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大地震が起こって道路や住む家が壊れ、電気・水道・ガス等
ライフラインが停まったら……? 「子どもが落ち着かないし、みんなに迷惑かけて居づらいから、 避難所は無理だと思う。うちは車でがんばるわ」 「うちは車ないし、どうしよう。この家は頑丈に作ってる、て 住宅メーカー、言ってたの、信じるわ」 時々、障害児のママ友達とそんな話をしたりする。 「怖いよね」 「でも、ご近所さんやお友達とつながってれば。何とかなるよ」 「そうそう。腹くくって、何とかしよう!」 大概そんな風に話を終えるんだけれど。 『大震災 自閉っこ家族のサバイバル』(高橋みかわ編著、ぶどう社、 2011年7月)は、まさにそれが起こった時のこと。 2011年3月11日東日本大震災で被災した障害児の家族達の 綴ったリアルな記録です。 編著者の高橋みかわさんは、仙台市内のマンションで避難生活を 送りながら、安否確認と互いに励ましあうために、携帯メールが通じた 3月12日から、毎日メールの発信を始めました。 「……頑張りすぎない! 泣き言、愚痴は大歓迎。がまんしないで 吐き出そう。吐き出す相手がないときは、私にメールでぶちまけて。 スルー技術あり。 『ありがとう』を合言葉に、今日も一日。……」 「……このままずっと続くわけじゃない。周りが落ち着いたら またゆっくり戻すプログラムを組めばいいから。 まずは学校の先生に。 公的な相談機関もあるからね。一人で抱え込まないで」 「……『自分たちがもらった善意と愛情』を次にパスしよう。… …『申し訳ない』じゃなくて『今から自分にできること!』……」 わぁ、すごいなぁ。こんな風に情報発信できるなんて! 勇気をもって、呼びかけて、つながり作っていって、すごい、 すごいなぁ~! 地震の日から毎日の出来事を綴ったブログの記録。そして、 友人知人それぞれの出来事を語った後半部分。 とても貴重な情報を、大変な中で記録に残して、本にして、 私達に差し出してくださったこと、とても感謝です。 家族に支えられ、自閉っこ達が意外と元気に、周囲に適応して 過ごしたこと、読んで本当に励まされました。 一時避難した実家から被災した自宅に戻った家族、避難所の 中学校で二ヶ月以上生活した家族、支援学校に避難した家族。 体験記を読んでいるうち、うっ、うっ、と胸に迫って、最後は もう涙、涙。 大変な中でも、こんな風にできるなんて。人間って、すてきだ。 お互いにできることで助け合い、「絆」を実感、失ったものは あまりに大きく辛いけれど、その中で豊かなものもまた感じて 感謝したというように読んで、本当に本当に感動しました。 ああ、これこそ、本当に生きるということ。人とつながり、 感謝して、進んでいくこと。私達が一番望んでいる、本来の 人間の生き方なんだ……。 改めて、そんなことを確認。 感動すると同時に、「自閉っこにとって経難所の高い敷居は いつまで続くのでしょうか……」という最後に出された課題は、 これからも問い続けていきたい問題だと思いました。 巻末の「もしものときのための準備」も参考になります。
最終更新日
2012年02月20日 21時42分38秒
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