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2009/04/27
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皆さんはミニバラを頂くとか買ったとき、植え替えしたけど枯れてしまった。なんてことはありませんか?
そしてそれは「ピートモスみたいな培養土に植えられていた」のではありませんか?
「高さが10センチに満たないような小さい苗」だったりしませんでしたか?

最近の園芸雑誌には そういうピートモス植えのミニバラは使い捨ての気分で、なんて書いてあったりします、実にもったいない!!ちゃんと植え替えすればちゃんと大きく育ってくれるのです。今日はその生かし方をここに記そうかと思います

ちゃんと植え替えしたのに枯れてしまう原因は、そのピートモスです。
そういったミニバラたちの多くは実は生産者のところではシクラメンなどと同じ底面給水で育成されているのです。それに一番適した用土がピートモス単用なのです。

じゃあ 家庭でもそのまま底面給水で育てればOKかというとそれは非常に手間がかかります、根腐れしないように適度な水分を適度な間隔で与えるのは生産者が使っているコンピュータ制御のようにしなければならず、それを家庭の人の手で再現するのはとても難しいのです。一寸の加減で根腐れしたり乾ききったりしてしまいます、そしてそういった株は通常栽培ではあるはずの根毛も発達していません。底面給水で育てたミニバラたちは、そんな揺り篭のようなやさしい環境で育ってきたのにいきなり家庭での過酷な環境に晒される訳ですからひ弱に育ったミニバラは根鉢ごと崩さずに植え替えても新しい培養土に根がきちんと伸びず枯れてしまうことが多かったのです。

それを家庭環境に合うように植え替え(改造手術)するには少し荒っぽい手順が必要になります。ですがそのことについて触れている雑誌や本は私の知る限りありません。そこで私なりに確立した植え替えの手順を説明させていただきます。(それでも枯れてしまう株もあることを先に述べておきます)

先ず植え替えの時期ですが大抵の場合、買って来た時点で花が付いてるわけですから普通のバラ栽培で言う冬の時期になってから・・・・なんて考えなくていいです。いつでもやってOKです、むしろ花の終わるころまで待っていたら枯れる確率も高くなるので、買ってきて花を愛でたら一刻も早く植え替えの手順に取り掛かったほうがダメージの影響が少なくて済みます。

用意するもの
バケツ(できれば10リットル以上入るもの)
市販のバラ用培養土(できれば肥料なしのもの、あるいは花用の培養土)
植え替えるプラ鉢(3号~6号)

手順:1
買ってきたミニバラの根鉢をプラ鉢から抜きます、下から根が長く出ているようなときは根を切らないように注意してください、通常一鉢に3本~6本の挿し穂から枝を伸ばしていますのでこれを先ずバラバラにする作業をしなくてはならないからです。花が付いたままでもかまいませんが気になる方は花を切り落としてから行ってください。

手順:2
バケツに水を張り、その中に根鉢ごとミニバラを漬けます。ゆっくりと揺さぶってピートモスをすべて落とします。このとき水遣り用のホースからシャワー状の水をかけるのも効果的です。ベランダで行うときは階下に水漏れしないように注意しましょう。

手順:3
ピートモスがすべて落とせたら 挿し穂一本ずつ取り分けます、根が絡まっている場合は切らないように丁寧に扱ってください。通常ピートモスがすべて落とせたら何の抵抗もなく根が外れると思います。ピートモス入りのバケツの水はもう使わないので適宜処分してください。

手順:4
1本ずつ植え替えるための鉢を用意し、バラ用培養土を鉢の7分目まで入れます、中心が盛り上がるように山形に盛り、挿し穂苗の根を切らないように注意しながら根が山を覆うように置きます。そして上から培養土を入れて挿し穂が動かなくなるまでしっかりと土を固めておきます。鉢の8分目まで培養土を入れるようにしてください。
コツとしては鉢の縁一杯まで土を盛ったあと、鉢底をトントンと地面に叩くと土が締まって8分目~9分目の位置まで土が盛り下がります。

手順:5
ジョウロなどでしっかりと水を与えます 鉢底から流れる水が透明になるまで行ってください。そのあとさらに鉢底をトントンと地面に叩くと更に土が締まって苗の安定がよくなります。それでもグラつく場合は支柱を立てて紐などでゆるく縛っておけば大丈夫です。

手順:6
ここからが重要です、通常こういったことは休眠期に入っているバラに対して行うことです。ですが今回は葉付き花付きの苗です、普通に管理をしたのでは萎れてしまうのは目に見えています。ので置き場所は風の当たらない室内かビニールハウスの中ということになります。または明るい日陰でもいいのですが何より蒸散をなるべく抑えたいのでできれば室内のほうがいいと思います。花を切っておくのも蒸散を抑える方法のひとつです。
こうして蒸散を抑えながら根がしっかりと水分を吸収し始めるまで萎れない状態を保つように適宜水遣りをしましょう。しかしそのまま室内においておくと、さらにひ弱になってしまうので枝から新芽が芽吹いてきたら少しずつ日光に慣らします。先ずは窓辺の日当たりなどに置いて1週間ほどしたら外の明るい日陰に移すなどの処置をします。そして根毛が発達し、水分吸収がうまくできるようになってからやっと日当たりのいい野外に移します。注意しなければならないのが太陽の光です、急に強い直射日光に当たると柔らかい葉が焼けてしまうこともあるので徐々に光に慣らすように寒冷紗などで斜光などを行ってください。

うまくいけば蕾も付いてこのように成長していきます↓
植え替えた株1
この株はもともとピートモスの4本植えでした。元気に育っています。

こちらも3本植えや6本植えだったものを植え替え処置(改造手術)したものです。
植え替えた株2
このように適切な処置を行えばピートモスのミニバラも立派に育ってくれます
つい買ってしまったミニバラ、もらったけど枯らしたくないなどの理由があればこういった植え替えをして丈夫に育ててあげましょう。ねっ!(o^ー´)b
疑問がある方はコメントやメッセなどでお気軽にお聞きください、私の知る範囲のデータで申し訳ありませんができる限りお答えします。

 2009/06/02 補足説明
この植え替えが効果を発揮するのは上記にあるようにピートモス単用のミニバラの場合です、生産者によっては普通の用土を使っていることもありますので良く用土の種類を見極めてから実行してください。

2010/07/12 補足説明2
植え替え作業後の一時保管場所ですが気温が30℃以上になる場所では、品種によって違いますが過度の高温で落葉するものが発生します。あまりに落葉がひどいと枯死に至る場合もあるので一時保管場所の温度には十分に気をつけてください。

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最終更新日  2012/10/20 04:54:06 AM
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