8月6日、長久手南クリニックが主催する第8回認知症勉強会が行われた。今回も70名以上の方に集まっていただいた。講師は、ドクターコウノ、共和病院老年科河野和彦先生である。なんと、当クリニックで行われる5回目のドクターコウノの講義である。他の3回は私が認知症症例検討などを行っている。
今回はレビー小体型認知症(前半)についてであった。ブログにもかかれて見えるが、「レビー小体型認知症というのは脳がまじめにアミロイドを取り除く努力をした結果であるレビー小体(封入体=ゴミだめ)が脳に蓄積した状態である」、一方、「アルツハイマー型認知症というのはリン酸化タウ蛋白が多い人に起こり脳が全くアミロイドを取り除く努力をせずアミロイドが蓄積した状態である」というのが興味深い話であった。従って、「純粋なレビー小体型認知症」「一般的なレビー小体型認知症」「アルツハイマー型認知症への移行型のレビー小体型認知症」といった具合に色々なタイプがあるというのである。
確かに、臨床的には「認知症」「パーキンソニズム」「幻視」というレビー小体型認知症の特徴をそなえておりながら、頭頂葉および側頭葉萎縮が高度である頭部CT、時計描写テストや改訂長谷川式テストでアルツハイマー型認知症的な所見、に出くわすことがある。これが「アルツハイマー型認知症への移行型のレビー小体型認知症」なのであろう。
一方で、臨床的には「認知症」「パーキンソニズム」「幻視」というレビー小体型認知症の特徴をそなえ、かつ、全く萎縮のない頭部CTを呈する場合がある。これが「純粋なレビー小体型認知症」「一般的なレビー小体型認知症」なのであろう。
レビー小体型認知症には、脳血管性認知症との混合型がよく見られる。この場合には、興奮性が強く、悪夢なので夜間に暴れることが多い。全く萎縮のない頭部CTに散在する脳梗塞所見がみられたら、要注意である。ドクターコウノが言われる「レビーミックス」がこれに当たる。
レビー小体型認知症の中にも色々なタイプがあると言うことを頭に入れながら、アリセプトの許容量やフェルガードの選択を考慮した治療に当たることが大切であると感じた。
いつも蘊蓄のあるお話をしていただけるドクターコウノに乾杯。
Last updated
Aug 8, 2008 09:15:58 PM