お話 作:ありさ27香織と本_______1________ なんとなく行きたくて、香織は自転車に乗っていった。 そしてついたのは、結構昔からある本屋さん。 そこの本屋さんとは結構仲良しだし、なんてったって 外じゃ暑すぎて倒れちゃいそう。 がらがら・・・ 「あら、香織ちゃん。いらっしゃい!」 お店の人が言った時、香りはすぐに分かった。 (ここの長女、沙由梨ちゃんだ。) 「こんにちは・・・」 香織はぼそぼそと言った。 暑すぎて、元気が吸い取られたみたいに・・・でもそうだった。 冷ややかな空気が体全体を包む。 しばらくたったら、ちょっとずつおちついてきて、 沙由梨ちゃんとおしゃべりを20~30分ぐらいしていた。 そのあと、ふと香織は思った。 (夏休み、読書でもやってみようかな。) お財布を見たら、430円しか入っていなかった。 (・・・まぁ、これだけで買える本でも探してみようかな。) 香織は30分ぐらい店内を歩き回った。別にそんなに広いわけでもない。 でも、香織は今までにそんなに深く読書と関ったことは無かった。 だから、じっくり悩んでるのだ。 これで店内を回るのは、7週目・・・と言うときに、 (こ・・・これだ!!) と、香織に感じる何かがあった。 それを沙由梨ちゃんのところに持っていった。 すると・・・ 「520円になりまーす♪」 香織はびっくりした。 「520円?!私・・・ねぇ、沙由梨ちゃん。お願い!!430円しかないの!! 520から430差し引いて・・・90円おまけして!!」 香織は必死に頼んだ。沙由梨もそこまでいわれちゃ・・・と言って、 しょうがなくおまけしてくれた。 「ありがとうございましたー!!」 香りはお店をあとにした。 戻る 次へ |