛犬の健康と命を守れるのは飼い主の貴方だけだ。 白衣の詐欺師に騙されると愛犬が被害を受ける。 その詐欺対策には知識武装が得策だ。 犬の飼い方もご自分の頭で考えることが肝要だ。 関連随想集 ← トップページへ ボクの頭をなでてワン! 愛犬の正しい飼い方! 自然流で健康長寿! 獣医のワクチンや薬剤、避妊去勢は無用! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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