両国の隠居さんの本を読む
昨日から一転、雨日和でした。ちょっと肌寒かったですが、窓を開けると、ほんのりと沈丁花の香りです。鑑定とお返事メールの合間に、先日楽天ブックスで初めて買った「38万円で本ができた」を読み上げました。昨年の出版の経緯を思い出していました。こもごもの思いです。企画は出版社に持ち込むものであることも、商業出版にも種類があって、なにがどうで、だからこうで、なんて、その頃の私は何も知りませんでした。この本を読んで、出版ズブの素人の私にとって、ありがたいと言うほかない経緯だった、ということを再認識していました。それにしても、それでも、常に付きまとっていた出版への不安・・・あれは何だったんだろう?と思ってきました。その正体も突き止めることができました。この本をぜひ読んでみたかったのは、あのとき抱いた不安をなんとか解消できる方法はなかったのか、糸口を見つけたかったからです。付箋だらけにして、もう一度その箇所は読み直しました。こんな風に、必要とする人に付箋だらけにして読まれる、という本のスタンスにこそヒントがありそうです。本を出してみて、「売れてナンボ」の世界であることを知り(当たり前ですね)、それじゃあ読者に媚びることも必要、読者様様なんだ、ということも学んだのですが、それだけでもなんだかな・・・という思いでした。出版の裏事情にも少し明るくなって・・・この件に出会いました。「読者にただ迎合するのではなく、読者ニーズに応えながらも自らのメッセージを伝えようとする努力が不可欠なような気がするのですが」「今や出版社のブランドさえも意味をもたなくなり・・・本を作りたいあなたこそがブランド・・・云々」このブログ世界も、今後、出版ラッシュになっていきそうですね。