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2006.04.23
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AJスタッフコラム:がんばれ、幸太郎くん


小さな胸に大きな夢!
(ニュージーランド/山本幸太郎11歳)


現在ニュージーランド(NZ)のインターミディエイトスクール(小学校と中学校の間。11歳から13歳までの学校)に通う山本幸多郎君。私もさまざまな講演時に幸多郎君のことを話すため、隠れ幸多郎ファンも多い。

彼がNZの学校に入学したのは、2005年の5月のことだ。NZでいうと、2学期からの入学となる。さまざまな不安と期待を胸に始まった幸多郎君の留学がスタートして、10ヶ月が経とうとしている。私がはじめて幸多郎君と会ったのは、04年の秋。ご両親との4者面談だった。冬休みの短期ホームステイプログラムに一人で参加したい、という相談だった。column_ko01幸多郎君はまだ10歳であったが、言葉遣いは驚くほど丁寧で、「しっかりした小学生だなぁ」というのが第一印象だった。その年の12月に誕生日を迎え11歳になった幸多郎君は、3週間のオーストラリア英語教師宅ホームステイに参加した(写真:オーストラリアのホストファミリー) 。幸多郎君にとって、はじめての一人旅だ。我々留学業者は学生の「黒子」。幸多郎君が無事にオーストラリアに着くよう、成田空港からフライトアテンダントのヘルプを用意し、シドニー空港にもその旨を伝えた。また、万が一に備え、日本語の出来る家庭を紹介した。到着後、シドニーに電話して本人に様子を聞いたが、元気ですよ、楽しいです。という弾んだ声が聞こえてホッとしたのを今でもよく覚えている。



楽しく充実したホームステイを経験した幸多郎君は、日本の小学校を辞めて、海外の小学校に行くことを決意する。「世界は広いなぁ」とご両親に語ったそうだ。渡航準備に取り掛かる前に、小学生の長期海外留学に対するリスクをご両親に説明した。
小学生の長期留学には、「日本語も英語も中途半端になるかもしれない」「漢字や算数に弱くなる可能性」「自分はナニ人か?自己のアイデンティティ確立の難しさ」などなど、さまざまなリスクがある。しかし、ご両親は「幸多郎の夢をサポートしたい」と、幸多郎君の留学を決断された。

学校は、NZのTauranga Intermediate Schoolを紹介した。スタッフも信頼がおけ、安心して送り出せる学校の一つだ。渡航に際し、ご両親がホストファミリーに宛てた手紙を翻訳した。一人息子を海外に送る想いが綴られており、思わず目頭が熱くなる内容だった。「NZで会おうね」との約束を果たしに、私は昨年9月、幸多郎君のいるNZ・タウランガへと向かった。逸る気持ちを押さえつつ、NZはオークランド国際空港に到着後、すぐにアクセルを吹かし幸多郎君の待つタウランガへと向かった。

タウランガに到着したのは、もう学校の授業が終わった15時過ぎだった。残念なことに、もう幸多郎君は下校してしまっていた。column_ko02がっかりと肩を落としながら、校長先生に挨拶をすませ、先生方より幸多郎君の学校での様子や生活態度、成績などの報告を受けた。入学当初は語学力の低さと新しい生活への戸惑いを見せていたが、今ではだいぶ慣れてきて、NZでの生活を楽しんでいる、とのことだった。それにしても幸多郎君に会えないのは残念だ。私はその日のうちに内陸のハミルトンへ行く予定だった。私が高校1年生の時にお世話になったホストファミリーに泊めてもらうことになっていたからだ。時間が無かった。
私は後ろ髪を引かれる思いで、学校を後にした。

翌日私はハミルトンとケンブリッジ、ロトルアにある弊社提携校に挨拶に向かった。予定よりも、かなり急ピッチでの学校周りとなった。急いだ理由は他でもない、節約した時間を使って幸多郎君に会いに行こうと考えたからだ。ニュージーランド独特のワインディングロードを経て、再びタウランガに到着したのは、すでに5時を過ぎていた。私は直接幸多郎君のホームステイ先に向かった。期待と緊張が交差する中、私は呼び鈴を鳴らした。ホストママとホストパパが親切に出迎えてくれ、その影に幸多郎君の笑顔があった。「お久しぶりです。わざわざ来てくれてありがとうございます」とハニカミながら、相変わらず礼儀正しい挨拶だ。

ホストファミリーに挨拶し、幸多郎君の様子をきいて、私は幸多郎君の部屋で今までの留学生活について話を聞いた。英語にかなり大変な思いをしていることが伺える。
「"what do you want to do?"が"ふぁだやわなどぅ?"って聞こえるんです。最初この"ふぁだや"っていうのが分からなくて・・・」日本ではなかなか学べない、「音」に対して戸惑いがあるようだ。
また、「餃子が食べたい。梅干も・・・」など、日本食も恋しいと。学校での出来事や、ホストファミリーとの生活について、久しぶりに使うであろう日本語でたくさんお話してくれた。「ニュージーランドで見る星空は最高です。天文学を勉強したいです」と、将来の夢も語ってくれた(写真:ニュージーランドのホストファミリー、中央:幸多郎君 右手前:私)。column_ko03

幸多郎君は日々、どんな思いで生活をしているのだろう。親元を遠く離れ、異国で暮らす11歳の男の子。しっかりしているとは言え、親にもまだまだ甘えたいだろうに、気丈にがんばっている幸多郎君。この先がどんな大人に成長するのが、勝手ながら期待してしまう。

年末には一時帰国をするという幸多郎君と、今度は日本で会うことを約束して、幸多郎君のステイ先を後にした。見えなくなるまで見送ってくれた姿が忘れられない。これからも楽しいことつらいこと、紆余曲折いろいろあるだろう。
がんばれ、幸多郎君!応援しているよ!


AJ国際留学支援センター
代表 岩崎 宗仁

AJ国際留学支援センター





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Last updated  2006.04.23 23:53:34
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