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2008年02月13日 楽天プロフィール Add to Google XML

事故とは突発的に訪れるものである
[ Classic Camera ]    

事故。

量販店で新品を眺めている分にはまず起こらないのだが、どうにも古物商には事故を誘発する要因が非常に多いような気がする。

メガテン風に言うならば満月時に合体事故率が上がるようなものなので(たとえが悪すぎです)出費は大差なかったりして採算が合ってしまったような気分になるからなお悪い。


そもそもである。
167MT用に50mmと135mmの溝を埋めるようなレンズを探していた筈なのである。

懐具合と性能を相談した結果、Sonnar85/2.8を買う事にして、そのつもりでカメラ屋に行った訳なのだが、、

ContaxIIa

……なんというかアレである。
Sonnarというところは同じなのだが、そもそもF=1:2/5cmである。
しかも本体も付属している。
(注:本体の方が高価です)


本当に何がいけなかったんだろうなぁ、、と思いながらも損した気分はどこにもなく、一刻も早くフィルムを現像すべく、兎角シャッターを切ったと記憶している。

p0212001.jpg
Contax IIa, Sonnar 5cm/2(戦前), DNP CENTURIA 100

まあ、アレである。
無理して戦前のレンズを選んだので、前玉がキズだらけで激しくフレアが出る。
戦後の玉ならば比較的綺麗な玉もあったのだが、どうしても沈胴式のレンズが欲しくて、つい古い方を選んでしまった。

近いうちに一般撮影用として戦後のコーティングレンズでも1つ買っておこうかとも思うが、どうにもこの沈胴式の古くさくて持ち運びに困らない戦前レンズに慣れてしまうと、これ以上かさばるレンズに変えようという気が起こらなくなってしまう。

どうでも良い話、このレンズにはモノクロが良く似合うなぁと思う。
フィルムも最近の綺麗なヤツじゃなくて、粒子ザラザラの力強いフィルムが。

最終更新日  2008年02月14日 01時52分12秒
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2008年02月10日

Crossin'
[ Y/C ]    

p0006.jpg
167MT, Planar 50mm/1.4(AE), Fuji ACAROS

フィルムスキャナを使わずに、プリントした印画紙をスキャンする方法に変えてみた。

多分、スキャン後に調整するのと画像としては大差ないのだと思うのだが、こちらの方がより「自分の写真」という感じがして安心する。


ネガはプリント次第で様々な表情を見せてくれるから退屈しない。
一瞬の勝負となる撮影時とは対照的に、プリントは時間から解放される。

撮影で捕らえた瞬間を暗室の薄明かりの中でもう一度解放する。
そして印画紙の上の濃淡として恒久へ昇華させる事が写真の原点なのだろうと思う。

最終更新日  2008年02月11日 01時33分50秒
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2008年02月06日

K20Dと43Limited

デジカメ離れが激しい今日この頃ですが、それでも先週末のK20Dの「体感&トークライブ」とやらを覗いてきたんですよ。
Webの説明じゃイマイチ良いのか悪いのか判断出来ないので、せめてカタログだけでも貰ってこようかと。

あんまり時間も無かったので、トークライブもトライコーナーも無視して、会場内の写真だけ見て帰ろうかと思ってた訳なのですが……


いや、ペンタックスの人って本当にフィルム好きですね。

たまたまフィルムカメラを提げていたのを目敏く発見した方がさりげなく近寄ってきたのです。
(PENTAXのカメラを持って行かなかったのはある意味失策)

曰く、フィルムユーザーから見てK20Dのモノクロモードはどうか?というような話で、天野は無駄に褒めるのを嫌うので、率直に「撮影からプリントまで本当に丁寧に行ったプリントとは比較してはいけないが、デジタルの手軽さでここまで出るならば充分選択肢に入りますね」と少々厳しめのコメントを残したところ、どういう訳か話が弾んでしまった訳で。

恐らく、開発陣は35mmフィルムにはまだ追いついていない領域がある事を認めているのでしょう。
(まあ、トータルではデジタルの方が強いのは確かなんですが)

不思議なことに、フィルムカメラから撤退したにも関わらず彼らのベースはフィルムなんですね。
今回のラチチュード(K20D/K200Dはラチチュードを無理矢理広げるモードが付いている)は、フィルムに圧倒的に劣っている部分を何とか補おうという現れかなぁと邪推したり。

