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テーマ:日記(2518)
カテゴリ:睡眠とその前後を挟む日記
今日は会社で朝礼スピーチの順番が回ってきたので、その内容について書く。
以前、スピーチの内容をblogに書いたら「朝礼スピーチ」とか「1分間スピーチ」とかで検索されてたので、きっとみんなネタがなくて困っているのだろうと思ったのだ。 ただし、これを読んでもネタ自体はどこにも見つからないかもしれない。 大体、ほとんどの人の話す内容は新聞の記事からのものが多い。かといって、あまり固い時事ネタでは朝の雰囲気には合わないので、軽めの日常生活に密着したものが選ばれている。 自分も少し悩んだが、少し前の新聞記事で「ミニバンのスライドドアで手を挟む事故は、それまでのヒンジ式のドアでの事故よりも、衝撃が大きい分、怪我がひどくなる」とかいうのを覚えておいて、そこから連想される内容でアレンジしていくという手法を試した。 まず、つかみはリラックスした笑いを狙って。 これまでに目撃した「ドアに挟まれる事故」で最も印象的だったものは、学生の頃のこと。電車での通学で、いつも同じ車両に乗っている同級生のこと。車内が混んでいたためカバンがそとにでていたのだろう、ドアが閉まった時にカバンが挟まれてしまい「これはいけない!」と前屈みで引っ張っていたらドアは一度空き、カバンは無事に取れた。ホッとした次の瞬間、再びドアが閉まり、今度は頭を挟まれてしまった。 かなり痛そうだったが、周りを見ると誰も笑っていなかったので、自分も笑うのはやめた。 この部分は実は一番最後に付け足されたもので、そのあとの悲惨な事故に対する緩和剤の役割をしている?(これは実話だが信じない人もいるだろう) しばらく前の事故では、東京の六本木ヒルズの回転ドアに挟まれた子どもの死亡事故というのがニュースで取り上げられていた。 回転ドアというのは機能性から見ると実用性もないので、あくまで建築デザインの一部として採用されたのだろうが、安全面ではまったく考慮が足りなかったといえる。 この部分も「機能性と安全性」というテーマに近づけるためのフリであり、最後のまとめへの伏線にもなっている。そして、やっとミニバンのスライドドアにたどり着く。 現在、家庭用に普及しているミニバンタイプの車には、スライドドアが使われている。これは狭い場所でも、乗り降りをしやすくするための機能性を考えたものだ。 しかし、ドアで手を挟む事故が起きた時に、従来のヒンジ式のドアでの事故よりも衝撃が大きくなる分、怪我もひどくなるという報告があった。 メーカー側はこれに対して、ドアを途中まで閉めて手をはなすと、残りの分は電動で緩やかに閉まるという機能を取り付けた。 ここまでが新聞記事からの内容に、自分の知識を混ぜた内容。そしてまとめに入る。 このように機能性が先立ち、事故報告などから安全面の付加機能を開発し、製品化するというのがメーカーの開発部門での流れなのだが、六本木ヒルズの死亡事故のような大きな事故が起きてから、安全面を考え直したとしても、事故の当事者にしてみれば遅すぎると感じるのではないかと思った。 まぁ、概ね運の悪い人はいるもので、メーカーとか設計の責任者に事故の責任を取ってもらうといっても、死んでしまっては手遅れだ。その後に安全面の見直しがあるというのは通常の流れではあるけど、それで納得できない人はやはり運の悪い人としかいえない。 とにかく、朝礼スピーチなんてうちの会社ではみんな真剣に聞いてさえいない。「最近寒くて困るので早く春になればいいなぁ」とかいって終わらせてもいいわけだ。 もし何らかの内容のある話がしたいなら、新聞の記事でも隅々まで読んで、印象に残ったものを何度も頭の中で反芻しながら内容を膨らませればいい。自分の意見や経験なんてものを付け足せばいいものができる。最後は「電車のドアで頭を挟まれるような、運の悪い人にならなかったことを心から良かったと思います」みたいにまとめたって面白いと思う。 ようは何だっていいわけだから(うちの会社ではそうなんだけど…) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 8, 2006 09:56:47 PM
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