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テーマ:旅のあれこれ(9938)
カテゴリ:山ちゃんの世界散歩写真展
山田暁生(やまだあきお)先生 ■プロフィール ■これまでの記事 ■ムービー ■「子どもの個性をつぶす親・伸ばす親」(Z会『zigzag time』2006年7月号特別企画) アフリカ編(その20) ボツワナのチョべ国立公園で沢山のアフリカゾウを見ていてナイロビ国立公園で見たものを思い出しました。 それは密猟者によって沢山の象が殺され、お金にするために象牙を売ろうとして捕まえられ、見せしめに象牙が焼かれている写真です。国立公園の中の広場で焼かれている写真です。
ところで、これらの象牙はどこへ売られていくのでしょうか。世界で最大の輸入国は日本です。世界中でいろんな工芸品になりますが、日本では9割がハンコに使われていました。日本は書類によくハンコを押しますね。中でも重要書類に押されるハンコは象牙で出来ていることが多く、1本1本は小さなものでも、全国で使われている数は大変なものです。
お金になるというので牙を持っている象はどんどん殺され、激減したため、1989年に禁止されました。すると、密猟者が出ます。なにせ、象が住んでいるところは広大なところなので、見張りも行き届きません。その結果、取り上げられた密猟者の象牙が上図のような山になるわけです。これでもほんの一部分です。象にとっては象牙は鼻と共にえさを取るための大切な道具です。象殺しが減ると、今度は象が急増し、象のすみか近くまで開拓した人間の畑が荒らされたり、人間に危害が及んだりし、その調節がむずかしいようです。象は「人間こそわれわれのすみかを奪いに来るな!」と強く言いたいはずです。
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