カテゴリ:ほっと一息
せっかくだから、レンタルDVDで観た。
「納棺」という仕事そのものへの偏見が、主人公にも、妻にも、幼なじみにも付きまとう。 「生まれて来る子供がいじめられるので、辞めて」 という妻の願いに、 たまたま、 なじみのおばちゃんの死、の知らせが「タイムリー」に入ってきたから、 現場を見た妻にとって、「納棺」を行う夫が「誇り」に変わる。 さらに、たまたま、 息子を置いて逃げた父親の死に当たって、 それをアピールする。 なんだか「わざとらしい」展開が、(たしかに「わざと」に違いないけれど) ストーリーとして安易じゃないか? …と思うほうがひねくれ者なのか? (シェイクスピア的な展開を期待する…) でも、本当に、「人生の最後の舞台」として、尊厳もって送るのなら、 死者を「ケガレ」扱いするような 「逆さ衣」だとか、「たて結び」だとかは、矛盾するやろ…。 後ろめたい仕事だと前提の作法なのか? アカデミー賞の投票者が、どこを規準にしたか知らんけど、 じつは、多くの外国人には「コメディ」に見えるらしい。 アニメ、『積み木の家』のほうが、密度としてずっしりしてると思う。 ※なお、遺骨を包む白布は(べつに白い必要はないが)、「たて結び」しないように。 ほどけて遺骨を落としたら、故人にも周りの人にも申し訳ないから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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