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足関節の怪我

足関節の怪我

足関節で多い外傷は、捻挫ですね。捻挫は文字どおり捻ると起こります。簡単に説明すると靱帯が損傷することですが、靱帯は骨と骨をバラバラにならないようにつなぎ止めておく物です。ある程度以上に捻ってしまうと靱帯がやられてしまいます。歩けるから大丈夫と病院に来ず、自宅で様子を見る人がいますが、骨に問題がないかチェックはした方がよいでしょう。しかし、骨に異常が無くてもしっかりと治療しなくてはなりません。骨に異常がないと医者に言われただけで患者さんは安心してしまうことが多いようです。スポーツをする人ならばしっかりと治さなければ後遺症が残ることがあります。
 捻挫の仕方で一番多いのが、ブロックやアタックでジャンプの着地の際に他のプレーヤーの足の上に着地することで起きてしまいます。足関節を内側に捻ることが多く、前距腓靱帯という靱帯がよくやられます。関節内の靱帯なので実質部の断裂は外固定しても治りにくいのが特徴です。外踝の前の方に腫れと痛みが出ます。捻挫の治療は副木で固定します。病院の先生によって固定法は違いますが、私は、U字シーネといった物を約6週間使用しています。その固定中は、痛みがなければ特に松葉杖を使う必要はなく荷重歩行は可能です。試合の時期によっては練習メニューの制限をして復帰させています。一般的な方法は、腫張、痛みが引くまで1~3週の外固定をし、その間は免荷・松葉杖。その後、足関節の装具を使用していきます。捻挫を繰り返したり、不安定感を訴えるのなら、手術が必要になります。病院によっては捻挫をしたら直ぐに関節造影をするところもあります。関節造影とは、関節の中に注射器で造影剤を入れて、靱帯の損傷の有無や骨折をチェックするものです。捻挫は一度してしまってもあまり指導者も本人も気にしないことの方が多いようですが、アタックジャンプが幅跳びになっていないかどうか、トスが一定しているか、時間差攻撃の際におとりジャンプの人と近すぎる所でアタックを打つようになっていないか等も見直してみる必要があります。
 疲労骨折もしばしば起こります。中足骨・脛骨・舟状骨等がありますが、痛みがあるときは自分で判断せず専門の医師に相談しましょう。
 捻挫の予防は、アタックやブロックをするときにしっかりと垂直にジャンプすることです。垂直にジャンプする方法は、バレーボールの指導する先生にしっかりと基本として教えてもらうことが大事です。


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