『セックス・アンド・ザ・シティ2』今回、キャリーのウザさがよくわかった
【楽天ブックスならいつでも送料無料】【DVD3枚3000円2倍】【 】セックス・アンド・ザ・シティ...価格:1,000円(税込、送料込) ※ネタバレしてます。未見の方はお気をつけください。あんなに・・・あんなに大好きなSATCの映画2作目。主演の4人(+マイケル・パトリック・キング監督)も来日したというのに、なぜだか私の心はそれほど盛り上がらない・・・。でも映画はなんとしてでも観なくては!ということで、行って来ました。やはり・・・2匹目のドジョウは、いなかった・・・。というのが正直な感想です。「え?まさか、これで・・・終わりじゃないでしょうね?」という感じ。何が悪いんだろうか?2時間という尺で、女の友情と夫婦の問題とゴージャスエキゾ旅を描くのには限界があった??いや、でも2時間でも1の出来は素晴らしかったし・・・。とにかく浅い。すべてが表面的につる~っとしている印象。特にキャリーとビッグに関しては。前々から何人かの女友達が「キャリーは、ウザイ」と言っていたのが、ようやく今回理解できたわけなんですよ。4人の中で、一番ウザイ女、most uzatest girl in four,それがキャリーってことに!!ムービー1から2年経過という設定で、キャリーはビッグと結婚2周年を迎えているが、ちょっぴり倦怠期気味。それが描かれるエピソードが結婚記念日のプレゼント交換。キャリーはヴィンテージのロレックス(愛の言葉の刻印入り)を贈り、ビッグはお返しにプラズマテレビを贈ります。まあ、ここで「え?ジュエリーの方がよかったんだけど・・・」とガッカリするキャリー。愛するダーリンからのプレゼントに失望する気持ち、私もそれはよ~くわかります。特にファッショニスタな人の場合、目が肥えてるし、センスも一筋縄じゃいかないから難しいんですよね~(私がファッショニスタかどうかは置いといて・・・)。ここは記念日に見事な肩透かしをくらったキャリーに思わず同情。しかし、ウゼーな!と思ったのが、スミス映画のプレミアから帰ってきた場面。テレビを観ているビッグに、「いつまでも2人で、キラキラしていたいのよ!」と迫るキャリー・・・。あのさー、もういい大人なんだから現実を見ようよ!行きたくもないパーティー行って疲れているのに、いつまでも恋人気分でドキドキしていたいなんて言われる方の身にもなってみてよ・・・とゲンナリ。倦怠期をどうにかこうにかやり過ごしてこその夫婦でしょうが!倦怠期を乗り越えたあとに見えてくるものだってあるでしょう・・・。だいたい結婚生活って日常の連続でしょ?と、40超えてキラキラを求める女キャリーに、漬物石をお腹に乗っけられたかのような重~い気分になる私。ここではビッグに同情します。そしてガールズたちはアブダビへ。やはり今回も海外ロケですね。ここではこれでもか!ってくらいゴージャスな旅シーンの連続です(スケールは違うけど去年のインド旅思い出しました・・・キャメル乗ったりして!)。そしてエイダンと運命的な再会。結婚生活について書いた新しい本をニューヨーカー誌に酷評されたキャリーは「やっぱり独身のときのが、あたしキラキラしてた・・・」と自信を喪失。エイダンとディナーに出かけ、勢いでキスしてしまいます。パニックになったキャリーは4人に相談しますが、さすがはサマンサ、「せめて一晩寝かせなさい」としびれるような的確さ。しかし、「秘密を持つと余計悪くなる」と自論を展開したキャリーは、ビッグに電話してキスのことを告げます。こういう浮気系打ち明け(浮気のうちに入らないようなことも)って、やった方は罪の意識から開放されて楽になるけど、告げられた方はたまったもんじゃありません。「正直に言うわ、そのままの私を受け入れて! 」と重~い罪悪感を「ボンッ!」とパスされたって、「え・・・?」ですよ。本当にキャリーは恋愛コラムニストなの?!と理解に苦しむ私。しかし、私も昔はなんでも告白派でした・・・。そのままの、正直な私を受け入れて!をやっていたんですね・・・キャリーのことをウザく感じるのは同族嫌悪か・・・?そして旅から帰り、「カップルってのはさあ~、人それぞれだからね~」というトピックがラストに向けて強引なおまとめテーマに使われ始めます。