『私がクマにキレた理由』 やっぱりちゃんと名前で呼んでほしい理由(わけ)で
あらすじ:大学を卒業したばかりのアニー(スカーレット・ヨハンソン)は、就職活動につまずき、少し意気消沈気味の生活を送っていた。ある日、公園で小さな男の子グレイヤーを偶然助けたアニーは、彼の母親ミセスX(ローラ・リニー)から彼のナニー(乳母)になって欲しいと頼まれる。アニーはニューヨークの高級住宅地にある一家のもとで、住みこみで働くフルタイムのナニーになるが、子供はわがままだし、ミセスXは人使いが荒くて奮闘。だがグレイヤーが一人で孤独を抱えていることに気が付き・・・。 オフィシャルサイト:私がクマにキレた理由 若い女の子が、まったく新しい世界に飛び込み、いやな上司と孤軍奮闘の戦いを経て成長する・・・このフォーマットは鉄板ですよね。「プラダを着た悪魔」もそんな感じだし。そういえば、この映画も小説が原作(「ティファニーで子育てを」っていう題名らしい)なので、きっと原作の方がずっと面白いんでしょうなあ・・・。(そのうち、読んでみます) 劇中で、ミセスXから「ナニー(乳母)」と呼ばれるヒロインのアニーですが、こういう「お前みたいなもんに、ちゃんとした名前なんか必要あるか(大阪弁で)」という雰囲気、私もわかります・・・。以前、短期の派遣として某海外ブランドで部長(女性)のアシスタントとして働いていたとき、前のアシスタントの人が田中さんという人で、彼女のメールアカウントがそのまま私にあてがわれたんですよ。だから私は田中としてメールを送らなければならなかったわけで・・・メールの返信で「田中さん、お疲れ様です」「Hi, Tanaka」ってメールが来るわけですが、いや、それは私の名前じゃないわけで・・・でも、田中としてメールを送ったのは私だし・・・と葛藤がありました(笑)。 グレイヤーの子役の子、最初「このわがまま坊主め・・・」とプレスしてやりたいほど憎らしかったけど、「僕、実は寂しいんです。パパもママも自分のことばかりだし、僕のこと全然かまってくれなくって・・・」とカミングアウトしたあたりから、私も「そうか~あんた、実は寂しかったんやなあ。最初にわがまましてたんは、ウチの気を引くためにやっとったんやなあ~もうそんなことやらんでええ。ウチはあんたの味方やさかいな~(大阪弁で)」とホロリ。情が移ると辞めにくくなるのは、わかっているんだけど子供にはかなわない・・・というヒロインの心情がとってもよく理解できました(笑)。 しかし映画的には、そんなに超~面白いってわけではないです・・・。が、スカヨハがお好きなら是非。 余談:スカヨハの親友役で歌姫アリシア・キーズが出ていました。あのハスキーボイス、セリフしゃべるよりも一曲歌って欲しい!早く次のアルバム出して~。