アラビア書道とその周辺

６月１６日から開催していました朝日カルチャーセンター横浜でのロビー展が２３日無事終わりました。本田先生がそれぞれの作品に対し、講評を行いました。全体的に、シックというか落ち着いた感じの作品が多く、浮ついた作品がなかったと評価がありました。

まだアラビア書道を始めて３ヶ月も経たない方の作品も２点出展されており、それぞれ、習ったばかりの単語を堂々とナスヒー書体で書いています。

今回出展された作品２２点の書体別の内訳は、スルス７点、ディーワーニ３点、ジャリーディーワーニ４点、ペルシア３点、ナスヒー５点です。スルスがいつになく多い出展となっています。今回、本田先生は５点出展されていますが、珍しくスルス書体の出展がなく、７点とも生徒さんの作品です。

この朝日カルチャーセンター横浜でのアラビア書道（講座名はアラビア文字のカリグラフィー）は既に開講から１４年経ったこともあり、１０年以上続けられている方も数名いらっしゃるため、書く書体にもこれほどバラツキが出てきているのだと思います。一時、ディーワーニ書体が流行りましたが、どういう訳か最近はスルス書体に目覚めた方が多く、アリフの頭の鉤（カギ）の部分はどのように書くか、アッラーという文字の微妙な膨らみをどうするかで、賑やかにお稽古しています。

今年は、作品展の予定は無く、少し寂しいですが、来年秋にはまた生徒作品展を予定していますので、いまのうちから、大作を作り貯めしておけばよいでしょう。（と言っても、実際制作に取りかかるのは一週間前だったりして）。