米国の大統領選挙は一年以上続く長丁場の戦いで、時にはまるで超長距離の競馬を見ているような感じになります。現在は共和党の候補者同士の激しいトップ争いが続いています。一時急速に追い上げてきた黒人のハーマン・ケインさんでしたが、女性スキャンダルのため、脱落しそうです。現在まで5人の女性が彼に昔セクハラを受けたと名乗り出て、彼は必死に否定していましたが、大分追い込まれています。今日のテレビのニュースではそのうちの一人との不倫スキャンダルが出て来ました。「単なる友達だ」と説明していた女性と奥さんのグロリア・ケインさんに隠れて13年間も付き合いがあったことが明らかになり、奥さんが大いに怒っていると伝えていました。
今日のCNNのニュースでは「性的なつながりはなかった」と弁解していましたが、奥さんに隠れて13年間も付き合い、生活費を援助し、一緒に旅行したこともあることが判明した現在ではその弁解は虚ろに聞こえます。恐らく近日中に候補者撤退となる気配が大です。保守派の代表だった彼が脱落すると、共和党の保守層はギングリッチ元下院議長の支持に回り、俄然彼の人気が上昇します。現在本命視されているマサチューセッツ知事のロムニーさんを凌ぐ勢いです。その変化をいち早く察したのか、テレビ取材に対し、ギングリッチさんは「自分も完全な人間ではない」と切り出し、自分の過去の不倫騒ぎがまた再燃しないように防衛線を張っています。
ギングリッチさんは現在の奥さんは三人目で、極めて今は家族安定のようですが、彼女と知り合ったのはギングリッチさんが二人目の女性と結婚している時でした。その際に彼の不倫騒ぎがマスコミにばれて、結局彼は二人目の女性とは離婚し、それからしばらくして現在の奥さんと再婚したそうです。大統領選挙は長期に渡るだけに、過去の歴史や記録がとことん洗われます。お互いに候補者同士の叩き合いもあれば、マスコミによる暴露もあります。それにしても、女性スキャンダルで沈んでいく政治家の数の多さに驚きます。政治家を志す者は女性スキャンダルを起こさない覚悟を候補者になる何十年も前から持たなきゃいけないようです。(終り)