食事法の新常識

 今回は摂取する栄養グループをひとつにする“単食法”をご紹介します。

 食事という文字を分解すると、人+良 でできています。
 文字通り、普段の“食”を見直すことだけで、健康になれます。
 食事って大事ですよね。(^^)

 言うまでもなく、私のクライアントさんの多くが、一生懸命考えて、
 毎日の献立を立てていらっしゃいます。

 これからちょっと厳しいことを話します。

 私に言わせれば、この人たちは→ダメなんです。

 確かに、「何を食べるか」についてはとてもよくご存知です。
 でも、一番大事な「いつ食べるか」についてわかっていないからです。

 「朝は○○、昼は△△、夜は××を食べてます。栄養的にはいいし、
 カロリーのバランスもとれているのに思うように痩せないし、
 なんだか疲れやすいんです。」クライアントにお会いするたびに、
 似たようなことをもう耳にタコができるぐらい聞いてきました。

 回答は決まって次のようになります。

 「当然です。いつ食べるかが間違っていれば、何を食べて
 もきちんとした効果は上がりません。」

 ここでいつ食べるかついて端的に現した歌をご紹介します。

 “朝は頭脳 昼は肉体 フルに使え 栄養補給はゆるむ夕べに”

 キーワードは「栄養補給はゆるむ夕べに」です。

 冒頭でもご紹介しましたが、正しい食生活について“単食法”
 というものがあります。

 毎食毎食、ある程度バランスの取れたものを私たちは普段食して
 いると思います。単食法では朝は排泄時間とみなし、水のみを
 摂取します。昼からは活動期間のピークを迎えるのでエネルギー
 としての炭水化物のみを摂取します。夜は活動も鈍りますので、
 回復・蓄積時間として、植物性たんぱく質を中心に摂取します。
 (炭水化物はNG)

 この食事法の根底にあるのは、私たちが体の自然なサイクルに
 のっとった食事をしてない、エネルギーを有効活用できてない
 という考え方です。

 体はひとつの巨大な工場です。大きく分けて「エネルギー吸収」
 「エネルギー燃焼」「エネルギー排泄」この三つの仕組みがあります。

 今まで皆さんはこの三つの工場を常にフル稼働させるような食生活
 をしてきました。毎食バランス良く食べる方法がこれにあたります。
 イメージが沸きやすいように単食法の実際もからめて説明します。

 たとえば、朝は排泄のピークになりますが、実際にはたくさん食べて
 排泄に必要なエネルギーの多くが吸収や消化にまわされています。
 →→→充分に排泄されない

 昼は体が活性化して、バンバン働く時間です。この時間に必要なのは
 人間が体を動かすためのガソリン(エネルギー)で、消化の負担が少
 なく、すぐ燃える炭水化物。ところが、ここで消化に負担がかかる植
 物性たんぱく質や動物性たんぱく質をとってしまうため、消化工場の
 稼働率が上がりすぎてしまいます。
 →→→ガソリンとなる炭水化物のみ必要。それ以外を取ると、食べて
 すぐ眠くなる。ここで消化工場が大きく稼動するから休息のシグナル
 が出る。がんばりが効かなくなる。頭の回転が悪くなる。疲れる。

 夜は日中と違って、体を動かしたり、それほど頭を使うこともあり
 ません。ここで必要なのは一日の疲れを取り、回復するために必要な
 エネルギーを吸収することのみです。植物性たんぱく質(納豆、豆
 腐、ひじきなど)を中心に摂取すればよいのですが、ここでどういう
 わけか活動エネルギーの炭水化物(ご飯など)を摂取しています。
 →→→走らないのにガソリン補給。これは燃えないエネルギーになり、
 糖は脂肪に変わってストック。これが肥満になる。

 どうでしょうか。いかに各工場の稼働率を落とした食生活をし
 ているか。毒もたまるし、栄養不足にもなります。

 必要なときに必要な物を食べ、三交代制、最大稼働率で最大の効果
 を挙げる。これが単食法です。


 基本的なレシピですが、私の場合は以下のようになります。

 (朝)→排泄期
  味噌汁(玄米味噌)
 ※前の晩に乾ししいたけと大根切干を水で浸して出た汁を元に作る
 (お腹が空くならりんご等の果物を取る)
 →→→排泄工場がフル稼働。産業廃棄物(毒素)を完全に排泄。


 (昼)→活動期
 玄米、そば、スパゲッティ、全粒パンなどの炭水化物だけ
 ※おかずとしてたんぱく質をとらないように!
 そして、一口50回目標に噛む、かむ、COME!
 おやつとして、炭水化物を少量とっても大丈夫。
 →→→ガソリン補給。思い切り体を動かそう!

 (晩)→蓄積期
 納豆、ひじき、しいたけ、豆腐、野菜などの植物性たん白質のみ
 摂取。動物性たん白質も時々は摂取。
 ※ご飯は食べないこと。
 →→→骨や肉を作る工程がフル稼働。ゆるもう、休もう。

 このサイクルを週5回は守るようにします。後の2日は、これが
 単食法のよいところなんですが、好きなように食べています。
 お誘いがあれば出かけて腹いっぱい食べることもあります。
 アイス食べたいなと思ったら食べることもあります。
 お菓子だってつまみます。

 さて、これまで解説したのが単食法ですが、私のレシピを見ても
 おわかりと思いますが、朝は水だけと言っておきながら、玄米味
 噌汁を飲んでいます。これはあくまで基本は水だけということで、
 人はそれぞれからだの個性というものがあります。体調や仕事、
 医師からさまざまなアドバイスを受けている等の状況もあります
 のでケースバイケースということです。栄養士さんによっては朝
 は頭の起動に炭水化物は不可欠とおっしゃる方もいらっしゃいま
 す。私の場合もちょっと朝、水だけだと調子がよくないので具な
 しの味噌汁を飲んでいます。

 単食法の効果としては、まずお腹ポッコリが消えます。ウエスト
 がガバガバになってきます。無駄な脂肪が落ちて、筋肉質になっ
 てきます。

 夜の食事ですが、特に体重減少に重きを置いたダイエットを考え
 ている方は大根おろしを食べるようにしてください。動物性たん
 白質を多く摂取してしまったときなどは必ず食べれば消化の手助
 けになり、脂肪になりにくいです。
 朝も、切干大根の煮汁を飲むと脂肪が溶けるので体重減少の手助
 けとなります。

 参考までに、こんな歌もご紹介します。(^^)

 朝一番 切干大根の 煮汁飲め 余計な脂肪が 小便となる

 午前中 体内汚物を 出す時間 水分のみ摂り 洗い流せよ

 関節が 痛くて硬くて 曲がらない 大根おろしが やわらかくする

 自力整体法の先生が作られた歌で、どのような食生活を送ればわ
 かりやすいですね!




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