|
カテゴリ:在宅医療に思う
コウノメソッド実践医第1号D2001の長久手南クリニックのドクターイワタです。
A. Newフェルガードとフェルガード100Mの違い 1.フェルラ酸=神経細胞死抑制(アミロイドβの凝集抑制+酸化防止作用)。アルツハイマー型認知症に有効。 2.ガーデンアンゼリカ=神経再生作用(神経細胞新生作用+神経突起伸長作用)。アルツハイマー型認知症以外にも有効。だたし、副作用として興奮と下痢。 3.成分割合(ガーデンアンゼリカの分量の違いが興奮系と抑制系の違いとなる) Newフェルガード1包 = フェルラ酸100mg + ガーデンアンゼリカ100mg = 興奮系薬剤 フェルガード100M1包 = フェルラ酸100mg + ガーデンアンゼリカ20mg = 抑制系薬剤 B. 認知症外来でのNewフェルガードとフェルガード100Mの使い方 日本ではサプリですが、韓国や米国では薬として認可されています。フェルガードはアリセプトを凌駕する効果(アリセプトは1年で効果が鈍るが、フェルガードは2年目以降も効果が持続する)があります。 1.興奮性の少ないアルツハイマー型認知症 アリセプト1.5(興奮状態をみながら5mgまで漸増)+Newフェルガード2包 2.興奮性のあるアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症 アリセプト1-1.67mg+フェルガード100M2包 3.興奮性の強いアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症 抑制系薬剤(グラマリール、セロクエル、抑肝散など)+フェルガード100M2包 C. 今までの経験から得た特別な使い方 1.前頭側頭型認知症 上記のB-3で開始して1ヶ月程度経過したら、フェルガード100Mを漸増して抑制系薬剤の漸減を図ることが可能でした。フェルガード100M5包まで漸増し驚くほど穏やかになり、家族も驚きを隠せません。フェルガード100Mにより前頭葉の活性が上がるため脳全体に抑制がかかるようになり、抑制系薬剤を減量できると考えられます。 2.興奮性の少ないアルツハイマー型認知症 Newフェルガード3包の強化療法で記銘力がアップして、改訂長谷川式の著明改善がみられました。 3.傾眠傾向が強く、興奮性の少ないレビー小体型認知症 フェルガード100M2包から、Newフェルガード2包に変更して、傾眠傾向の著明改善がみられました。 D. Newフェルガードとフェルガード100Mの効果と副作用 1.Newフェルガードの効果 記銘力改善、注意力が上がる(覚醒改善)、興味が広がる 2.Newフェルガードの副作用と対策 興奮・下痢の副作用が出たら1包に減らすかフェルガード100Mに変更 3.フェルガード100Mの効果 穏やかになる(暴言・暴力改善)、表情が豊かになる(ニコニコ笑顔)、会話が可能になる(発語増加)、歩行が安定する、精神的に落ち着く(じっと座る)、顔つきがしっかりする 4.フェルガード100Mの副作用 今までに経験無し お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 25, 2008 09:31:42 PM
[在宅医療に思う] カテゴリの最新記事
|