あま野球日記@大学野球
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■巨人軍の契約金超過問題が話題になっている。この事件の詳細は省略するけれど、 ボクは2つのことを感じている。 一つ目は「なぜ、今さら、こんなことをスクープと称して朝日新聞が報道するのか」ということ。朝日が用意している”落とし所”は何なのか、それがボクにはわからない。二つ目は、この事件は巨人軍の、これまでの歴史の延長線上にあるということ。 ■まず一つ目。 誤解のないように言っておくと、もちろんボクは「ルール違反はいけない」という立場ではある。ただ契約金超過など球界では公然の秘密だったろうし、ボクのような一般のファンだって薄々感じていたことだ。 なのに何故、今さら? と思う。だから余計に、朝日が用意する”落とし所”が気になる。結果として、仮りに巨人軍フロント(桃井某など)を引責辞任に追い込んだところで、あまりに瑣末過ぎて、朝日には面白くもおかしくもないはず。 では純粋に球界の清浄化を願うものか。ただ、これまでの一場靖弘や那須野巧の事件以降、自由枠撤廃などの制度変更以外、さほど清浄化されない現実を見れば、「暖簾に腕押し」の感は拭えない。最近も長野正義、菅野智之等を一本釣りしようとした巨人の行動は、清浄化の対極にある。 ここまで書いて、明治44年に起きた『野球害毒論』を思い出した。 当時、過熱気味の野球人気に水を差すネガティブ・キャンペーンで、仕掛けたのは朝日だった。新渡戸稲造ら著名人の名を借りて、野球というスポーツの害悪、野球選手の品格堕落を説いたが、結局、「お騒がせ」に終始した過去をもつ。 さらに大正4年、その舌の根が乾かぬ内、朝日が全国中等学校優勝野球大会(現・全国高等学校野球選手権大会)の主催を始めたのだから何をか言わん。ひょとして今回もあの時と同じ、ただの「お騒がせ」かしらん? 朝日が用意する”落とし所”がわからないため、ついつい余計なことを考えてしまう。 ■二つ目。 そもそも「ルール破り」は、巨人の常套手段だったし、歴史そのものでもあった。「江川事件、空白の一日」(昭和52~53年)は言うに及ばず、古くは「別所引き抜き事件」(昭和23年)もある。 これらの原因は昭和初期、日本に野球を根付かせたいと願った市岡忠雄、鈴木惣太郎ら有志たちが、あろうことか読売・正力松太郎社主に資金提供を懇願したことに始まる。米国と対等に戦えるチームを日本に作りたいという願いが、一新聞社の拡販材料にされ、次第に「そのチーム(=巨人)だけが強ければ、それでよい」という傲慢さに変遷した。その結果が今日の契約金超過問題である(もちろんその反面、読売が今日の野球発展に大いに寄与したことは理解しているが)。 ■結論(これから書くことが極論であることは重々承知しているが) もし朝日のスクープが「お騒がせ」でなく、落とし所が球界の清浄化であるならば、とことん問題を追及してほしい。そして読売に伝家の宝刀を抜かせることを期待したい。伝家の宝刀とは、読売のNPB脱退→新リーグ結成のこと。結果、NPBがどうなるか分からないリスクを伴うが、そういった事態に発展しなければ、結局何も変わらないはずだ。 今日も1クリックお願いします
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