カテゴリ:🔴 C 【文化・歴史・宗教】
「イヴと七人の娘たち」は、人類の歴史やDNA科学の発達など興味深いことを含んでいるので、ぜひシリーズで書いて行きたいと思うのですが、目移りする私の性格が邪魔してなかなか続編が書けません。
今日もまた別の話題。 月刊文藝春秋 2003年4月号に「識者60人アンケート 日本を見つめ直す最良の歴史書」という特集があります。 文字どおり各界の識者がほぼ3冊づつ、推薦する歴史書をあげているのですが。 このアンケート結果のベスト10は下記の通りです。 1位 7票 「坂の上の雲」 = 司馬遼太郎 2位 4票 「ローマ人の物語」 = 塩野七生 2位 4票 「ローマ帝国衰亡史」 = E・ギボン 4位 3票 「失敗の本質 日本軍の組織論的研究」 = 戸部良一他 4位 3票 「文明が衰亡するとき」 = 香坂正堯 6位 2票 「政治家とリーダーシップ ポピュリズムを越えて」 = 山内昌之 6位 2票 「西洋の没落」 = O・シュペングラー 6位 2票 「大国の興亡 1500年から2000年までの刑事の変遷と軍事闘争」 = P・ケネディ 6位 2票 『「日本」とは何か』 = 網野善彦 6位 2票 「敗戦真相記 予告されていた平成日本の没落」 = 永野護 かなり票が割れていますが、だれもが認める歴史書の古典は「ローマ帝国衰亡史」 = E・ギボン だろうと思います。 この他に「歴史研究入門」の古典としては、E・H・カーの「歴史とは何か」がある。 ーーーー ◇ ーーーー ▼このうち、私が読んだことがある本は 「坂の上の雲」(たいていのみなさんが読んでいるでしょう) 「西洋の没落」(昔読んだのだけれど難しくて覚えていない) 「歴史とは何か」(上に同じ) ▼持ってはいるのだけれど「積ん読」になっていて、読まねばいけない本は 「ローマ帝国衰亡史」 (私の持っているのはちくま学芸文庫(全十巻)ではなくて、抄訳となっている 「新訳 ローマ帝国衰亡史」(中倉玄喜・編訳)(PHP研究所)の方だけれど。 「大国の興亡」 ▼以前から気にかかっていたので買いたい本は 「失敗の本質 日本軍の組織論的研究」 ▼今どこにあるのか?ほんの居場所が分からないので買い直したい本は 「西洋の没落」 ▼シリーズものなのでその内にそろえて買おうと思っているもの 「ローマ人の物語」 ーーーー ◇ ーーーー アンケートの中で面白いのは ▼「機関銃の社会史」 = J・エリス(平凡社) 戦争を変えた技術開発というものはいろいろあるが、機関銃もそうだったのだという思いだ。 もちろん戦車もそうなのだが。 これで思いだしたのは英国の女優、デボラ・カー(地上より永遠に・王様と私)の父親が機関銃開発の権威だったということを彼女の伝記で読んだことがある。 ーーーー ◇ ーーーー もうひとつ「おや!」っと思ったのは元首相の中曽根康弘氏が ▼「宇宙誌」(松井孝典)(徳間文庫)をあげていることだ。 実は私もこの本を買ったばかりで未読。 松井孝典氏の著作は4冊ほど持っているかな。 そもそものきっかけは立花隆氏の「マザー・ネイチャーズ・トーク」。 この本は少し古い本ではあるが、その当時の最先端の科学者との対談集で、内容は少しも古くない。 サル学、惑星科学、免疫学、精神分析学、微生物学などなど・・・。 松井氏は「惑星科学」の研究者で、地球の寿命とか、人間が将来居住可能な惑星などについて非常に興味深い会話を展開していた。 宇宙というとホーキングとなるが、松井氏の語りはホーキングとは別な面白さに満ちている。 彼の著書に 「宇宙人としての生き方 アストロバイオロジーへの招待」(岩波新書)というものがあり、これも手元にはあるが未読。 しかしなにより「宇宙人としての生き方」というタイトルが魅惑的。 これを中曽根氏は推奨しているわけで、日本の政治家としては出色の本選びでは無いか? 最近の首相の中では、個人的には中曽根氏は見識的に宰相に近い人だと・・・、思っているのですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.27 07:42:52
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