秋深まって、野球はプロもアマも佳境に入ってきた。
■東都大学リーグは優勝決定戦が行われ、亜細亜大が青山学院大を破り優勝を決めた。亜大は東都代表として明治神宮大会(23日~)に出場する。MVPは東浜巨(3年、沖縄尚学高)、東浜がセンバツで優勝したのは08年、今度は大学日本一を目指す。
また連覇を逃した東洋大、優勝逸ながら最終戦で好投した阿部良亮(1年)には高橋昭雄監督は目を細めた。阿部は昨年、エースとして南貴樹(現・ホークス)とともに浦和学院高のマウンドを守った。素材なら南、安定感なら阿部、それがボクの個人評だった。
浦和学院の後輩たちは、現在、秋季関東大会に出場中。準決勝で健大高崎高を11-7で降し決勝進出を決め、来年のセンバツ出場権を確実にした。
■明治神宮大会・関東予選大会は創価大が優勝した。神宮大会では、久しぶりに脇山渉(4年、愛工大名電高)の巧打を見てみたい。東京国際大は2回戦で桐蔭横浜大に敗退、東海大も準決勝で敗退し、ともに明治神宮大会出場は叶わなかった。
■社会人野球・都市対抗の決勝は、JR東日本がNTT東日本に競り勝ち、優勝を決めた。JR東日本のスタメンには、まだ記憶に新しい選手の名前があった。8番・捕手は石川修平(法政大)。2年前、全日本で優勝した時の主将がこの石川だった。9番・二塁手は山口将司(明治大)、春日部共栄高時代から明治大を通じて、いつもユニフォームが真っ黒になる選手で、ボクはとても好感が持てた。
■06年、その山口の高校最後の夏、甲子園行きを阻んだのは鷲宮高・増渕竜義(現・ヤクルト)だった。その増渕が昨日、クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦で登板した。だが結果は敗戦投手に。主軸の4番・畠山和洋(専大北上高)がブレーキになったことが敗因のひとつ。下馬評どおり、このまま中日が優勝してしまうのか。
■東海大が関東予選大会で敗退したことで、菅野智之にとっての大学野球はすべて終了した。今後は日本ハムとの交渉が始まる。その日本ハムでは、評論家・栗山英樹さんの監督就任が決まった。
栗山さんの著書『栗の樹ファーム物語~栗山英樹、野球場をつくる』(マキノ出版刊)を読んだ。映画『フィールド・オブ・ドリームス』に感銘を受け、また子供たちに野球の楽しさを伝えるため、栗山さんが自費で北海道・栗山町に天然芝の少年野球場を造った実話。森林を伐採してグラウンドを造成する様子は、まさに映画さながら。また三塁側ファールグラウンドにはブランコが置いてあるのも映画と同じ。その遊び心が面白かった。
日本ハムと栗山さんにいったいどんな関係があったのかわからない。ただ北海道に根ざした栗山さんの活動が、監督就任と何か関係があったのかもしれない。著書を読んでいて、ボクは勝手にそんなことを想像した。
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