NYの家に帰り、ビッグから「君は伝統に逆らうから、この指輪を毎日つけて、僕と結婚しているってことを思い出してくれ」と大きなジュエリーがついたリングを贈られるキャリー。はあ?なんだこのグッズグズの予定調和な「いい話でしょ~」的おまとめ感は・・・。ビッグ、キャリーを甘やかしちゃダメ!ってかこんなシーン入れたら感化されるイタイ女を量産するだけだって!笑顔でリングを受け取るキャリー。そんで、ダメ押しでシンディー・ローパーの名曲「True colours」に乗せて、いくつかの幸せなシーンが挟み込まれる。「アブダビの女たちは、伝統的な衣装の下にそれぞれ鮮やかな色を持っていた。結婚もそうだ。結婚という伝統の中、それぞれの色でその中を彩っていけばいいのだ・・・」というキャリーのモノローグ。だから・・・True colors???安直~!!ってかラストでの名曲とのコラボ演出って、シーズン4「素顔のままで」の「Got to be real」でもあったけど、(キャリーがキラキラパンツを履いてチャリティーのファッションショーでヴォーギングして転んで、「転んでも、素顔のままで歩き出そう」的なモノローグ)このときは素直に「イイ!」って思って元気が沸いたし、泣きそうになったのにな~。だから決して名曲とのコラボが安直になるってわけではないのに~!どうして・・・本当に残念。あまりに残念な出来なので、3こそは(制作されるなら)ちゃんと納得できるものを作って欲しいです。マジで。あとは箇条書きで感想を・・・(やる気ないときの常套手段)。・コメディー要素はムービー1よりも豊富にあった2。しかし、美味しいところは全部サマンサがかっさらっていった!ガラスの仮面風に言うならば、舞台あらしな今回のサマンサ。でもストーリー的に笑い要素はサマンサに頼らざる得なかったのかも・・・。でもマジで爆笑しました。特に市場でのコンドームぶちまけ逆切れシーン。サマンサ最高・・・。映画館では小さな拍手も起こっていました。・ミランダの皮肉な分析が炸裂するシーンがほとんどなくって寂しい。なんか一番エピソードが少なかったような気がします・・・。キャリーとの2人語りのシーンもなかったな・・・。・シャーロットのノーブラ子守りにも爆笑!てかリリー役の子がムービー1からほとんど成長していない!ローズは1のラストでシャーロット似ですごく可愛かった記憶があるのですが、2ではハリーに似たのか、そこまで可愛い子じゃなかった・・・。ここリアル。・リゾートファッションはカラフルでゴージャスでエキゾで見応えあり。しかし、逆に非日常すぎたか・・・インパクト強すぎで、結構飽きるかも。やっぱりNYの街でのファッションも見たかったなあ・・・。パットはいい仕事してたんだけどね。・スタンフォードとアンソニーが結婚!本物のスワンが泳ぐ会場(なぜか太鼓橋あり)がゲイぽくて素敵だった。ライザ・ミネリのパフォーマンスも一見の価値あり。しかしSingle ladysっていい曲ですね☆・ペネロペ登場は本当に一瞬だけだった。金融危機でロンドンに単身赴任したビッグがペネロペと浮気、そしてそれを知りショックを受けるキャリー。しかしキャリーの中には新しい命が芽生えていた・・・って設定は噂だったのね!こっちの方がドラマチックなのに・・・。サマンサの花嫁姿もフェイクだった!でもサマンサはそのままでいて!!・メンバー中3人が既婚、そのうち2人が子持ちということで、これ以上恋愛方面で広げるのはもう限界な印象。せいぜい倦怠期や浮気疑惑くらいだけど、それも今回使っちゃったし・・・。そうなるとやはりサマンサに頼らずにはいられないのだろうか?!しかしそのサマンサも2ファックのみの少なすぎる試合数だった。 (アンソニーの弟はちょっとマーク・ジェイコブスに見えて、「え?まさかの、ご本人登場?!」と思ってしまいました・・・)・ファッション、恋愛、友情が等間隔で余すところなく敷き詰められたムービー1は、残念な2を見た後、神レベルの出来に感じる。音楽も、1の方がインパクト強かったし・・・。ファーギーにジェニファー・ハドソンの曲は最高でした。アリシア・キーズとJay-Zの♪にゅ~~よおぉ~~く♪はオープニングでチラッと使われただけでしたねえ。とりあえず、そんな感じです・・・。あまりに出来が微妙だったのでシーズン1からまた見直そうかな・・・。