そのうちレンズの話になって、スターレンズ、FAリミ、DAリミのコンセプトだとかを聞けました。
天野が43リミが好きという話をすると
「あのレンズは凄く『変』なレンズなんですよねー」
とあるいみ凄い発言が。

43リミは乱暴に言えばコントラストが低めに出るように設計されている。
そのため、快晴や夜景などのハイコントラストな場面でも調子が飛ばない事で天野は愛用している事を伝えると、ちょっと嬉しそうでした。
(コントラストの出るレンズでは特に暗部が潰れてしまって全然駄目だったりもする)

やっぱりフィルム時代は良かったなぁ、とデジカメの展示会場で実感しているのが皮肉というか何というか。


……ああ。で、肝心のK20Dはと言えば、かなり特殊なカメラとも言えそうです。
天野の評価では、「対デジタルは苦手だが出力は得意、ただしRAW現像必須」
という感じです。

正直、ディスプレイで見る限りではK100Dが最も綺麗です。(K10Dよりも!)
特にK20Dはピクセル等倍では破綻してるようにすら見えます。

ところが、大伸ばししたパネルを見る限りではディスプレイで見たようなアラが目立ちません。
(さすがにデジタル臭さは消せなかったようですが……)

かなり用途を限定するカメラだなぁ、というのが正直な感想です。

あ、ベース感度(ISO100)では微妙な感じではありますが、感度を上げていっても画像の劣化が少ないので、ISO800以上では歴代機を圧倒しています。ISO3200あたりまでは何だかんだ言って使えそうな感じですね。
特にここはK10D/K200Dが苦手な分野なので、イメージセンサ供給元の変更は大英断だったと思いたい。(まだその恩恵は充分に発揮できていないようですが)

因みにサムスンのCMOSですが、マイクロレンズの設計を若干ミスっているんじゃ?とも勘ぐってしまいます。
近傍の画素に光が漏れてしまっているような……
ノイズ処理に関しては結構優秀なんですけどねぇ……


新年早々厳しいことを言うようですが、今年のPENTAXは雌伏の時と見て来年以降の開花を心待ちにしていようと思う訳です。特にサムスンのCMOS。

最終更新日  2008年02月07日 02時30分33秒
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2008年02月02日

カメラの裏側に潜むモノ
[ CONTAX G ]    

Contax Gシリーズはレンズの本数が少ない。
・Hologon 16mm/8
・Biogon 21mm/2.8
・Biogon 28mm/2.8
・Planar 35mm/2
・Planar 45mm/2
・Sonnar 90mm/2.8
・Vario-Sonnar 35-70mm/3.5-5.6

の7本だが、Vario-Sonnarは出回っていないし意味がないので(暴言)実質6本としよう。
レンズ名をフルネームで表記すると少々長いので、短縮するのはどこのマウントでも共通だろうが、Gマウントにおいては焦点距離が同じレンズが無いので非常にわかりやすい。
ぶっちゃけ「35mm」みたいに焦点距離だけでも良いのだが、構成名の頭文字と焦点2桁の3文字だけで表記されることが多いように思う。
「B28」だとか「P45」という具合である。

前振りが長ったらしくなってしまったが、その「P45」なのである。

数あるPlanarレンズの中でも、最も安価で(2万円でお釣りが返ってくる)取引されていながら、その実愛用者からの評価はすこぶる高い。

特徴としては
・豊かな階調表現
・なだらかなボケ味
・程良いコントラストによる立体感
……うーん。他のPlanarと褒め言葉が変わらないなぁ……

まあ要するに、至って正当なPlanarなのである。

それどころか、レンズ構成はありがちな「変形Planar」ではなくて、4群6枚対称型の正真正銘のPlanar構成と(発売は95年だった事を考えると)何とも風変わりなレンズである。

さもすれば、クラシカルなPlanarの復刻?とも思ってしまうようなスペックであるにもかかわらず、これがまたすこぶる良い描写をするのである。

p0007.jpg
CONTAX G1, Planar 45mm/2, Kodak ELITE CHROME 100

とにかく、小細工なしで良い質感に仕上がってくれる。
フィルムチェック中に「あれ?もしかして写真上手くなった?」と錯覚してしまうが、本当に錯覚である。
(同日に撮影したY/Cのフィルムはいつも通りの仕上がり)

