恒例というほどでもないのですが、生徒さんのリクエストにより、昨年に引き続いてアラビア文字を使った年賀状用のデザインを作成しました。
来年の干支が辰年ですので、当然”竜”を書きました。
私は文字だけを書き、それ以外のデザインは大阪の漫画家のアシスタントの方にお願いしました。
いくつかデザインしてもらいましたが、面白いもの、正統派のもの、シンプルなものなどいろいろなタイプのものができあがりました。詳細は「あらびいき」のホームページ( http://arabiiki.cocolog-nifty.com/ )をご参照ください。
竜はアラビア語ではティンニーン(tinniin)と発音し、複数形はタナーニイーン(tanaaniin)です。
コーワンの辞書でtinniinを引いてみると、「海の海獣、(星座の)竜座、竜巻」などの意味が出ています。アラビア語を習い始めてから、いままでほとんど見たことが無い単語です(単に忘れているだけかも知れませんが)。
アラビア書道的に見るとこの単語に使われているtaa'、nuun、yaa'、nuunの4子音とも同じ系統の文字なので、点の数と場所の違いだけしかなく、そのまま書くと非常に単調になってしまいます。そこで、どこかアクセントを入れなければならないので、前半で思いっきり伸ばした箇所を作ると何となく竜の形にフィットします。特にディーワーニー書体では雰囲気が出ています。
なお、Wikipediaによると、「五爪の竜は中国の皇帝」を表し、「4本爪は貴族、3本爪は士族、2本爪は臣民、1本爪は卑民を守護するとされている。」とあります。もともと中国で描かれた竜の絵は厳密な区別があったようですが、日本では余り爪の数は関係ないようです。
竜(ディーワーニ書体)