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カテゴリ:大学野球
走者を三塁に置いて、右のバッターボックスに
5番打者・小野塚誠(4年・早稲田実)が立つ。 東海大・小松崎将司(3年・下妻二高)が投げた 低めに落ちる変化球を叩くと、打球はどんどん伸びて バックスクリーン横のスタンドに落ちる2点本塁打 となった。 ダイヤモンドを一周して生還した小野塚、 待ち受けるチームメイトたちと、まるで殴り合うかの ように、両手に思い切り力を入れて、ハイタッチを 繰り返し、喜びを表現した。 迎える選手たちは、みな喜びとそして一様に「驚き」の 表情を浮かべていた。 ------------------------------------------------ 昨日、ボクは神宮球場のネット裏で準決勝・早稲田大 vs創価大を観戦していた。 たまたま隣り合わせた、早稲田に詳しい(らしい)年輩の 女性が友人に話しかけていた。 「早稲田はね、三塁が穴なのよ。小野塚、エラーしたら また應武さんに代えられちゃうから・・・」 そんな話が聞こえてきた直後。 初回に創価大が先制したのは、高いバウンドの打球が その小野塚の頭上を大きく越えていく安打だった。 すかさずそのご婦人が苦々しげに言った。 「ほらね、小野塚がねぇ・・・」。 そんなやり取りを聞くとはなしに聞いていて、 ボクは、ちょいと小野塚が可哀想に思えた。 なぜなら、一死走者一・三塁の場面であれば、ふつう 三塁手はバックホームに備えて前進守備となる。 定位置にいれば、ひょっとしたら捕球できたかも しれないが、それはあくまで結果論(記録は安打)。 --------------------------------------------------- まっ、先のご婦人の話は極端だが、 小野塚について、ボクの印象はとても薄い。 5番を打つこともあるが快打を見た記憶がない、 三塁の守備も「上手いな~」と感嘆した記憶もない。 優勝を決めた後のインタビュー。 斎藤佑樹とともにお立ち台に立った小野塚。 「一心不乱に振った結果が本塁打になりました。 一応、自分も元は早実のエースなんで・・・。 (斎藤と)出来は違うんですが」 といって、観客の笑いをとった。 とまれ、これまでのモヤモヤを吹き飛ばすには十分な 一撃となったのは間違いない。 今日、明るいインタビューの受け答えと 特大本塁打とともに、小野塚誠という名前が ボクの頭に初めてインプットされた。 ------------------------------------------------ 早稲田大は東海大に勝利し、33年ぶり3回目の優勝を 決めた。 試合終了後のインタビュー。 早稲田大・應武篤良監督は、昨日に続き斎藤を先発させた 理由をこう話した。 「斎藤の不敗神話に賭けてみました」 ファンやマスコミが期待する答えをさらっと応えてみせるあたり、 應武監督、なかなかの役者ではある。 いつもご協力をありがとうございます。 人気ブログランキングに参加中です。 クリックをお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.17 16:49:34
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