カテゴリ:🔴 B 【本・読書・文学】【朗読】
昨日、Google の「ウェブ全体から検索」で英語サイトをひいていたら、いつの間にか日本語への翻訳サービスがついています。
英語以外の言語に対しては、このサービスが無いようです。 まだベータ版(試作版)のようで、翻訳のレベルはお粗末で、参考になるかどうか?ギリギリと言うレベルですが。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ 小西甚一先生の「国文法ちかみち」という名著も買うことにした。 国文法ちかみち改訂版 洛陽社 (せっかく楽天ブックスをリンクしたが、楽天ブックスでは現在「品切れ」になっている。アマゾン他の通販書店では「品切れ」ではありません。念のため。) 以下は「国文法ちかみち」にたいする某サイトの書評です。 ―――――― 不朽の名著「古文研究法」と共に、この本は国文学、ひいては日本語そのものを考察するに希有な一冊であり、この頃、巷にあふれる「ニホン語本」の愚を知らしめる鉄槌である。 もちろん、この本は大学入試を控えた人用に著しているのだが、自覚と誠実をもって日本語を扱う人たち全ての参考書の基礎中の基礎であることは疑いもない。 歴史的仮名づかいのための五十音図を一分十五秒で書け、なんて言われて書けますか? ―――――― 不朽の名著「古文研究法」と並び称される本らしい。 これだけで私はグラッと来る。 「この本は国文学、ひいては日本語そのものを考察するに希有な一冊」 もっとグラッと来る。 「自覚と誠実をもって日本語を扱う人たち全ての参考書の基礎中の基礎」 私も「自覚と誠実」には自信がある。 「歴史的仮名づかいのための五十音図を一分十五秒で書け、なんて言われて書けますか?」 書けません! キッパリ! この本を買ういいわけを思いついた。 私はそもそも毎日こうして、日本語で書いているのだから、日本語の文法ぐらいは少し知っておいた方がいい。 それに小西先生の名著とあれば買わねばならない。 ~~~~~~~~~ 以前、日本語を何とかしようと思って、名著と言われる朝日の本多勝一氏の「作文技術入門」を読んだが、ほとんど感銘しなかった。 実用的にも、これは役に立ったという個所がない。 ただ、ある彼の屁理屈を思いだした。 彼は VIETNAM と言う国をヴィエトナムと書くのはおかしいという。 ヴィエトナム語は複雑な言葉で、どうせカタカナでは正確に表記できないのだから、「一般に通用してきたベトナム」を使用すべきだという。 正確な表現を忘れたけれど、「ヴィエトナムと書くのはエセ教養主義だ!」、などと非難していた。 なんだかイデオロギー臭が漂う口調だ。 「悪かったね~、本多さん」と、私は心の中でつぶやいた。 私は通常ベトナムと書かずにヴィエトナムと書くからだ。 それは、私が若い時に、ヴィエトナムに駐在となったことがあり、そこでちょっとヴィエトナム語を習ったことがある特殊な事情からだ。 中国語は平仄として4声ある。 つまり、おなじ ma という音でも、4つの音程(というだけでもないんだけれど)があるということ。 ということは ma という音で、少なくとも4つのちがった単語があるということになるんだけれど。 ヴィトナム語は6声ある言語だ。 もっとも北のハノイは6声だが、南のホーチミンなどは5声になる。 それに VIETNAM である。 古くは漢字文化圏であったヴィエトナムは「越南」という漢字で表された国だった。 VIET は「越」に相当する。 NAM は「南」に相当する。 VIETNAM語を学習した私としては、どうしてもベトナムとは書きたくない。 あくまでヴィエトナムなのだ。 下唇に上の歯をかぶせた「ヴィー」の音なのだ。 なお日本人は「V」を「ブイー」とか、よくても「ヴイー」というが、「V」は「ヴィー」です・・・、って、何を言ってるのかわからなくなったが。 