以前はZeissレンズについて回るキーワードの「立体感」「ボケ味」「空気感」というのが、実感が無かったのだが、P45はそれらをはっきりと認識させてくれた。

p0009.JPG
CONTAX G1, Planar 45mm/2, Kodak ELITE CHROME 100

恐らくは、人間の認識や記憶に残るイメージに近い質感になるよう設計されているのだろう。
「光学的」な理想レンズを追い求めた日本のレンズ設計とは方向性が違うのだなぁ、とつくづく思う。
(無論、そういうレンズも必要なんだけども)


P45は素晴らしいレンズだと思う。
素晴らしいとは思うが、本人の力量を超えてレンズが勝手に芸術してしまっているような恐怖もある。
このレンズを「頼れるパートナー」とするのか「レンズに撮らされているだけ」になるのかは、偏に撮影者の心持ち次第なのだろう。

CONTAX Gはコンセプトからして非常に気軽なカメラである。
その気軽さの裏側への畏怖を忘れたとき、僕はこのカメラに飲まれてしまうのだろう。

―カメラは正しく「刃」なのだ。

最終更新日  2008年02月03日 02時47分58秒
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PlanarとYachica ML
[ Y/C ]    

Y/Cの50mm/1.4レンズと言えば何と言ってもZeiss設計のPlanar50mm/1.4が有名だが、陰でこっそりML50mm/1.4というヤシカ設計陣によるレンズも販売していたようだ。

工場はどちらもヤシカで、レンズ構成も変形ダブルガウス型と一見差がないようにも見える(実は絞り羽枚数が違ったりする)のだが、いざ撮影してみると画質は別方向を向いていて非常に興味深い。

p0006.jpg
167MT, Planar 50mm/1.4(AE), Kodak ELITE CHROME 100

Planarはコントラスト重視で、シャープネスよりはボケの質感を重視している傾向が強い。
カラーバランスは、やや暖色系。

pict0007.jpg
167MT, ML 50mm/1.4, Kodak ELITE CHROME 100

一方のYashicaMLは解像度に優れ、シャープネスが高い。(ニッコールほどではないが)
カラーバランスは、寒色系。


どちらのレンズも一長一短ではあるが、その日の気分でレンズを変えても面白い。

因みにYachicaMLはその特性から予想できる通り、金属などの無機質の描写に優れている。

pict0006.jpg
167MT, ML 50mm/1.4, Kodak ELITE CHROME 100

ただし、ボケが固めでどうにも画面全体としてのまとまりに欠けるような気もするので、背景には気を遣う必要がある。
開放から性能を発揮するレンズではあるが、ボケの性質から若干絞った方が良いケースが多い気がする。

逆にPlanarは積極的に開けていくと面白い。
ボケが綺麗なだけに、過剰に絞ってしまうのはどうにも勿体ない気分になってしまう。
敢えて苦言を呈するならば、絞りの形状にもう少し気を遣って欲しかった。
(円形とは言わないが、せめて鋸状は回避すべきだった)
さすがに京セラ時代のMM世代レンズでは絞り形状も再設計されたらしく、多くのレンズで絞り形状が改善されたらしいのだが、、


なんにせよ、選択肢があるという事は趣味人としては嬉しい限りである。

最終更新日  2008年02月02日 09時20分24秒
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2008年01月29日

167MT(Y/C)

すっかり記事にするのを忘れていたけども、去年の末あたりからごそごそと機材を買い込んで散財するような日々を送っていた訳で。

11月頃に「CONTAX G1買いました」記事を書いたけども、それでCONTAXというかZEISSに興味を持って手を出したのがY/C(ヤシカコンタックス)

機種は最も不人気とも言える167MT。
167MT

何せ兎角安い。でも作りは確か。

何故そんなに不人気なのかと言えば、シャッターダイヤルの代わりにスライドスイッチを搭載したから、という事くらいしか考えられない。
167MTにシャッターダイヤルを乗せ直した程度(だと天野は認識している)CONTAX STがそこその値が付いている事を考えれば原因は自明。

要するに絞り優先メインの機種な訳で、そのくせ別に軽量という訳でもない。
これで軽量小型なら、PENTAXのME Superみたいな人気は出たかもしれないが。
因みに天野はかなり使いやすいと思っている。(無論、絞り優先専用機として)

