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カテゴリ:アラブ
3月のリヤドブックフェアとその後のジッダでの講演には我々と一緒に日本からアニメの専門家の方も来られていました。先日のサウジ出張者の懇親会では各専門家の方から色々お話があったのですが、このアニメ専門家の方の話がなかなか面白かったです。
その方はジッダで、講演を聴きに来ていた女の子の一人から自分で書いたアニメを手渡されたという話をされ、そのアニメのコピーを持ってきて、みんなに見せてくれました。 下記のアニメを参照願いますが、そのアニメは日本とサウジの国旗の前に日本人らしい女の子とサウジ人らしい女の子が立っています。日本人の女の子は少し中国人ぽいのがご愛敬ですが、サウジの女の子の方も顔を出してミニスカートを穿いた絵になっています。これをサウジ人の女の子が描いたとは誰も思わないでしょう。 実は、私もその場面を目撃しました。その女の子は顔は出していたものの、普通に真っ黒なアバヤを着た普通の高校生ぐらいの女の子でした。でもアバヤの裾の方にはアニメの刺繍が目立たないように入っていました。学校でも日本のアニメクラブを作っていると言う、かなりのアニメファンでした。 偶像崇拝を禁じるイスラム教のなかでも特に厳しいサウジで、国旗を前に二人の女の子を描くとはかなり大胆なレイアウトです。でも、絵は非常に丁寧に書かれていました。この絵を見ていると、彼女にとって日本は、若い女の子が自由な服を着て、街を闊歩できるような素晴らしい、憧れの国のように写っているような気がします。 そうそう、もう一人、サウジ人の男性のアニメオタクがジッダの講演に来ていました。彼はそのまま秋葉原を歩いていても全く違和感がないような服装で、体つきまでもオタク風でしたが、かなりマニアックな質問を次々と浴びせてくるのでかなり大変だったと、そのアニメ専門家は言われていました。なぜ倖田來未のことをジッダで話さねばならないのかと。 また、たまたま、このとき通訳をして頂いたジッダ領事館の若い方も多少アニメに詳しかったこともあり、いまでも、かなり頻繁にアニメ談義をメールでやりとりしている、とのことですが、かなりマニアックなことに入ってきたため、彼もちょっと話もありました。 今回のサウジ出張のなかで、このアニメ専門家の方が一番成果があり、楽しかった様子でした。 ジッダの女子高生が描いたサウジと日本の女の子のアニメ(多少自主規制していますので、画面が不鮮明なところがあることご了承下さい) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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