SDGs。牛丼よりむしろ生姜焼き定食で。
SDGs。牛丼よりむしろ生姜焼き定食で。5月にご紹介した回の文章中[こちらこちら]で・・・余談ですが、「牛丼一杯を生産するのにも風呂おけ10杯分の、2トン超の真水が必要になる」ともいわれている貴重な水をつかって生産した農産物を大量に輸出している国々の水資源の将来のほうがむしろ心配になっちゃいましたね。カリフォルニアとかオーストラリアとか干ばつと山火事は日常茶飯事になってきているじゃないですが、それでも食料/水の化け物を輸出する根性って、普通じゃない気がしませんか?と書いたのですが、この文にあるように、農生産物・畜産物を育てるために必要となる水の量は、いわゆる仮想水という考え方で推定できます。 この仮想水という概念は、ロンドン大学東洋アフリカ学科名誉教授のアンソニー・アラン氏がはじめて紹介した概念であり、いまや「牛丼一杯を生産するのに・・・」という語句を検索しさえすればとてもとてもたくさんのサイトやブログがでてきます[こちら]。むしろ たくさん出てきすぎて辟易してしまうほどに/笑。そしてじつはたいへんなことであるはずの世界の水問題が、読めば読むほど、ぁあそんなものなんだなぁ・・と、 まるでふつうのこと、まるでヒトごと、まるで別の世界や別の惑星のはなしのように思えてきたりもします[慣れてきちゃうんでしょうね]。これは 由々しきこと。一般の消費者に意識をもってもらうために生み出されたフレーズが流行り過ぎたことが理由で、そのインパクトを失ってしまうとは、本末転倒ではありませんか。そこで。ここは 牛丼だけにはまかせとけない。 そう、ハンバーガーはもとより、うどん、ラーメン、スパゲッティーに オレンジジュース、コーヒーやビール、そして生姜焼き定食やハンバーグランチなどの助力助太刀が、いまや必要な時代・事態となったのです。。ということで、こちら。こちらが いろいろなメニュー/食べ物をつくる時に必要な仮想水の量が明示されている、ある意味マニアックな笑 サイトになります。 さあ とりあえずは、これで安心。「牛丼一杯で必要な・・」と言いかけただけで「2トンでしょ。」なんて答えるヒト対策として、「牛丼一杯で必要な水は2トンなのですがぁ、では生姜焼き 定食では どのくらいの水が使用されているのでしょう?」という具合に使用して、仮想水という概念を初めて知ったときのあのインパクトを、好きな食べ物/メニューを利用することで、ぜひに とりもどしてやりましょう。そうでもしないと。・・・ある日、いつもどおりに蛇口をひねっても水量がまるで足りなくなったり、そのうちまったく出なくなって、あわててスマホでニュースを検索する・・・なんて日が、決してこないとはいいきれない時代なのですものね、実際は。 もういちだんマニアックな仮想水計算機/こちら。 便利というか、すごいですよね~。。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」