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言 い た い 放 題 !  アッキー 28 号

言 い た い 放 題 ! アッキー 28 号

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2007.03.24
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カテゴリ:障がい・福祉
朝下の子を連れて、自閉症の上の子をスキーキャンプに
見送ると、帰ってきてぐったー。

雨も降ってきて、家の中でのんびり午後を過ごすと、
夕食の準備を簡単にすませて、電車と地下鉄を乗り継ぎ
大阪港まで出かけて行きました。

わーい! ひっさしぶりの夜のお出かけー!

て、行く先は「障害児の生活と共育を考える部会」学習会。
子ども情報研究センターの主催の、まじめな勉強会です。

ずーっと憧れていた子ども情報研究センター(略して、子情研;
こじょうけん)の障害児部会。夜の会合なので行けないー(涙)、
と思ってたんだけど、豊中市で原学級保障の運動のリーダーとして
全国の共育教育の実践に大きな影響を与えてこられた山口正和先生
のお話を聞く学習会、Tのキャンプで留守中なので、行っけるんだー!

数日前までめちゃくちゃ盛り上がってたんだけど、その後、
そんなとこに行って、私、どーするつもりなんだろー? て
段々物怖じして、はっきしいって、今日行く時は、誰かー、引きとめてー、
夜にお出かけするなんて、小学1年のHをお坊ちゃんパパと一緒に
置いてって、それでも行くべき場所なんかー、て感じでとぼとぼ
出かけたんですが。

行ってよかった!

会場のpia NPO(ピア エヌピーオー)の会議室に集まったのは
二十人あまり。20代から60まで、学生、教員、親、福祉関係者、大学の
先生や、車椅子の当事者たち、そして付き添いの兄弟児たちも。

テーマは、「特別支援教育」 ということだったんだけど、豊中での
運動の黎明期からこれまでの活動の歴史や、特別支援教育に関する
政策決定がどのような過程を経てこれまでの結果にただりついたのか
ということなどなど、いろんな話がリアルに聞けて、本当によく分かりました!

山口先生が、これだけは、とおっしゃっていたことは、「まず何と
いっても、分けないということ」。これさえ保障されていれば、
発達保障でも特殊学級でもいい、と。

うーん、それは本当に、Tの育ちを見ていれば、心から納得できる。

そして、それが障害児当人の育ちと発達にとって、というだけでなく、
むしろ周囲の健常児を含めて、「底上げ」 的に、豊かな学びと育ちが
得られるんだ、ということ。

もちろん、そのためにはそれだけの周囲からの働きかけも必要で、
「みんな一緒に大きく育とう」 というような心構えが周囲の教育者や
保育者にあってこそできるのだ、と思うけど。

というより、「この子らに豊かな育ちを」 と真剣に教育者が考える中で、
自然発生的に「一番弱いところをもった子を中心にしたら、みんなが
しあわせに育てる」 と気づき、そんな実践がなされていくように、
私には思えるのだけれど。

ところが、実際には、障害児を持つ親の中でも、「この子のために
特別な学習時間を保障して」 という要求が多い。

それに対して、先生は、「本人が、みんなと一緒の通常学級がしんどい、
特別な場で学びたい、と希望を出せば、その発言がどうして出てきたのか
真剣に考えてみる必要はあると思うけど」「親が要求して言ってくる時は、
それは違うと思う」 というようなことを言っておられた。

なるほどー。

後半は質問タイム。定員割れの定時制高校に入学した重複障害の方の
保護者からのお話と山口先生の補足説明で、「その子にどんな風に
単位をあげることができるか、教師側に納得・共感してもらい、点数を
もらうことができる」「それが必要だと納得させ、闘っていくんです」
と聞いて、目からウロコ、の思いでした。

無知な私は、定時制高校に入った知的障害の人たちのチャレンジを
讃えながらも、「でもさ、点数もらえなかったら、留年留年で、
結局卒業証書はもらえないんでしょう?」 なんて思っていたんですけど。

「国際交流は、5段階評価の5点でしたよ。なんたって、この子のことを
いかに理解するか、ということを、先生が授業の中心にしてくれたんです。
ですから、この子が一番、というわけで、5!」「そう、私のところも、
今x年生なんですけど、年毎に点数が上がっていくの。先生が子どもを
よく見てくださっているうちに、評価が上がっていくんですよ」

実際にお子さんと共に「闘って」 こられたお父さん、お母さんの言葉は
説得力があって、力強い。

これまで、周囲にたくさんの養護学校高等部以外の選択、専修高校や私学の
高校などに進学する知的しょうがいを持つお子さんたちのすがたを見ていた
と思っていたけれど、そうかー、こんな道もあったのかー、と、ビックリ
しました。

まぁ、息子が中学を卒業する時には、50代の母。闘うより、のんびり余生を
送りたい、という気持ちも強いのですが……。

会場が閉る9時まで、みんな熱心な語り合い。3時間があっという間に
過ぎていきました。

最初に部会長の先生がおっしゃっていたように、「いろんな立場の人が
同じ位置から、平場で語れる場」 という言葉そのものの障害児部会、
また機会をつくって、ぜひぜひ参加してみたいものと思います。 

















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Last updated  2007.03.26 20:12:44
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