それはそうとしてこの167MT。どうにも見目がよろしくない。
Y/Cのレンズも、やはり外装が美しいとは言い難い。(レンズは綺麗なんだけども)
要するに、Y/Cの人気はその描写性能のみを柱にしているのだろう、と思う。


ではその「描写」はと言えば、確かに他社とは一線を画しているのだろうと思う。
ただし、単にどちらが上かとは言わない。

Y/Cのレンズは、とにかく癖が強くて自己主張が激しい。
レンズごとに癖はバラバラだし、共通する特徴と言えばコントラスト重視気味というところくらい。
正直言って、これは「道具」じゃないよなぁ、とも思う。

バヨネットマウントで自動絞りの一眼レフでAEも使えますよ。と機能的には近代的なのだが、レンズの方向性がクラシカルなままというべきだろうか。

まあ、本当のクラシカルカメラは手間が掛かるし、そういう意味では非常に素晴らしい趣味カメラだと言うことなのだろう。

実際問題、Y/Cでの撮影は楽しい。
撮影者の意図に素直に従ってはくれないから、撮影者と被写体の関係にレンズの主張という3つめの要素が絡み合ってくる。

現像したフィルムをチェックしているとき、偶然にもそれらがうまくかみ合ったカットが混ざっていたりすると無性に嬉しくなってしまう。

そういう危ない橋を渡りたくなければ、Y/CレンズでもZEISS系ではなくてYASHICA系を選べば安定した(逆に言えば面白味に欠けた)性能を発揮してくれる。



因みにこういった気まぐれな性質は、CONTAX Gシリーズでは一変して撮影者に協力的になる。

Y/Cがエキセントリックで天才肌の芸術家だとすれば、CONTAX Gは優秀な執事だろうか。
ただ、この優秀な執事は残念なことに老眼で、AFの性能に難ありなのである。
CONTAX G2は老眼鏡を新調したのか、AF精度がそこそこに上がっているものの、やはりMFが使えないというのも少々味気ない感じもする。

どうにもCONTAXというブランドは、総じて少々飛んだ感じの性質を持つらしい。(旧Contaxも含めて)
まあ、そこがZEISSらしいと言えばZEISSらしいのだけども。


なんだかんだ言っているけども、天野はCONTAXもZEISSも好きなのだと思う。
逆立ちしても信者にはなれそうにも無いけれども。

最終更新日  2008年01月29日 08時16分58秒
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2007年12月06日

得意分野
[ Kowa/SIX ]    

昔の記事を読み返していたら、Kowa/SIXの写りが微妙だとかそんな記事があった。

今考えてみると全くの誤解だったのだと思う。

まあ、確かにISO400のモノクローム(PRESTO)では性能が発揮できなかったのは確かなのだろう。
が、ISO100のモノクローム(ACROS)ではどうだろうか。

img859_.jpg

少々絞りを開きすぎてボケが煩くなってしまっているが、合焦部の描写能力に関しては、(BLOG用に縮小した画像ではわかりにくいが)服や帽子の質感は群を抜いて素晴らしかった。
何故か肌よりも布などの繊維の方が優れた質感描写になるという特色もある。

試しに全紙サイズの印画紙に焼き付けてみたが、大伸ばししても画質が損なわれることもなく、モデルさんにも大変好評な一枚だった。


このKowa/SIXの標準レンズ。85mm/2.8で4群5枚のクセノタール型構成の(当時としては)ごくごく一般的なレンズなのであるが、条件さえ整えば非常に素晴らしい描写をしてくれるようである。
(どうやら、その条件はフィルムの粒子の細かさらしいが)

モノクロームも良いが、カラーでも充分な能力を発揮してくれる。

img875_.jpg

F5.6程度まで絞った絵なのだが、ここまで絞ればボケも破綻しなくなってくる。
合焦面から滑らかにボケに移行していく様は見事の一言に尽きる。
そして何と言っても、橋のペンキの凹凸。
やはりこのレンズは、無機質な物体の質感を描写する能力に長けているようである。

