カテゴリ:じいちゃんの思い出
^-^◆ じいちゃんの思い出(2.太陽)
<requestによりrevival連載> ある日の早朝…………。 じいちゃんが……お日様を拝んでいました。 正確に言うと「拝む」って意味を知らない年頃でしたから……、 「???…………ん?」 何をしているか分からなくって…………、 フシギナ……ふしぎな光景だったんです。 じいちゃんは、職人でした。 指物大工で家の内装物を作っていました。 お日様が昇る頃……細工部屋から出てきて、 ……それから、 やおら首に巻いた手拭いを取って、 積んだマキの上に、ポーンと投げて………、 昇ってきたばっかりのお日様を見上げます……。 それから……パン、パーンと手を打ちます。 ゴツゴツの手から、とても大きな音が出ます。 それから……、 両手を合わせたままで、何かブツブツと言ってから、 ……また、……ブツブツブツブツ言って、 そして……又、パン、パーンと手を叩きます。 それから……今度は深々と頭を下げます。 ……なかなか、頭を上げません……。 しばらくして…………顔を上げたじいちゃんの顔は、 さっきより、もっと、やさしい顔です。 (^。^) …………何歳くらいの時でしたかねぇ……。 ……ずいぶん幼い頃の思い出です。 じいちゃんの、この儀式(?)は、 早い時刻だから何回も見たわけじゃないと思いますが……、 不思議に思う光景って子供にとっては、神秘的でもあるのです。 雨の日も曇りの日も、東の方向を拝んでいました。 たしか一度……、 終わりの「パン!パーン!」の後に……、 一緒に、横に行ってチョンチョンとしたら、 じいちゃんが頭を下げたまま、 背中をさすってくれました。 温かい、手の感触でした。 今まさに、地球環境問題が取りざたされている昨今ですが、 我々人類が今日のように在る事が出来る根幹は太陽になります。 温度と光が得られなかったら、人類は発生したかどうか……。 「太陽の恵み」などという言葉を聞く事がありますが、 太陽は、人でも神でも無いので、ただ、物理的に存在し、 その機能構造の故に、化学反応を繰り返し、結果として、 地球に、光と温度が届いているにすぎないのですが…………、 太陽があってこその…………地球。 このことを、じいちゃん達は暗黙のうちに思い、 感謝の気持ちを持っていたのでしょうか? ……じいちゃんが、お日様(この表現も敬いですが……)を 拝んでいたという事は、多分、そのお父さんも、 また、そのお父さんも……拝んでいたんだと思います。 この素朴な、 ほんとうに素朴な行為に思いを馳せる時、 地球環境の問題を起こしてしまった、近代の人種の、 人間としての未熟さを感じて……なりません。 じいちゃんの、行為の原点からもっと学ぶべきでした……。 ============================================================================ ◆◆ホームページランキング(暮らし・生活⇒ライフスタイル)に参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 一票お願いします。ランキング表を見に来て下さ~い ◆◆クリックして~~ ( ^-^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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