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原発事故で不思議でならないのは、いまだに住民の帰還などという議論がなされていることである。本当は、住民を戻すどころか、もっと広い範囲で子供たちなどを疎開させなければならないのではないか。 子供たちを疎開させる金もないし手間もおしいものだから、「除染」ということでお茶をにごしているとしか思えない。 「まげね」、「がんばっぺ」といって、その土地に住み、放射線をあびつづけ、放射能で汚染された食べ物を食べ続ける。そんなことをしたって自分の健康を損なうだけで誰も得するわけもない。 病気になっても、政府も東電も、どうせ因果関係は認めない。 そしてこうしたことはマスコミもプライバシーだの個人情報だのを口実に報道しない。 庶民の命などはどうせ為政者にとっては使い捨て。 除染といえば除菌や殺菌と同様、有害物質が無害化されると勘違いする人もいそうだが、汚染された土を上から下に移したり、埃を一か所に集めたりするだけのことだ。放射能自体が消えるわけではない。 除染に使われる膨大な税金で潤う人もいるだろうけど、借り集められた多くの労働者は被曝する。 ならば除染に金を使うよりは住民の疎開や新天地での生活補助に使った方がはるかによいではないか。同じ金があれば、それは、人の身体を損なうよりも、人を活かすために使う方がはるかによい。 除染された土地に住みたいというのならそれもよいけど、そこで農産物を作ってばらまくのはやめてほしい。最近は野菜や果物を買う時、ついつい産地をみる癖がついている。スーパーはよいが原産地表示などがない八百屋ではそれも不安だ。このジャガイモいやに大きいけど大丈夫だろうか…余計なことだが、どうしても考えてしまう。 大真面目で農地の除染なんていうよりも、除染が必要な場所での作付けをなぜ禁止しない。 全国に農地が足りないわけではない。農業人口の高齢化を反映して毎年膨大な面積の棄農地が生まれている。農地除染をやるくらいなら、どうしても農業をやりたい人のためにそうした新規農地への移住を補助すべきではないか。 放射性物質を含んだがれきも同様。高い放射線を計測した新築マンションがあったというが、これもでるべくしてでた問題である。原発事故は悲劇だが、なぜその悲劇を全国にわざわざ拡散するのか理解に苦しむ。絆とか痛みを分かつという名目でそうしたことを推奨する向きもあるようだが、ならばそういうことをいう人は自分の社屋や住居にそうした建材を使い、自分がそうしたがれきを集積しているところの隣に住んでみればよい。 チェルノブイリ、そしてフクシマ。 人類の得た悪魔の火、放射能による事故の悲惨はいまだに進行中だ。 いいにくいことだが、原発の周囲何キロかは半永久的に居住放棄するしかないだろう。 そしてまた除染が必要な土地では少なくとも農業は規制すべきである。 瓦礫や廃棄物。これも原発周辺何キロ以内に集中的に集積するしかなく、間違っても全国にばらまいて被害を拡散してはならない。 まげね、がんばっぺでなんとかなると思うのは、竹やりでB29に立ち向かうのと同じくらい愚かである。市町村の廃止、場合によっては県の廃止まで視野に入れて議論すべきではないか。 │<< 前日へ │翌日へ >> │一覧 │ 一番上に戻る │ |