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TRIAL ROOM  by ALF KIRKLAND 

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2005.04.16
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本日早朝、相変わらず体調もすぐれず、酔い止めのかわりにツムラの葛根湯を飲んでいざ出陣。

なんとか悪いなりに体調を整えてみる。

天気は霧が濃く曇りがち。
出来るなら中止にでもなってもらいたい。
しかし、ここまで来た以上行くしかない。

サンフランシスコから30分ほど南下した場所にある、Half Moon Bayから船に乗る。
小さい小さいとは聞いていたが、確かに小さい。

全長15mくらいなのだろうか。

こんなんで荒れ狂う太平洋の大海原(大袈裟)にくりだしてホンマに大丈夫なんか??

まぁ乗るしかないから乗船。
最初のうちは揺れがあまりなく、「あらなんや、これくらいやったら問題無いわ」
思うていたのもつかの間。

大自然の猛威が小さな文明の固まりを襲う。

出航して約一時間。当初小さかった揺れがどんどん大きくなる。
早くも三脚など使うのは無理な状態に。

カメラマンWinglets、早くも第一陣がきてトイレへ駆け込む。
僕も、少しずつきはじめる。
でもまだ余裕。そう自分に言い聞かせる。

後ろにいたインド系の女性が海に向かってモドス。
ホンマ勘弁。

もらいゲロだけは避けようと見て見ぬふり。
この時点ですでにいっぱいいっぱいだったのだろう。

一時間半くらい経った頃だろうか。「どーやらクジラが見あらないので、ひき返します。」との放送が。

もうクジラなんぞどーでもええ。早う戻ろう。
しかし、ここまで一時間半って事はこれからまた一時間半・・・。
気が遠くなるも、根性出して遠くを見る。

ちょうどこの頃から、揺れが更に悪化する。かなりキツイ。

まぁでも、行きよりスピード出てるし、早く戻るかもしれない。
すでにこの頃、クジラなぞ頭に無し。

それからしばらくの後、客の一人が叫ぶ「クジラよー!!!(英語)」
そして歓声。

顔を上げると、荒れ狂う海上から噴水(?)が!
あぁクジラや!!
世界で百等程度しかいないと言うなんたらクジラ(??)が今目の前に。

それと同時に、船がスピードを緩める。
一気に揺れが激しくなる!!
これバーテンダーにシェイクされているかの如し!!

カメラマンWingletsに場所を教えた後、
自らの限界を感じ、よろよろとトイレへ。

もう無理。

ゲロゲロ×××××××××××××××××××××××××ー!!!!!!

死んだ。

くそー。
こんなところでくたばってたまるかー!!
ここはど根性じゃーい!!
ここから先は精神力だけで再び立ち上がる。

スピードを緩めた船は波の勢いをもろに受け、激しく左右に振られる。
なんだこの揺れは!?これは漁船か???俺は海の男か???
これは観光なのか??何かの修行の間違いではないのか???

薄れ逝く意識の中で、悟りを開きそうになる。

しばらくの後、船は再びスピードを出す。多少揺れがマシ(?)になった気もする。
懸命に遠くも見つつ、港への到着を待つ。
もうひき返して一時間は経っただろうか。

ゴールは近い。がんばれ俺!!

その次の瞬間、「またクジラよー!!!(英語)」

死の宣告よりも絶望感を感じさせる一言。

案の定、船のスピードがゆるむ。同時にさっきのシェイク地獄再び。

もう死ぬ。

薄れ逝く意識と視界をフル活用して、再びトイレへ。
どれだけ死に掛けていても、人として醜態だけはさらしたくない。
その人間としての最後の誇りが、僕をトイレへと誘う。

激しい揺れに加え、手に感覚が無く、うまい事カギをかけられない。
ドアを持ったまま、

ゲロ×××××××××××××××××××××××××ー!!!!!!

もう立ち上がれなかった。
トイレを出る事ができなかった。
待ってた人がいたらごめん。俺は死んだ。

このあたりから記憶なし。
本能でトイレから出たら、そこでへたり込んだ。ホンマに死んだ。

・・・

遠くから声が。
船が揺れてない。窓のむこうに船が見える。
あぁ港に着いたんや。

ふらつく足に気合を入れて、船を下りる。
大地を踏みしめ、自分が生き残った事を認識。
ただ、それを喜べるだけの体力はもはや残っていなかった。

後で聞いた話だが、カメラマンWingletsは4度逆流したらしい。
それでも、二度目のクジラ登場では、海に××りつつ、カメラマンの責任感だけで撮影決行。5秒程度。2カット撮影したそうな。
ただただ感心。カメラマン魂をここに見た。

最後のほうはアメリカ人の皆々様も、
みんなみんな、海へ×××××××××××××××××ー!!!!!!
だったそうです。
実にお客さんの半分近くが××ってたって。

ってか、それどんなツアーやねん!!!
今回撮影したガイドの女性も、いつもこんなんやて。

いやいやいや。

これはもーーーーーーーちっと改善の余地アリでしょうが。
ホンマ、船上で死者が出かねん。

地上に戻っても、なかなか気分がすぐれない。
クルー三人。一時帰宅する事に。

二人は最後は酔いもなおっていたが、僕はずっと気分が悪いまんま。
帰って体温を測ると微熱。
体調不良に船酔いゲロでとどめをさされた。

夜の撮影は免除してもらい、ひとりぶっ倒れる。


たまにTVに出てくる「激しい波と揺れで、次々とダウンする撮影スタッフ」そのものになってもーた。
将来TV関係の仕事に着けたとしても、船のロケだけは絶対にかかわらない様にしようと、深く心に誓った一日でした。

ホンマ、もういや。





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Last updated  2005.04.17 13:17:44
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