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Diary of Heavenly-Alica

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2005/01/23
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私の育った家庭ってのは、極々普通の家庭...
公務員の父、専業主婦の母、生意気な妹に囲まれ、大した不自由もなく育ったのです。
でも、たったひとつ違っていたのは、私以外の家族は霊的体質だったのですw

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【父の話】

父が若い頃、不治の病(どうも肺癌だったらしい)を患っていた友人がいたそうです。
あるとき、父が数人の友人とともに見舞いに行きました。痩せ細り、頬骨の浮いた彼の顔は、明らかに長くないことを表していたそうです。
で、その時、彼が言ったそうです。

俺、たぶん雪が降る頃に死ぬと思うわ

しかし、その冬は暖冬で雪も降らず、彼も死なず、父たちは彼のその言葉を忘れていたそうです。
で、その友人はそれから半年くらいした5月頃、亡くなったそうです。
友人同士で彼の葬式に出席したあと、一杯飲み、帰ろうと皆で公園を通りがかったとき、空からちらちらと降ってきたもの...
ほんの少量ですぐにやみましたが、間違いなく雪だったそうです。
やたら冷え込んだ夜ではあったそうですが、時節は5月...5月に雪...

その場にいた全員、改めて、忘れていた彼の言葉を思い出したそうな。
思わずゾクッとしたのは、冷え込んだ夜の冷気のせいだけではなかったそうです。


【母の話】

siroyama母が小学生の頃、母の母(つまり私の祖母)に連れられての、親戚の家からの帰り道のことです。
途中の城山古墳という塚の横の道は、今のように街灯もなく暗くて、幼い母にはかなり不気味だったそうです。
で、ふと母が古墳の方をみると、真っ黒に見える古墳の小高い岡の中腹に奇妙なものが...
それは、白と黒の市松模様、つまりチェッカーフラッグのような模様の服を着た人。
真っ暗で、足元もおぼつかないような闇の中なのに、はっきり見えたそうな。それどころか、それがじっとこちらを見ていることすらわかったそうです。

「お母さん、あれ...」
母がそう言いかけると、

見たらあかん! 憑かれる!

祖母はそう言って母を急かし、その場を足早に離れたそうです。


【妹の話】

mansionつい最近、仕事で夜遅くなって帰ってきたときの話だそうですが...

真夜中たった一人、マンションのエレヴェーターで部屋のある11階に上がる途中、5階か6階あたりでエレヴェーターが止まり、扉が開きました。
しかし誰も乗ってこないし、扉の前にも誰もいません。大体が、夜中の12時近くに、途中の階から上に上がる人なんてあまりいません。
歳のいった人がよくやるのですが、下に行きたくても、ゲージが下にあると思わず『△』を押してしまう人、いますよね。
妹もそれだと思ったそうで、誰もいないのに『上行きですよ』と思わず声をかけて、扉を閉じたそうです。
で、ゲージが上に登り始めた瞬間...

え? 上ですか?

女性らしき声が囁いたそうです。
それも間違いなく耳元で...

=======================================================

おのれらはアダムス・ファミリーかい?!


しかしです!

父は、私が「その人、自分が死ぬ日の予知夢を見たんやなぁ」と感慨深げに頷くと

そんなもん、ただの偶然に決まってるやないかw!


母は、私が「で、その不気味なヤツ、何やったん?」と興味津々尋ねると

おばあちゃんはキツネやて言うんやけどな...そんなアホなことあるかいなw!


妹は、私が「もしかしたら、その日5階あたりで誰か死んだんかもなぁ...」と恐ろしげに呟くと

あんなもん、ただの空耳アワーやんw!

我が一族の基本的信条は

「非科学的なことを言うな!」


え? 私ですか?
私はまったく霊的体質を備えておらず、らしきことはほとんど...

まぁ強いて言えば...

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【光球】

cyugaku私が中学生のときの話。
私が通っていたのは藤井寺中学校というところで、1年の一時期、放送部に入っていました。別に放送に興味があったわけじゃないのですが、可愛い女性の先輩が多かったので...あ、いや、別に動機はどうでもいいですw

放送室は北校舎東階段脇の1F、部室にしていたのは同じ東階段脇の3Fの教室。当然行き来には東階段を使います。
当時この北校舎の東階段、窓がない上、踊り場には電灯もなくて、夕方には真っ暗になるんですね。

ある日の放課後、先輩に頼まれて放送室に備品を取りに行き、3Fの部室に戻ろうとこの東階段を登り始めた時です。ただでさえ暗い階段なのにその日は曇り。階段は思いっきり薄暗かったのですが、1Fから2Fへの階段途中の踊り場に着いた途端、目の前にぼんやりとした光が3つ。
しばらく「?」って感じでぼうっと眺めていたのですが、そいつが動いたように見えた瞬間、我に返って逃げました。
バカな話、上へ向かってw
するとその光の玉が追いかけてくるんです。ゲッとなった私は猛ダッシュで3Fまで駆け上がり、部室の中へ。

よほど青い顔をしていたのでしょう。先輩のお姉さまたちが「どうしたの?」って私を取り囲み、心配そうに顔を寄せてきます。
私としては怖いやら嬉しいやら...お腹が痛いときにご馳走を差し出されたような気分w って、これもどうでもいいことか...

で数年後、妹が同じ中学に入学したのですが、その頃には「昔、放送部の1年生が...」っていつの間にやら『学校の七不思議・怪談』の仲間入りをしておりました。
妹とその友人が嬉しそうにその話を私にしたとき、「あ、それ俺のことやん!」って言うと、ふたりとも目を丸くしていましたw

今もまだ語り継がれているのかな?


【手招き地蔵】

昔、退屈しのぎにバンド仲間5人で六甲の方にある『手招き地蔵』を見に行ったとき。
その地蔵、夜中の1時になると手の部分が『おいで、おいで』すると言うのです。
皆で件の地蔵の真ん前に陣取り、1:00を待ちました。

0:58...0:59...1:00ジャスト!

誰も何も言いません。むろん私も。いえ、声が出なかったんです。
やがてVocalのAが口を開きました。

A:なぁ...今、手、動けへんかったか?
B:動いた...かな?
C:動いたように見えただけやろ?
D:いや、確かに動いたぜ(← 彼だけ静岡県人w)
私:っていうか、今も動いてるやん...

皆:うわぁぁぁぁぁぁ!!!

全員ダッシュで車に逃げ帰りました。
事前に、「もし動いたらすぐに声かけ合おうな」と申し合わせてたのに...

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とまぁ、私のはこんな程度です。
怪談とも言えませんなw

もちろん他人から「階段の光の正体、なんやったん?」って訊かれれば

「あんなん、車のヘッドライトかなんかに決まってるやんw!」

「地蔵、ホンマに手招きしたん?」って訊かれれば

「ビビりながら懐中電灯で照らしてたから、光が揺れてそう見えただけやんw!」

と答えます。これ、トーゼン!

「非科学的なことを言うな!」

ですよ。






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Last updated  2005/01/23 11:09:02 PM
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