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あま野球日記@大学野球

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2011.07.09
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カテゴリ:近鉄バファローズ

前回に続き「江夏の21球」のこと。

■NHK『江夏の21球』(1983年制作)から、無死満塁のチャンスの場面で三振を喫した佐々木恭介の声を拾った。


■日本シリーズ「近鉄vs広島」第7戦(1979年11月4日)の9回裏、1点差を追う近鉄は無死満塁の願ってもないチャンス。打順は9番、投手の山口哲治だったが、代打に佐々木恭介が送られた。広島の投手は「優勝請負人」江夏豊
※( )内は、江夏が9回裏に投げた全球数のカウント。

佐々木が打席に立った。

<初球(12球目)>カーブ、ボール。
<2球目(13球目)>速球、ストライク。
<3球目(14球目)>三塁線にファール。
<4球目(15球目)>カーブ、ファール。
<5球目(16球目)>速球、ボール。
<6球目(17球目)>カーブ、空振り三振。

佐々木の打席では、ボクが書きたいことは2つある。ひとつは2球目のストライクを見送ったこと。2つ目は3球目のファール。


■まず3球目のファールのことから。佐々木の打球は大きなバウンドで三塁線に飛んだ。フェアか、ファールか。微妙な当たりだったが、球は三村敏之三塁手のグラブの上を越え、ラインのわずか左に落ちてファールグラウンドを転がった。

佐々木「抜けた! いやゲッツーや、2つの気持ちがわずかな時間の中で交錯しました」

もしフェアなら二塁走者も生還し、逆転サヨナラ勝ちの場面だった。近鉄・西本幸雄監督はベンチを飛び出し、打球を見つめたが判定はファール。悲願の日本一が叶った瞬間に見えたのも束の間、夢は一瞬にして萎み、ボクの頭の中はすぐに現実に引き戻された。

スタンドで近鉄の応援を続けていた人たちも同じだった。
「やったぁ! ワーッと歓声を上げる応援団、そして観衆。次々と塁を回る走者。思わず万歳をする。しかしファールの判定。歓声が一転ため息に変わる大阪球場。そんなバカな!へなへなと気が抜けるのが分かった。(『もうひとつの江夏の21球』佐野正幸著、主婦の友社刊より引用)


■そして2球目のストライクを簡単に見逃したこと。佐々木自身が言う。
「あの場面、いかに江夏さんと言えども絶対にストライクが欲しいはず。なんで自分は待つ気になったんかな。自分に腹立たしさを感じる。もしあそこで打っていたら、あの2球目の悔いが野球生活のすべてではないですかね。もう1回何がしたいと言うたら、あの場面がしたいです」

この場面を振り返って西本さんは言う。以下『パ・リーグを生きた男 悲運の闘将 西本幸雄』(ぴあ刊)より引用。
「佐々木の打席で三塁線に切れるファールがあったんだけど、問題なのはその前の球よ。それを佐々木は振らなかった。ランナーが三塁にいる時や満塁の場面では、バッターには『引っ張らずにピッチャーに向かって打ち返せ』と、常々言うてた。実際にバットを振ってもヒットになったかどうかは知らんけど、そういう気持ちだったら、バットに当たって、強い打球が飛んだはずや。あの日の江夏の決め球は右バッターの膝元に落ちるカーブやった。追い込まれてその球が来る前に打てと言うたんやけどな」

結局、追い込まれて6球目、佐々木はその膝元に落ちるカーブを空振りして三振した。

NHKの番組では、野村克也さんがこう解説した。
「5球目の速球と同じ軌道で来る6球目のカーブはなかなか打てません。あの球を打てるのは長嶋と王ぐらいではないでしょうか」

 

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Last updated  2011.07.10 19:45:14
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