終わりなき6カ国会議 3月26日
6カ国協議の決裂は、凍結解除されたバンコ・デルタ・アジア(BDA)の北朝鮮資金2500万ドル(約29億5000万円)の受け入れ先となる銀行が一行もないことが原因であることが分かった。朝鮮日報によると韓国の6カ国協議首席代表の千英宇(チョン・ヨンウ)外交通商部韓半島(朝鮮半島)平和交渉本部長は23日、「最も困難な点は送金ではなく、北朝鮮の資金を受け入れる銀行が世界にないという点だ。素行の悪い北朝鮮は狡猾過ぎて結局は自ら墓穴を掘ったことになる。朝鮮日報は更に次のように報道している。韓国の外国為替専門家は、BDAの50の北朝鮮口座はほとんどが仮名の可能性が高いと指摘している。新韓銀行の外国為替専門家は「口座の名義人がすでに北朝鮮に召喚されて現地に存在していなかったり、名義人は異なるのに同じ署名で登録されていたりすれば、送金を申請することはできない」と説明した。口座のほとんどが、死亡した朝光貿易のパク・ジャビョン総支配人とすでに北朝鮮に召喚されたハン・ミョンチョル元総支配人名義になっているという。
これでは世界のどこの銀行でも引き受け手がないのは当たり前である。自業自得とは、このことである。ただ、この先6カ国会議にとってはこれらのことが大きなブレーキとなろう。この解決が困難な問題が解決しても、北朝鮮は、また何か困難な問題を出してくるに違いない。北朝鮮は核兵器の廃棄も、核関連施設の稼動停止も、したくないのである。こんな不誠実な北朝鮮に対しまじめに対応する各国は、ただ時間と金を浪費するだけである。解決が見えるなら各国とも何回でも会議に応じようが、先の見えにくい問題に、いつまでも、付き合うのは、北朝鮮に翻弄されるだけである。アメリカを始めとする5カ国は、この辺で見切りをつけ、国連の場に問題を移し断固たる措置をとらなければ、いつまでも時間と金の浪費が延々と続くこととなる。私は、各関連施設や、核兵器貯蔵所を、ミサイル攻撃しても止むを得ないと思う。北朝鮮は世界の癌である。病巣は可能な限り早急に取り除かなければならない。