カテゴリ:アレルギー・アトピー関連本
離乳食や幼児食を進めるときに、最も不安になるのが「食材選び」です。特に、アレルギー・アトピーの症状がある場合はもちろんのこと、その疑いがあるとき、予防をしたい場合、どのように離乳を進めて良いかと戸惑うことはよくあります。
離乳を進める上で重要なことは、「子どもが何を食べることができて、何を食べることができないか」を見極めることです。また、アレルギー予防として、毎日同じものを与えるのではなく、3-5日ごとの回転で食材を与える「回転食」が重要となります。 そこで、離乳食・幼児食を進めるための回転食を行うために、食材選びの参考となるのが「食物抗原強弱表」です。この食物抗原強弱表には数種類あります。もっとも有名なのが、東京医大方式食物抗原強弱表です。抗原度が1~5(4:注意をした方が良いもの、5:医師の指示で試すもの)にランク分けされ、穀類・芋類、野菜類、果物類、肉類・魚介類、調味料他ごとに分けて、食材を掲載してくれています。通常、離乳食を開始するにあたっては、抗原度が1-2のクラスからはじめていきます。 この食物抗原強弱表のオリジナルが紹介されている書物は、松延正之著、知らないと怖い食物アレルギーです。 また、同門の先生で、関西バージョンにアレンジした食物抗原強弱表は、佐守友仁著、アトピー増やしていこう「食べてもいいもの」です。 前者は関東中心の食材を書いてあることに対し、後者は関西中心の食材を主に取り上げてあることが興味深いと思います。また、後者の書物には、旬の魚のアレルギー強弱度が掲載されているところがすぐれものです。 もちろん、お住まいの場所によって、野菜や魚などの旬となる時期が若干異なってきます。抗原度の目安も若干異なる可能性はありますが、これらはあくまでも食材選びの基準表であり、目安です。抗原度が低いから症状が出ないわけではないし、逆に高いから症状が出るというものではありません。しかし、「アレルギーが怖くて…」という方には、絶対に役立つ表であることには間違いありません。 これとは別に、同じ仲間(科・属など)同士の中でアレルギーの起こりやすい頻度を示した表があります。さらに、同じアレルゲン(5大アレルゲン+α)の中でも、食品別に強弱を示している表があります。これは最初にどの食品を与えたら良いかの判断を迷うとき、もしくは除去解除の時の食品選びに役立つと思います。 これらの表を掲載している書物が、角田和彦著、アレルギーっ子の生活百科第3版です。 この書物は食生活のみならず、環境整備や日常生活の注意点などが詳細に書かれており、絶対損のない書物の1つです。また、先生とそのご家族の体験談や患者さんの治療経験をもとに書かれているので、とても納得がいくことばかりです♪ ただ、読破することは大変だけど、必要事項だけ読むことができるようになっているので、いざという時の辞書代わりです。 食物アレルギーの入門書としては、最初に紹介した2冊が絶対におすすめです♪ 価格も安価ですし、今までの食生活を見直し、家族全員の将来の健康を考え直す1冊となると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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