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カテゴリ:映画のこと
最初のシーンから暗く重苦しい物でした。
エルサルバドルの内戦を描いた衝撃の作品です。 主人公の少年チャバは12歳になることをおそれていました。 政府に徴兵されるかゲリラになるかを選択しなくてはならないのです。 政府軍とゲリラの対立する町で育つ子供たち、それを取り巻く大人たち。 外出禁止時間になると銃撃戦が起こり、近所の少女が殺されてしまう。 学校に軍がやってきて子供を徴兵してトラックに乗せ連れ去ってしまう。 ショッキングな出来事が次々と描かれているが、同級生との初恋や風船をとばすシーンとか生き生きしたシーンもあり、その対比が素晴らしいです。 物語は最初の雨のシーンにつながり暗い絶望に満ちた目の子供が印象的です。 主人公の少年はアメリカに脱出してこの映画の脚本を書くわけですが、真実に基づいたこの物語は涙を誘わずにはいられません。 今でも世界で子供たちが武器を手にしていることを知り、アメリカは軍事独裁政権に援助を行ったり、あるいは内戦地域に派兵して問題を複雑化していることを考えれば、アメリカに追随する日本の姿やその国民である自分たちの生活まで考えを巡らしてしまいます。 とにかく、見て楽しいとか言う映画では無いですが、たまにはこういう映画を見て世界に目を向けたいと思います。 東京では単館ロードショーです。 シネスイッチ銀座のレディースデイは金曜日 公式ページはこちらから イノセント・ボイス 12歳の戦場 原作本はこちらから イノセント・ボイス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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