敗戦が決まった瞬間、星野仙一監督はガックリと肩を落とし、
グランドに背中を向け、ベンチ裏に歩を進めた。
→ ランキング、いま何位?
スコア4-8。
3位決定戦でも、マイナー選手を揃えた米国に敗れた。
試合後、星野監督のインタビュー。
「うーん、選手が可哀想だったな、あらゆる面で。
ケガはつきもの、これはいいわけにはならない。
野球というスポーツは不思議なものです。
最初のゲームから、選手は皆、怖々プレーしていた。
でも(WBCの時と同じように)チームは一丸となってましたよ」
そして「日本で応援していた皆さんに一言」と、インタビュアーに問われ、
「申し訳ない、ただその一言です!」
そう答えて星野さん、口を歪めた。
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結局、「金しかいらない」はずだったが、
「銅さえもとれず」に北京五輪は終わった。
8年前のシドニー五輪を思い出す。
この時も準決勝で敗れ、日本は3位決定戦にまわった。相手は韓国。
試合は韓国の主砲イ・スンヨブ(現・読売)に決勝の適時打を打たれ、
スコア1-3で敗退。結果として、初めてメダルを逃したのだ。
試合終了後、松坂大輔(現・レッドソックス)や中村紀洋(現・中日)
が涙を流していたっけ・・・
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テレビで解説をしていた野村謙二郎氏(現・野球解説者)
の、ある言葉がとても印象的だった。
スコア4-8と完全に逆転された直後の6回表。
駒澤大の後輩、4番・新井貴浩(現・阪神)が打席に立っている時のこと。
「どうでもいいから、まず塁に出ることです。
フォアボールでも、デッドボールでもいい・・・」
新井に限らず、出場選手は皆、NPBを代表する選手ばかり。
マイナーの選手ばかりの米国を相手にしながら
「どうでもいいから」
というのは、あまりに寂しく失礼な言葉なのだ。
だけど、五輪を通した日本代表の戦いぶりには、
とても象徴的なコメントにも思えた
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