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カテゴリ:土づくり 編
土が肥え過ぎた場合の土づくりには。
長年にわたってのハウス栽培を続けてきた結果、ハウスの土の状態が ● 水はけが悪くなった ● 土が固い ● PH値が高い ● 土壌検査してみるとカリやナトリウム・塩素が多い というケースは、けっこう多くあるものです。そのような場合の改善策の 一例をご紹介してみました。よろしかったらご参考に。 ↓ 土の物理性や生物性、そして化学性に問題がある圃場の土壌の改良に は、まずは 家畜ふんが原料のたい肥の使用を控え、ヨシやカヤ、ススキ などのケイサン分に富んだ植物を材料としたたい肥による土の改良を数年 にわたって続けていくというのが、なによりの対策です。 しかし、問題があります。 それは、こういった植物を材料としたたい肥が、最近では手にいれること が難しくなっていることです。 そこで、そのような圃場の改良方法として、植物質のたい肥の代用として ピートモスと腐植酸を使った土壌改良 をお薦めする場合があるんですよ。 以下の写真は、そのような土壌改良作業の実際例となります。ちなみにこ ちらのハウスでは肥料濃度が高かったためにイナワラも併用することにい たしました。 作業はつぎのようになります〔写真の左列は作業工程、右列は各作業工程 時の土の状態です〕。 ワラを土の上にばらまき ↓ そのうえにピートモスを散布 ↓ 家畜ふんたい肥ではなく、腐植酸を散布 その後、このようにトラクターをつかって土中に鋤きこんでいきます。 いじょう、塩素やナトリウムやカリが過多になっているために水はけが悪 くなり、そのために病害も多くなってしまったハウス土壌の改良の一例で した。 このようなハウス栽培の土づくりは、通常夏場の炎天下の時期におこなわ れます。そんなきびしい条件のなかで〔重い〕家畜ふんが原料のたい肥を、 圃場全体に均一に撒くのは大変な重労働になること も多いものです。 しかし、今回ご紹介した土づくりにおけるピートモスは、散布するのは けっこう簡単・・・こういった施用にかかる労力も少なく、時間がかからない 点からいっても魅力的な土づくりといえそうですね。 ちなみにピートモスの施用量ですが、3ほろで10アールの圃場であれば ・・・そうですね、圧縮240リットルのピートモスであれば、基準量として ひとつのほろに5袋くらい・全体で15袋 を使えば けっこうフワフワ感が でてきますよ。 ののののののののの 心当りのある土壌条件のハウスをお持ちのみなさま、まずはそんなハウス の、最も水はけがわるい部分だけでも試されててみるのはいかがですか。 土の状態を知るためにも、土の採取場所や深さをきちんと記録した 正確な土壌診断は必要ですね。 「夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 3, 2016 03:02:52 PM
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