Born Free☆ミ

障害があると分かると…

なぜだろう。

親としての責任からか、前途を悲観して、

かなり気持ちが落ち込んだ覚えがあります。

それは、今思えば、子どもにとっては、

かなり失礼なことだったような気がします。

何よりあちこちの病院

…をたらい回しに連れ回ったことは、

かなりの苦痛と精神的なストレスを

与えたのではないかなぁ…。

聴力検査もままにできないのに耳鼻咽喉科へ。

池袋の精神科には、叔母の紹介で。

そして、皇室御用達とされていた愛育病院の小児科には、

母の知り合いの先生がいるからと、

何時間も待合室で待った覚えが。

しかし、当時は、まだまだ子どもの自閉症等の障害について

知る医師は一般的にはいなかったのです。

全て、様子見の診断でした。

やっと障害名が分かり、なんとなくすっきりしたのと同時に、

新たに抱え込んだ親戚からの心ならぬ罵倒、

祖父母の我が子を思っての哀しみ等々…。

葛藤の日々の中、

無我夢中に療育に取り組んできたように思います。

まずは、15分座ることから始まった家庭学習。

毎日、細かく内容や反応をメモに取り、

自棄になって取り組んでいたように思います。

そんな一つ一つの辛い経験を、裕大は文句も言わずに

黙々と取り組み、こなし、

我が物として、力を蓄えてきました。

並大抵の精神力ではなかったと思います。

そんな我が子の前向きな明るさに、

逆に親の方が救われていたように思います。

子育ては親育て。

多くの学びと共に、まだまだ成長を続けています。

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