カテゴリ:友情の使者
猫をポチッとクリック頂けると嬉しいです。
![]() ![]() ![]() ^-^◆ 頑固一徹の瀕死の友 対 友情の使者 [5] ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ 高校の同窓会の席で……中学時代から一緒のT子が、 泣きながら頼んできた。 「幼馴染が体調を壊して、自暴自棄になっている。 叱咤激励したいが、家が遠いので頻繁には行けない。 行って励まして欲しい……」 聞くと……、その女性は私の会社の近くに在る焼き鳥屋の 女将さん……だとか。そして、私も中学時代に同級生で 知っている女性だ。……T子の涙に感動して、 及ばずながら頼みを聞く事にした……のだが…………。 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ 【 女将を叱咤激励 <夏> 】 かなり、時間が経ってからの事……色々な料理を作り終えて、 女将が私の正面に移動してきた。 「女将さん、以前より少し体調が良いみたいだね」 「そりゃー節制してますもん……。 お客さんには負けられませんからね……(^◇^)」 「うわー……!!凄いライバル意識だァーー(^。^)」 「そりゃーそうですよ。 だって同い年でしょう!! バッチリ節制してますよぉーーーー(^.^)」 ![]() 大将が、串を焼きながら苦笑いしている……。 どうやら、口ほどの節制はしていないようだ……。 常連のお客も、やや、白けた顔をしている。 しかし、よく見ると以前より精気を感じられるのも事実だ。 「さっき、大将から聞きましたよ。 お酒の量も激減したんだそうですね……。 (全くのウソである)(^~^)」 「まぁ……、あの人がそんな事言ったの…………。 まぁ………………。 少しは………、少しは……控えているかな……ふふふふっ」 ![]() 大将の顔が一層苦笑いになった。 …………なるほど……微量か……。 「気のせいか、眼の光が良くなってきた感じですね……」 「そんなことありませんよ。 ……いや、でも、そう見えますか? そうかなぁ……(^.^)」 「努力は……必ず成果を生みますよ……」 「……ですかね…………。 ところでお客さん、お客さんは、 何か健康に良い事してるんですか……?」 「まぁーー、これといって大したことはしてませんけど、 減量のためのウォーキング……水飲み、酸っぱい物、大笑い、 等は気を使ってますけどね……」 ![]() 「ああ、ウォーキング……ね。……私もしてますよ」 「あんたのは散歩やろう。その辺をチョコチョコっと……」 と、大将が口を挟む。 「何言うんね……。見てもないくせに……<`ヘ´>」 ムキになる女将。 「いゃー、確かにウォーキングは意思が強くないと、 続きませんよねぇ……。 一番良いのは、誰かと一緒にやることなんでしょうがね。 お互いに、相手を意識して励みますからね…………」 「まっ、しかし……そんなにムキになってやる程の ものじゃありませんけどね……ウォーキングなんて……」 ![]() 「……ですかねぇ……」 「そんなに減量効果も出ないしね……」 「……うーん、やり方次第でしょうがね。 私はかれこれ……8年やってますよ……」 「8年!……若さの秘訣かな? ……しかし、なかなか居ないんですよ……パートナーがね」 「……でも、女将さんは、意思が強そうというか……、 頑固そうだから……ははははっ……。 ちゃんと計画通り歩かれてるでしょう……」 ![]() 「こんなに、肥えていて………………ですか?」 と…………又、大将。 「やかましい!!!<`~´>」 と、ヒステリックに女将。 「ははははっ……ご夫婦仲が良いですね。ははははっ……」 「どこが……ですか?喧嘩ばっかりですよ」 「夫婦は、喧嘩するほど仲が良いって 昔から言うじゃないですか……」 「…………(^.^) ……でもね、お客さん、ウォーキングって……続けるのは、 確かに大変よね……」 「どの位の時間、歩いているんですか?」 「そりゃーもう、バッチリ歩いてますよ……これでも……」 「……ほう……、……で、どの位です?」 「うーん……、大体……1回で20分……位ですかね……」 「……20分……ですか。……随分頑張ってますね……」 「ねっ(^。^) そうでしょう。ふふふふっ……」 「でも……ちょっと、惜しいなぁ…………」 「えっ、惜しいって……何が……??」 ![]() 「どうせなら、あと少し歩いて、 30分ちょっとにするといいんですがね……」 「ああ…………有酸素運動の原理なんでしょう? ……聞きました。 あんなのあてにはならないでしょう……どうせ」 「まあね………………。そんな風に普通は思いますよね……」 「簡単に30分っていっても、2キロ近く歩くんですからね」 「そうそう、さすがに普段歩いている人は、データが正確だ」 ![]() 「ほほほっ……そうでもありませんけど……(^.^) ……で、有効なんですか?……その有酸素運動ってヤツ……」 「不思議なんですよね……これが……。 実は、僕はテニスをやってるんですけどね……」 「おお、テニス……かっこいいですねぇ……。 それで色が黒いんですね……ふふふふっ……失礼!」 「黒いでしょう?昔からよく言われますよ…………。 もっと痩せてた頃に、タイからの企業研修生と間違えられた 事がありますよ……それも、引率の日本人からね……」 「ふふふっ……お客さん、面白いですね……(^.^)」 ![]() 「休日に、コートに行って4、5時間練習するでしょう? 帰って風呂から上がって体重を計ると、2kg位は痩せてるん ですよ」 「へぇーーー、1日で2kgですか?……凄いですねぇ」 「ところがですよ、その後、週の中頃になると又、元に戻って しまうんですよ。痩せていたのはほんの数日で……、 汗で水分が減っていたのと、お腹が空いていたんですね。 そして、又、週末に体重が減って、又、元に戻る……。 この繰り返しで、ちっとも体重は減らなかったんですよ。 あんなに激しい運動をしているのに……ね」 「へぇーーー、そんなもんなんですか……ねぇ」 ![]() 「ところがですよ。医師の指導でいわゆる『有酸素運動』を 始めたら、1回、30~35分、週に3回位のウォーキングで 体重が落ち始めたじゃないですか? びっくり……ですよ。 見る見るうちに落ちて言ったんですよ……体重が。 こんな、楽な事はありません。ははははっ……。 それで……有酸素運動って奴を信用するようになりました」 「ふーん……やっぱり30分以上ですか……」 「40分も50分も歩く必要はありませんよ。 20分過ぎ辺りから、糖や、脂肪の燃焼効果が出てくると 聞きましたから、せいぜい、30~35分でいいんですよ。 少し、早歩きで……ね」 ![]() 「まぁ…………そこまで、ムキになってもですねぇ……。 痩せたからと言って……大したことも無いし……」 「……フーム…… (ー_ー)!!」 なかなか、手強い相手です………………。(ー_ー) <続く> 猫をポチッとクリック頂けると嬉しいです。 ![]() ![]() ![]() =========================================== お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[友情の使者] カテゴリの最新記事
|
|