しかしながら強い光(空)の近傍に光が漏れてしまっているのは、設計年次の古さ故の特徴だろうか。
マルチコーティング時代のレンズと比べてしまうと、どうしても光には弱いところが露呈してしまう。
まあ、別段それが欠点だとも感じないのだけれども。

img879_.jpg

輝度差の激しい背景を大きめにぼかすと、綺麗な五角形が現れる。
正直言ってボケは堅い。
逆に言えば「きらびやかなボケ味である」とも言えなくはない。

因みにこの五角形は微妙に丸みを帯びている。
絞り羽根が直線ではなく曲線でデザインされているからなのだが、解放から3段目まではその丸みが顕著に表れる。
5枚羽ながら円形に近づけようとした努力は最近のレンズには見られない努力で、そういった点でも好感が持てる。

余談ながらY/CのPlanar50/1.4(AE)はF2.0~F2.8の範囲で絞りが変形星形になってしまい、作りの適当さに落胆した覚えがある。
(なので天野はその絞り域を外して使うようにしている)


買った当初からお気に入りのカメラではあったが、最近では「困ったらとりあえずKowa/SIX」という感じになってきてしまっている。
無論、万能カメラとはほど遠い存在なのではあるが……

目下の悩みは修理も難しく、そもそも全然流通していない事である。
壊れた時の事を考えると、数台は持っておきたいカメラなのだけどねぇ……

最終更新日  2008年01月29日 08時19分35秒
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2007年12月05日

嗚呼、ゾナー
[ Y/C ]    

「ゾナー」って聞くと、「ああ、ソニーのデジカメなんかに使われてるレンズ?」とか思ってしまうのは、やっぱりソニーの宣伝効果が大きいのだと思う。
(因みにあいつはバリオ・ソナーっていうズームレンズ)

ある意味、一般的にはツァイスの看板レンズ「プラナー」よりも名前は通っているのかもしれない。

しかしながら、プラナーに比べてゾナーの評価はすこぶる低い。
(まあ、ソニーがゾナーの名を貶めたとも言えなくはないのだが……いやはや)

中古市場でも、「え、こんなに安くていいの?」とか心配になってしまうような価格が付いていたりもする訳で。
(まあ、プラナーが高すぎるだけという説もありますが)

天野も例に漏れず、「ゾナー=微妙なレンズ」という図式が頭の中にあった訳です。つい先日までは。


実はY/Cボディを買う際、プラナーだとかの標準レンズと一緒に、格安だったSonnar135/2.8をもののついでに買っていたのですが、少々かさばるしなんとなく使いどころのないレンズだなぁと半ば放置気味だった訳です。

「天野さん、横浜行きましょうよ、横浜」と写真仲間に誘われたのはつい先日。
持って行くカメラを選ぶときのほんの気まぐれで、そのカメラ本体より重いんじゃないかとも思うレンズをバックに詰め込んだのが事の始まり。

pict0002.jpg
167MT, Sonnar 135mm/2.8, Kodak ELITE CHROME 100

ふーん。

ペンタックスのM135/3.5なんかに比べて半段明るいだけなのに阿呆みたいに図体のでかいレンズ、という印象しか持っていなかった訳なんだけども、いざファインダーをのぞいてみると全然違う世界が広がっていた。

詰まるところ、解放での程良いシャープネスとコントラスト。これらによってピントの山が見やすく、望遠だからといってピント合わせに苦労する訳でもなく、重量以外は非常に快適なレンズだったのである。


いやはや。先入観でモノを判断してはいけないですね。

天野の予想に反して、ゾナーは良いレンズでした。
ただし、やっぱり癖は強かった、という事を付け加えておきます。

ボケ味はおおよそ柔らかく綺麗な感じだけども、背景の具合と絞りの選択によってはボケが完全に破綻してしまったりと、なんだか気難しいレンズだなぁと。
(まあ、ツァイスのレンズの多くはそういう癖玉だらけなんだけども)

ごく一般的なレンズと違って撮影には気を遣うし、現像が上がってくるまで仕上がりが予想できないとなかなかスリリングなのだが、当たりカットの品質は撮影者の技量を超えてしまっているなぁという感じもする。

要するに、自己主張の激しいレンズなのである。

この先も、こいつらとうまい具合に付き合っていきたいなぁとか思う反面、良いレンズって何だろうかなぁ。とふとしたときに考えてしまうようになった。

撮影者の意図に忠実なレンズか、自己主張の激しいレンズか。
ピント面のシャープネスが素晴らしいレンズか、ボケが綺麗なレンズか。


一つ言えることは、写真を見る側に取ってみれば、どんなカメラやレンズを使っているかは大した問題ではないのである。
結局は良い写真が撮れればそれだけでいいのである。

……なんて言ってしまうと、元も子もないかな?

