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2006年01月24日
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カテゴリ:日常
行列や混雑が苦手で、人気のコンサートやイベントには縁が無い。
去年など、名古屋に行きながら地球博をスルーしたぐらい。
映画「男たちの大和も」ヒットしていると聞いて、DVDになるまで
待つつもりだった。
思わぬ休みが取れ、平日なら空いているだろうと近所のシネコンに
観に行くことにした。
 
 年を取って涙脆くなったせいか、それとも結膜炎のせいか映画の
上映中、幾度か涙が頬を伝う。
私の父は、志願して海軍幼年兵になり、地上勤務で終戦を迎えた。
 生きていたら一緒にこの映画を観、感想を聞いてみたかった。
御国の為とか神国日本は絶対負けないとかのスローガンを信じ込んで
出征したものの、部隊の移動命令で、夜中に新橋駅に降り立ち、
夜が明けるにつれ、破壊され尽くした帝都の惨状を目の当たりにして、
随分ショックを受けたらしい。
そんな経験からよく、「国に騙された」と呟いていた。

そんな父に私は、「じゃあどうして志願して行ったの?」と聞いた
ことがある。
もし、父と一緒に観ることが出来たのなら、当時の兵士の生活や、
戦争の意味についてより深く語り合えただろう。
所謂、従軍慰安婦の問題だって、少年時代の自分には話せなくても、
大人同士なら突っ込んだ話が出来たと思う。
貧乏国日本が、欧米の強い圧迫を受け、生き残るために選んだ戦争
と言う選択肢。
「田舎で食うや食わずの生活なら、兵隊の方がまし、自分が死んでも
母親は「軍国の母」と呼ばれ恩給が出る」父の答えはこうだった
ように記憶している。

戦争遂行のために資源を持たぬ我が国は国民全員が一丸と化すしか
方法が無かった。
大国アメリカのように、戦争しながらも「風とともに去りぬ」等を
完成させる余裕も無いし、中国の様に広すぎて、北京原人が棲息して
流石にオーバーだが、戦争って何?の人が億の単位で居そうだ。
いる可能性もある国と渡り合うには、国民全員が戦争に関与せざるを
得ず、また被害も国民全員が蒙った訳だ。

映画の中で親友の戦死を彼の母に告げに行く場面がある。
日常生活において、他人の気持ちや立場を汲み取ることなんて簡単に
出来ない事は多くの人が経験することだろう。

もし、自分があのお母さんであれば、やはり同じように取り乱し、やり
場の無い怒りを目の前の人にぶつけて仕舞うかも知れない。
戦争を体験して居ない私達は戦後ずっと、この可哀想な母親の立場で
物事を見るように仕向けられて来た。

日本人に敗戦の凄まじいショックが残っているうちは、客観的な物の
見方は出来ないのは仕方が無い。
ただ、長い時が過ぎ、日本人の多くが戦争に関与していない今、
ネットの普及も相まって、多量のデータを客観的かつ冷静に扱える
若い人が増えつつある。
特定アジアや、反日左巻きの連中が「正しい歴史認識を持て」と言う
ごとに、まるで映画の観客のように冷静公平にあの戦争を見つめ直す
人々が増えその傾向は益々加速して行くだろう。

映画が公開されて一月以上、このタイトル使ってる所が
沢山あるに違いないと思うとちょっと鬱orz







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最終更新日  2006年01月25日 01時52分11秒
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