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2007年01月09日
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カテゴリ:教育
幼稚園の運動会で気になった事がある。
玉入れ、綱引き等の競技を二回戦とし、一回戦で負けた方に幼稚園の教諭が加勢して、結局引き分けにしてしまうのだ。
日頃、彼女達の献身的な保育に感謝し、事を荒立てたくはないので黙っていたが、それにしてもである。
どうして、優勝劣敗を否定し、幼児教育にとって害悪のように扱うのだろうか。
現実社会では競争は必然で、子供達は受験競争のただ中に置かれている。
そして、その競争は苛烈で時に残酷ですらある。
所謂「お受験」等は単なる抜け駆けであって、フェアな競争とは言い難い。

公平な競争を通じて培われる精神は、人間社会で重要視されるスポーツマンシップであったり、敗者をいたわる気持ちであったりする。
実社会で目の当たりにする駆け引きや、裏取引を経験する前に、公平な競争を幼稚園の様な幼児教育の場に於いて経験させるべきだし、またその機会は他に求めがたい。

学校とは、児童に公平な競争の場を提供する使命があるはず。
教師が子供に教える事には限界があるが、ライバルとの競争の中で得るモノは計り知れない。

何故、競争を忌避するのか?正月休みネットを徘徊して、手がかりをらしきモノを見つけた。
西尾先生のインターネット日録である

西尾先生もやはり、競争を排除する教育に疑念を持っており、子供を腫れ物に触るが如く接することは、教師の被害妄想で、ために彼等は自信を失い、子供達は気力を失うと述べられている。
随分前の著作が入試問題として出され、
この文章に対し、反論せよとの命題が入試問題にふさわしくないのでは?
と言うのがエントリーの趣旨だった。

冒頭に述べたように、西尾先生と同じ様に受け取る者にとって、頷くことばかりで反論の余地は無いし、確かにやっかいな設問と言える。

しかしながら、これを入試問題と捉えた時、出題者のきわめて明確な意図が浮かび上がるとは言えないだろうか?
すなわち入試選抜とは、学生を篩にかけ、志を同じくする者を掬い上げるモノならば、競争を悪と見なす同類を選抜し、異端を排除するには誠に都合の良い設問と言えるのだ。

或いは、自分たちの実践してきた悪平等主義の根拠が揺らぎ始め、斯様に突っ込まれたときの言い訳に困り、学生の模範解答に活路を見いだそうとしている、、、穿っ見方だが、そう見え無くもない。

ともあれ、一部とは言え大学教育の場に於いて、競争は悪という見方が色濃く巣くっているのなら、我が幼稚園の教諭諸姉が、負けそうな子供達に当然のように加勢するのは頷ける話ではある。

ただ、驚くのは西尾先生の論文が1969年と有り、例に引いている話を数年前としていることから、驚くほど昔から競争を排除する教育が為され、その教えを受けた者が次の者に継承するという鎖の輪が出来上がってしまっていることである。
これほど長きに渡って行われているのなら、今や「学校に於ける競争はという国民合意が形成されてもおかしくはなく、そうなった暁には、連鎖を解くことは困難だし、現にそうなりつつある。

子供達が精一杯頑張り、真剣に取り組んでいるのに、不正に気が付いてしまったら、、、

勝つにしろ負けるにしろ、子供が受ける衝撃は、一生懸命取り組んだ分だけ大きく、良かれと思っている事が、全くの逆の効果をもたらすだろう。
兎にも角にも、こうした偽善的教育は、戦前の教育に対する裏返しの産物だと思われるが、結果としてどうだったのか?

毎年毎年、猿のように振る舞う新成人子供より自分が大切な親殺人に躊躇いの無い人間
何より長年勉強しても、簡単な挨拶さえ外国語で話せない井川投手多くの人を生み出している。

対して、蛇蝎の如く嫌われる戦前の教育はどうであったのか?
日本統治下であった多くの国々で、当時日本の教育を受けた方々が、日本語を話す光景に出くわした経験を持つ人は多いはずだ。
学校教育については、当時の日本式の教育方針がそのまま持ち込まれていて、「日本人は体罰を使って非常に厳格なしつけを行った」としながらも、「一年生ですらかけ算の九九を暗記することができた」等、教育水準の高さも語られています。 さらに「当時の生徒は学年末、とりわけ権威のある年間賞をもらう儀式で認められたて、とてもよく働き勉強したものだった。その儀式は特別で、村の人たち全員が出席、子供がなしとげた誇りを分かち合った」と、身分を問わず努力次第で公平に認めらる社会を構築した成果についても書かれていて、日本教育を経験した人の「学校の厳いしつけが人生に役立った」というコメントも載っています。
「日出づる処のニゥス」パラオより抜粋

口を開けば子供達の為と言う連中が多いが、どちらが本当に子供の為になっているか。
昨今の目を覆いたくなるような惨状は、間違った教育の輪が閉じられようとしている事への警鐘と言う気がしてならない。





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最終更新日  2007年01月10日 00時39分33秒
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