最終更新日  2007年12月06日 04時54分56秒
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2007年11月25日

カラーネガ始めました
[ Y/C ]    

どうやらカラーネガも自家現像可能らしいですよ、という話をちらっと聞いた。
調べてみると、量販店でカラーネガ現像薬品のセットが普通に売っているじゃないですか。
薬品1Lでおよそ2000円前後。
1Lの薬品でタンク現像できるのはまあ8本くらいかな、と考えるとかなり割高。

とまあ、以前はコスト面からあきらめていたわけですが……

フィルム現像はタンク現像の他、パトローネを現像液に直接浸ける方式も存在する訳で、その場合の薬品使用量はかなり少ない(10mlくらい?)なのですね。
白黒用の簡易現像ツール「ダークレス」が出ているのは知っていましたが、これをカラーに応用可能と知ったのはつい最近。
この方法だと、(原理的には)1Lで100本程度現像可能なので、単価が非常に安く仕上がります。
※まあ保存期間が短いので、100本現像しきる前に劣化して駄目になってしまう可能性が高いですが……

加えて、最近発売になったDNPのCENTURIAシリーズが、滅法安い。


そんな訳もあって、ちょっと始めてみました。カラーネガ。

pict03_1_520.jpg
167MT, Planar 50mm/1.4, DNP CENTURIA 100

ほほう。

確かに粒状性は同感度の白黒ネガやリバーサルとは比べてはいけないものの、値段の割には良く写るじゃないですか。

何より、色を自由にいじれるというのが楽しい。
確かにデジタルでも出来ない訳じゃないのですが、正直ラチチュードも狭いし、何より撮った時点で色が完成してしまっているので、わざわざ調整しようという気にならない。
(天野が無精なだけですね……)

その点、カラーネガは最初からカラーバランスが整っていないので、自分で色を決めざるを得ないんですよ。

因みにスキャン直後の状態。
pict04_1_520.jpg

まあそんなに悪くはないんですが、若干シアンに転んでいますね。
少々鮮やかさも足りませんし……

それで調整したのが1枚目です。
ごらんの通り、非現実的な色調になっています。
(意図的にカラーバランスを崩してみました)

因みにノーマルな色調を目指すとこんな感じです。
pict04_3_520.jpg

……え?こっちの方が良いって?
まあ、そりゃグラデーション等考えるとノーマルな調子が一番綺麗なのは確かですよね。

ただ、「実際の色調」なのか「記憶の色調」なのか「イメージの色調」なのかを選択できるっていうのはかなり面白いですね。

そんな訳で、カラーネガだからこその色調というのをちょっと追求してみたいかな、と思っています。

最終更新日  2007年11月26日 02時02分09秒
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2007年11月10日

新機材投入

いやはや。

色々と(主に仕事が)忙しくて、写真を整理する時間も無かったのだけれども、カメラ屋だけにはしっかり通っていたというのがここ数ヶ月の天野です。

そんな訳で、ちゃっかり新機材投入です。

先ずはCanonが誇る高画質デジカメ。

01.jpg
IXY DIGITAL L

……何となく語弊があるような感じはしますが、このLと後続のL2は珍しく単焦点レンズ搭載で、実に良い写りをするのです。

因みに中古で、ほぼ捨て値同然の価格帯でした。


そして、フィルムカメラは遂にレンジファインダーの世界にも手を出すことに。

02.jpg
CONTAX G1 + Planar45/2.0

……やはりこれも語弊が……
確かに計測は三角測量なのですが、「レンジファインダー」と呼ぶには少々問題がある気がいたします。

しかしながら、レンズはツァイスクォリティ。
お手頃価格でも写りは確かという大変魅力的なカメラではありますが、実質AF専用というのは案外に使いにくいもので……
確かに安値で出回っているのにもうなずけます。

まあ、レンジファインダーだけに広角専門で使っていこうかと思います。

そんな訳で、何とか暇を見つけて更新再開したいなぁ、などと考えている訳で。

最終更新日  2007年11月11日 02時16分26秒
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