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ボクが初めて山崎まさよしさんと仕事させてもらったアルバムが「ステレオ2」でした。
このアルバムは、全ての楽器を山崎さん一人でこなすというコンセプトで作られていて、ドラムも山崎さん本人がプレイしています。ファンの方は知っていることでしょうが、山崎さんは物心がついて初めてプレイした楽器はドラムだったんだそうで、そう聞くと、あのビートの利いたギターのプレイにも納得がいきます。 このアルバムの製作過程で面白いと思ったのは、ドラムを最後に録音するという手順を取っていたことです。通常の録音作業では、先ずドラム、次にはベースと、リズムを構成する楽器から順番に録っていくものです。 このアルバムでは、先ず、ドラム・マシンで作ったリズム・トラックの上に他の楽器を録音していって、曲、アレンジの形がほとんど固まった状態になってから、どの曲を生のドラムにするか選んでいたようです。なので、ボクがドラムの録音でスタジオに伺ったときには、もうドラムさえ録れたら完成という状態だったと記憶しています。 当時の山崎さんの考えでは(今もそうかもしれませんが、)、歌の表情や変化に、ドラムのプレイも呼応して対応して欲しいと思っていたようです。これは、いわゆる「歌モノ」のドラムというものを考えたとき、非常に正しい考えだと思いますし、すると、この録音手順は非常に合理的だと言えます。 随分、前置きが長くなってしまいました。次の日記でこのアルバムの中の「ピンボール」で、ボクのした仕事について書きたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004年12月03日 19時54分23秒
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