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テーマ:ニュース(99443)
カテゴリ:時事問題
さる病院の女医が患者を誹謗するHPを運営していたといって解雇処分になった。「頭悪い、二度と来るな」とか「あんたが死んだって何とも思わない」とかといった記述はたしかに下劣な品性といやらしいエリート意識をうかがわせるに十分だけれども、これをニュースとして報道するかどうかは、また、別の問題である。
※ 報道によるとこのHPは件の女医が匿名で運営しているサイトであり、内容は趣味の爬虫類飼育の記述が中心であったという。そうだとしたら、HPが消去された今となっては推測するしかないのだが、HPに下品な記述があったとしても、それが直ちに当該病院の信用を低下させるとかいった、そんな性格のものではなかったのではないか。 また、このHPの記述は、医者という職業に対する信用を傷つけたという人もいるが、そういう人はそれこそ医者という職業を過大評価しすぎている。今時医者もいろいろで、医者が犯罪をやったって世の中驚く人はあまりいない。逆に匿名の医者のHPで、地域の人々の健康増進に一生をささげますとか、医者として生命を守り社会に尽くしますなんて大真面目で書いてあったら、かえって気持ち悪い。そりゃ医者だって人間なんだから、飲み会や風呂の最中に緊急コールがなったらむかつく人もいるだろうし、医者と患者というかかわりしかない人が死んでも何とも思わないということだってあるだろう。HPの記述は露悪的で不快なものだが、別に外から騒ぐほどのものでもないのではないか。 おそらく一番大きな問題はHPの記述から患者が特定されるかであるが、匿名の爬虫類趣味のHPという性格上、そこまで患者についての詳細な記述があるとも思えない。また、患者本人が見れば自分のことだとわかって不快になるということをいう人もいるが、しょせん個人のHPである。マスコミに比べれば訪問者数など知れたもので、たまたま彼女のHPを患者が読むなんていうのは大都会の雑踏で偶然知人にでくわすようなものであろう。そんなことを問題視しはじめたら、この楽天日記にだって身辺雑記で非難めいたことは名前をださなくても書けなくなる。当事者本人が詳細に読めばオレのことじゃないかと思うかもしれないのだから。 ※ 女医のHPは誉められたものではないが、犯罪に該当するものではない。それなのに、ニュースとして勤務先の病院名まで報道すれば、病院のHPから彼女の実名もすぐにわかってしまう。マスコミは自分達が行なっている手ひどい報道被害には眼をつぶりながら、行儀の悪い個人のHPの記述については、まるでそれを犯罪ででもあるかのように扱う。なんか変ではないのか。 ※ 「事件」の詳細及び問題のHP日記のさわりについては下記のサイトにでている。発端は「患者の指摘」だったというが、この程度の日記の記述で患者が自分のことだと確信したのだとしたら、その方が不思議である。 http://www.dryamasaki.com/Article/2005/2005-01.html#050115 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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