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この作品の存在自体、知ったのがここ1~2年で、本当に存在する作品なのか、非常に疑問だったのですが、ようやくイタリアTV放映版を入手することができました。
何故、この作品が幻に近い存在なのかは、その造りにあると思われます。 実は、一部は新しく撮影しているものの、それ以外のほとんどのシーンを、ロベルト・マウリ監督、ヴァシリ・カリス主演の2作品("...e lo chiamarono Spirito Santo" (精霊と呼ばれた男) 1971 イタリア、"Bada alla tua pelle Spirito Santo!" (命に気を付けろ、精霊!) 1972 イタリア)を流用し、つぎはぎで作った作品なのです。(※) そのため、主演のヴァシリ・カリスが来ている服が突然コロコロ、脈絡もなく、変わります。 特に下の画像は"...e lo chiamarono Spirito Santo" (精霊と呼ばれた男)の流用シーンで、スピリト・サント(精霊)がカラフルなポンチョのような服を着ています。右の口髭をはやした男がハント・パワーズ(ジャック・ベッツ)。 この作品を見る直前に"...e lo chiamarono Spirito Santo"を見たので、いかにつぎはぎになっているかが良くわかりました。セリフもこの作品のストーリーに合うように撮り直しているようです。 ストーリーとしては、クリント・ウォーレン中尉は秘密任務で派遣されるが、途中、連絡係の兵士が射殺されてしまう。その嫌疑をかけられ、軍法会議で死刑を宣告されたウォーレン中尉は、無実を証明するために脱走するが、指揮官によってはめられたということを知る、といったものです。 その上官 シンプソン大尉を演じるのがクレイグ・ヒル(下の画像の中央)です。 ※ ちなみに同じロベルト・マウリ監督、ヴァシリ・カリス主演の"Spirito santo e le cinque magnifiche canaglie" (精霊と5人の勇壮な盗賊) 1972 イタリア を含めた3作品が『スピリト・サント(精霊)・トリロジー』になります。 当然ながらジャンニ・ガルコの"Uomo avvisato mezzo ammazzato... Parola di Spirito Santo" (精霊曰く、半殺しだと忠告したぞ) 1972 イタリア・スペイン とは全く関係ありません。 また、 トリロジー第一作で、どうしてスピリト・サント(精霊)と名付けられたかが出てくるのですが、生まれた時に窓に聖霊の象徴である白い鳩がやってきたので、そう名付けられたようですが、その名前とは程遠く、金を乗せた馬車を襲ってしまうような悪党なのですが... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.04.13 22:00:50
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