ヴィエトナムを走り回っていた本多さんだが、私は多分、彼はヴィエトナム語の「正確な」発音はできなかっただろうと思う。 (私は何語でも発音だけは結構いいのだ) どうして私がそう推察するかの根拠を示そう。 苦労してヴィエトナム語を学習したら、「V」と「B」のちがいはとても重要なことだ。 6声の抑揚と同じように。 VIETNAM と非常に注意して正確に発音しようとする。 ましてや毎日話す「VIETNAM」という言葉を、「ベトナム」とは、どうしても発音できないはずだ。 それに在ハノイの日本大使館のHPも「ヴィエトナム」と表記しているぞ! (私もしつこい) 私は、ヴィエトナムで、ついでに?広東語とフランス語を習った。 といっても、この語学はみんな、ほんの初歩で終わってしまったけれど。 この広東語の先生とフランス語の先生は、二人ともすごい美人だったな~。 (また別方面に戦線拡大しそうなので、ストップ) 本多氏はそのあげくに、腕時計の本多氏独自のカタカナ読みを提唱する。 「一般に用いられている」「ウォッチ」は、「ワッチ」にすべきだというのだが・・・、この人・・・。 ~~~~~~~~~ 本多氏の悪口を無事に終了できたので、次の話題に移ろう。 昨日のアクセスが900を越えているが、こういうことはめったにない。 まさか、古文がテーマと言うことが原因では無いはずだから、これはどなたかゲストさんが、私の日記を、初日の分から一日分ずつ読んでくれているからじゃないかな? ありがとうございます。 それと総合カウンターが100,000を越えたことを、昨夜、楽天からの通知メールで知った。 アクセスは気にしないなどとえらそうなことを言い、数日間、日記を書かないこともあるが、申し訳ないことに、私も毎日のアクセス数だけはだいたい見ている。 しかし、通算のアクセス数なんて注意して見たことがなかったのだが、さすがに通算100,000アクセスは、10進法反対論者の私も(別に何の根拠もないのだが)、一応の区切りと思う。 そうか、来年の1月6日でちょうど満一年になる。 ということで、これではなんだか、まだ、古文を続けなければ裏切りのような気がして、今日も古文研究法のお勉強を続ける。 ~~~~~~~~~ 繰り返しになるが、古文研究法の目次(=構成)は下記のようになっている。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ 第一部 語学的理解 ======== 一 語彙 イ 中古的語彙 a 現代語にないもの b 現代語と意味のちがうもの c 中古語の整理 ロ 中古語以外の語彙 a 古代語 c 中世語 d 近世語 二 語法と解釈 イ 助動詞 ロ 助詞 ハ 呼応的語法 a 慣用の言いかた b 係り結び 二 文の組み立て a 主述関係 b 並びの修飾 c はさみこみ d 倒置 e 省略 f 会話部分 ホ 敬語法 第二部 精神的理解 ======== 一 古典常識 イ 生活 a 衣服と調度 b 住宅と庭園 c 暦と時間 d 中古貴人の一生 ロ 社会 a 政治のしくみ b 教育と学芸 c 経済および貨幣 ハ 宗教 a 仏教の言葉 b 中古貴族と仏教 c 陰陽道と方違へ d 神事 二 修辞のいろいろ イ 掛詞 ロ 縁語 ハ 対句 二 枕詞 ホ 序詞 ヘ 切手 ト 季語 チ 譬喩 リ 象徴 三 把握のしかた イ 部分の把握 ロ 関係の把握 ハ 要旨の把握 二 内容の把握 四 批評と鑑賞 第三部 歴史的理解 ======== 一 事項の整理 イ 事項年表 ロ 文学精神史の要点 ハ 文学形態 a 叙事詩 b 叙情詩 c 物語の意味 d 小説と物語の差 e 雑筆 f 戯曲 g 歌謡 二 表現との関連 イ 詩歌系統 ロ 散文系統 三 時代と思潮 おわりに 例題通釈 重要事項のまとめ 季語表覧 索引 ★ ★ ★ ★ ★ ★ このうち、いままで下記の部分を大まかに読んできたことになる。 ------ 第一部 語学的理解 ======== 一 語彙 イ 中古的語彙 a 現代語にないもの b 現代語と意味のちがうもの c 中古語の整理 ロ 中古語以外の語彙 a 古代語 c 中世語 d 近世語 ------ この後は、一気にジャンプして、下記の「文学精神史の要点」で、key words に当たってみたい。 ------ 第三部 歴史的理解 ======== 一 事項の整理 イ 事項年表 ロ 文学精神史の要点 ------ 閑話休題。 今、NHKのラジオでラジオ体操をやっているが「いやだな~」。 私は不眠症を売り物にしているほどの人間だから、宵っ張りだ。 宵っ張りの夜更かしの人間にとって、「元気のいいラジオ体操の音楽」ほど、いやな不愉快なものはない。 眠い早朝に「元気よく!」、えらそうに!、強制的に!、掛け声をかける「ラジオ体操のおじさん」を私は憎む! ブリジット・バルドーの映画に「私は夜を憎む」というのがあったかな? あれは「性的欲求不満」のバルドーが「夜を憎む」のだが、私は「朝」を憎む。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ 日記本文の容量もあるから、どこまで書けるかわからないが進んでみよう。 先生は、高校生は古文の作家や作品についてはそこそこの知識があるが、そこにどのような文学精神があるかについては、驚くほどあやふやで不確かだという。 この文学精神 key words についてはいろんな学説があるそうだが、先生は「私の説明が現在の学界で一番進んだ確かな説を採っている」と断言している。 頼もしいかぎりである。 【まこと】 最初から新撰組ではないが【まこと】なのだ。 『自分の心を、かざらず、まっすぐに表現しようとする精神。』 これは、日本に限らず、どの国の文学でも、常に根本になるものである。 しかしこれは時代にもかかわらない。 上代文学は「まこと」の文学だといわれる 万葉時代の歌にもすぐれた「まこと」がこもっている 江戸時代の上島鬼貫も「まことの他に俳諧無し」と主張している 良寛や一茶も「まこと」の作家 「まこと」は、他の文学精神と対立し並列するものではなく、一緒に存在するもの。 幽玄も「まこと」を根本とする 有心も「まこと」にもとづくもの 幽玄がビールで、有心がサイダーで(古いな!)、「かるみ」がジュースだとすれば、「まこと」は、水分である。 わかりやすいな、この説明は 時には、水だけを飲料とすることがあるように、「まこと」だけが特にめだつ作品もある。 そう言う作品を特に「まこと」の文学と称してもいいが、そう言う作品だけが「まこと」を含むと誤解してはいけない。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ 【まこと】について、角川古語辞典で引いてみた。 【まこと】 真・実・誠 名詞 (1) 真実。ほんとう。実際。 ―(麻許登)かも我に寄すとふ〈万葉集〉 (2) 人に対して道徳的に正しく、偽らないこと。誠実。真情。 明かき浄(きよ)き直きーの心をもて 〈宣命〉 もっとも古い現代国語辞典「言海」で引いてみよう。 眞 實 名詞 〈真事(まこと)の義〉 (1) 偽ならぬ事。ホンタウ。ホンマ。正銘。 (2) 人二對シテ、深切ニシテ欺カヌ事。信 誠 ★ ★ ★ ★ ★ ★ 明日以降は、下記の文学精神 key words を、順に勉強してゆきたい。 【もののあはれ】 【幽玄】 【有心】 【艶・妖艶】 【花】 【わび・さび】 【にほひ・うつり・ひびき】 【かるみ】 【おかしみ】 【粋・通】 ちょっと、ゾクゾクするでしょう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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